ここからサイトの主なメニューです
前(節)へ  次(節)へ
  はしがき

1980年代において,我が国科学技術は,全般的にみて順調な発展を遂げました。環境問題や保健,安全など社会的な課題への対応,創造性豊かな科学技術の推進,内外の経済情勢の変化に対応した産業界の技術力の強化などにおいて積極的かつ柔軟に対処し,高い科学技術力の達成と優れた適応能力の発揮が見られました。とりわけ近年このような科学技術面での幅広い充実が我が国社会・経済の発展の重要な原動力であったことはいうまでもありません。

しかし反面,我が国科学技術の研究開発及び利用においていくつかの解決すべき課題が生じているのも事実であります。我が国としては引き続き,これら経済力に見合った質的に高い国民生活を実現するための社会的課題への対応,経済の安定的発展を図るとともに,国際的な責務の遂行,地球環境問題への対応などに努めていかなければなりません。

平成新時代に入った今,21世紀をめざしてこれらの新たな課題に対処していくために,科学技術への期待には大きなものがあり,世界でも高い地位を占めるに至った我が国は科学技術の新たな進路をめざしていく必要があります。

このようなことから,本年の科学技術白書においては,我が国科学技術が近年の内外における社会経済環境の変化の中でどう対処し,どのようなパフォーマンスを示してきたか,また,今後,諸課題の解決のためにどう展開すべきかをいくつかの角度から分析いたしました。この白書が,我が国科学技術の現状を広く御理解いただく一助になることを希望するとともに,政府におきましても科学技術の振興にさらに努力して参りたいと考えております。

皆様の一層の御理解と御協力をよろしくお願い致します。

平成元年12月   斎藤   栄三郎   国務大臣   科学技術庁長官


前(節)へ  次(節)へ

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ