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第1部   我が国科学技術の国際化に向けて
第4章  我が国科学技術の国際化へ向けての課題と展望
3.  科学技術面での国際的貢献


今日,自由世界第2位の経済力を有するまでに発展し,科学技術の面でも世界のトップランナーの一員となった我が国は,得意とする産業技術面で世界に一層の貢献をしていくとともに,今後は公共財的性格を有する基礎的研究の強化による国際的レベルの成果の輩出,人類共通の課題や地球的規模の課題への科学技術面での貢献,技術移転の促進等,調和のとれた科学技術の展開を図りつつ,我が国の発展のみならず世界の安定的かつ健全な発展に相応の貢献をしていくという姿勢が必要であり,諸外国からの期待も大きくなっている。科学技術先進国となった我が国の研究活動の中で大きなウェイトを占めている民間企業においても,国際社会における影響力の大きさを認識し,科学技術の調和ある発展のための適切な対応が望まれる。

また,開発途上国においては,海外からの直接投資に伴う国際的な技術移転に基づき国際分業体制を構築し,自国の経済・社会の発展に結びつけたいとする希望が強い。第3章で見たように,これまでにも我が国は,研修員の受け入れや専門家の派遣による技術協力や技術指導,また,現地工場建設に伴う技術移転等様々な形で開発途上国への支援,協力を行ってきたが,今後とも相手側の立場に立った息の長いきめ細かい支援,協力を従前にも増して積極的に行い,開発途上国の科学技術の推進に貢献していくことが必要であろう。特に,我が国は,現在の急速な円高環境下にあって,輸出産業を中心に海外進出によりこの危機を乗り切ろうという動きがめだってきているが,このような企業の海外進出を通じ,現地の雇用促進等に貢献するのみならず,我が国の優れた生産技術の海外への移転を促進し,現地の技術力の向上に大きな貢献をしていくようにする必要がある。また,同時に,研究環境に恵まれていない開発途上国の優秀な研究者に研究の場を積極的に提供していくことも重要なことであり,技術移転,研究協力や研究の場の提供を通じ,開発途上国を含め世界の経済・社会の発展に資することは,調和のとれた我が国の科学技術の展開を目指す上で重要であると考えられる。


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