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第2部   科学技術活動の動向
第4章  国際交流の動向
3.  国際機関における活動
(4)  アジア科学協力連合など


アジア科学協力連合(ASCA)は,1970年11月,フィリピン政府の招請の下にマニラで開催された「アジア科学大臣連合設立準備会議」においてその設立が合意され,第1回会議がマニラで開催されて以来,1987年10月のクアラルンプールでの会議まで9回の全体会議が開催されている。

ASCA会議は,ASCA設立の主旨に沿って従来から科学技術の振興,経済・社会発展への科学技術の適用,科学技術協力等に関して率直に意見及び経験を交換する場として機能してきたものである。会議の運営上の特徴は,常設事務局がないことで,そのため次回開催まで,前回の開催国がASCAの事務局となっている。

我が国は, ASCA諸国に対し,日本国内の研究論文情報等を英文で提供することを目的としたASCA科学技術情報協力事業を昭和55年から行っているほか,毎年1回,技術者等を招へいし,ASCA諸国の関心の高いテーマについて,セミナーを行っている。昭和63年3月には培養生物資源情報ネットワークの整備に関するセミナーを開催した。

また,国際農業研究協議グループ(CGIAR)の傘下にある国際植物遺伝資源理事会(IBPGR)からの要請に基づき,稲,とうもろこし,小麦等の保存につき協力を実施している。このほか,同傘下の国際稲研究所(IRRI),国際半乾燥熱帯作物研究所(ICRISAT),国際熱帯農業センター(CIAT),国際動物疾病研究所(ILRAD)などにそれぞれの専門家を派遣し,共同研究等を実施した。

1977年から1980年にかけて実施された国際核燃料サイクル評価(INFCE)を通じ,原子力平和利用と核不拡散は両立し得るとの基本認識が再確認され,その結果を受け,核不拡散に関する新しい秩序を形成するため国際制度や保障措置の改良等について国際原子力機関(IAEA)の場を中心として,検討,協議が引き続き行われている。

また,我が国は南太平洋沿海鉱物資源共同探査調整委員会(SOPAC)に対し,SOPAC諸国周辺海域の海底調査による積極的な協力を行ってきている。非政府間の国際交流機関としての国際学術連合会議(ICSU)は,科学を人類の福祉に役立たせるためにその国際的な奨励を目的とし,特に,自然科学の分野における学術団体の活動の促進及び諸国際学術団体の調整のための機関として重要な地位を占めている。我が国が参加しているICSUの国際協力事業としては,中層大気国際協同観測計画(MAP)がある。以上のほかにも,海洋研究計画,国際水資源の研究と合理的利用の問題研究,人間,生物の生存環境に関する問題の研究,遺伝実験に関する研究等に参加している。


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