ここからサイトの主なメニューです
前(節)へ  次(節)へ
第1部   我が国科学技術の国際化に向けて
第2章  世界の科学技術を巡る新しい潮流
1.  多極化傾向の中で相互依存性を高めつつある世界の科学技術
(4)  生産技術を中心としたアジア新興工業国(NICS)等の技術力の向上


アジアNICS(韓国,台湾,シンガポール,香港)は,1960年代末からその成長力が世界的に認識されてきたが,特に,1985年9月のプラザ合意以降,円や欧州通貨に対するドル高が是正されていく中で,アジアNICS製品の価格面での優位性は急速に拡大してきている。

一例として,韓国の貿易収支を見ると,1986年に43億ドルの黒字(戦後初)となっており,品目では従来の繊維,食器を中心とする輸出構造から機械等の工業製品のウェイトが上昇していることがわかる。

また, 第1-2-3図 でアジアNICSからの我が国の1986年部品輸入品目構成を見ると,半導体等のハイテク部品のウェイトが高く,先進国に見劣りしない構成になっていることがわかる。

このような,アジアNICSの工業製品を中心とした輸出拡大の背景としては,海外からの直接投資や積極的な技術導入を通して,先進国からの技術移転が進み,生産・開発技術の面で着実に先進国との技術格差を縮小してきたことがあげられる。

第1-2-3図 我が国の地域別部品輸入品目構成(1986年) Proportion of parts imported from overseas by type of parts and by world area

このようなアジアNICSの技術力の向上に伴い,今後は世界の生産基地の1つとしてアジアNICSを位置付けるなど,その技術力に応じた適切な対応が必要となるものと思われる。

一方,他の開発途上国においては,新技術による発展を目指し,先進国からの技術協力や先進国での人材育成等に期待しており,我が国に対する期待も大きい。


前(節)へ  次(節)へ

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ