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第1部   創造的研究環境の確立をめざして
第3章  今後の課題と展望
1.  創造的研究開発推進の強化に向けての諸環境の課題
(3)  研究インフラストラクチャーの整備


このような基礎的研究の強化と研究環境の確立のためにはソフト面での充実とともに,新しい時代にふさわしい研究インフラストラクチャーの整備を図っていくことが不可欠である。

一つは,研究開発のための施設設備の整備である。今日基礎的研究は高度化し,一面においては,施設設備が科学技術の水準を決め,基礎的研究の成果を左右する時代となっている。我が国は,既に施設設備面ではほぼ欧州水準を達成し,一部フロー面では米国にも並ぶところまできている。しかしながら,基礎的研究は,今後さらに高度化し,また,一方では,科学技術活動の多極化と技術のグローバリゼーションが進む見通しである。このようなことから,我が国としては,自らの基礎的研究強化と科学技術の国際化への対処のために研究施設設備の高度化に努める必要がある。

もう一つは,研究効率の向上,研究成果の円滑な流通のための情報活動の強化である。今日,研究者は何らかの高度な情報の入手方法とその有効活用が研究の推進上欠かせない。我が国は個々人の成果の創出という点においては十分な実績があるが,これを的確に処理し,流通させ,研究に役立てる,また,国際的に対等な立場での交換を図るとの見地からは,その情報活動は立ち遅れが否めない。データベース活動の振興と高度な情報活動の広範な普及,利用が肝要である。また,今日,交通,通信手段の発達により国際間での往来が日常的になった。我が国においては,その地理的あるいは環境上の特徴を生かし,今後,多数の優れた研究者を招いて現場での交流を深め,また,国際会議を積極的に開催していくといった基礎的な情報活動の強化の努力も大切である。


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