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第1部   我が国科学技術の国際化に向けて
第4章  我が国科学技術の国際化へ向けての課題と展望
4.  おわりに


これまでみてきたように,今後,我が国は,我が国自身の科学技術力を総合的に見て国際的に高く評価される水準にまで高め,諸外国の研究者がむしろ積極的に日本での研究活動を望むような研究水準,研究環境を早期に達成するための努力を重ねることが一層重要となっている。このため,基礎的研究の一層の強化等を図り,我が国の国力に応じた調和のとれた科学技術の推進に努めていくことが重要である。

また,国際社会における我が国の立場と役割を勘案しつつ,より積極的な研究協力,人材交流,情報交換等を進め,国際化時代にふさわしい科学技術推進体制の確立に努めていくことも重要である。

さらに,科学技術先進国となった我が国は,もはや欧米先進国へのキャッチアップの過程における国際化への対応にとどまることなく,相手国の違いや我が国の特色をも考慮したきめ細かい積極的な国際化への対応が求められている。

地理的条件,言語の違い等,我が国は,常に諸外国以上に努力を傾注しなけれぱならない状況にあるが,科学技術先進国としての自覚に立ち,今日の日本の国際的地位にふさわしい我が国科学技術力の向上や一層の国際化の推進を通して,国際的に貢献していくことが重要であり,我が国に対する期待も大きくなっている。このような観点から,我が国としては従来より種々の方策を講じてきたところであるが,今後その一層の充実に努めることが必要であり,科学技術の国際化に果たすべき国の役割の重要性が一層増大しつつあるとともに,この章で述べた様々な課題に対し,政府のみならず,民間,学会,研究者個人等のあらゆる段階での努力が求められているといえよう。

なお,このような我が国の国際化に向けての努力等について,あらゆる機会を通じて,正しい認識を外国の人々に持ってもらえるように努めることも重要である。

以上述べてきた科学技術の国際化に向けての努力は,過去欧米先進国が同様にたどってきた道であり,今後我が国が,名実ともに先進国の一員として,国際的役割を果たしつつ発展していくには,本章で指摘した3つの課題に適切に対応しつつ,国際化の波を乗りこえていく必要があり,それを通じて,我が国科学技術の将来の展望を一層豊かなものとして切り開いていくことができるものと期待される。


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