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第1部   研究開発の新展開と連携の時代
第2章  新しい技術を求めて動き出した研究開発活動
3.  新たな展開を見せる研究開発活動
(2)  基礎の重視


画期的な新技術の開発は,厳しい国際環境の下で国全体として今後ますます重要な課題となっていくと見られるが,これを行うためには,大学,国公立試験研究機関による基礎造りとともに企業自身による基礎的研究の充実が不可欠である。

まず企業の研究関係従事者の意識の面で基礎的研究への動きを見た場合, 第1-2-13図 のように今後独創的な研究開発の必要性が高まると考えているものが多く,その理由を国際競争力の向上,技術導入の困難化に求めるものが多い( 第1-2-14図 )。

第1-2-13図 独創的な研究開発の必要性-(1)

第1-2-14図 独創的な研究開発の必要性-(2)

第1-2-15図 現在の研究開発と今後重点を置く研究開発

また,今後重点を置く研究開発を「独創的研究」,「改良・改善の研究」に分けた場合,研究者及び研究管理者ともに独創的研究とするものが多く,特に非連続的な目的基礎研究とするものが目立っている( 第1-2-15図 )。

このように意識の面では,独創性を目指した基礎研究を重視しようとする動きはかなり浸透してきているものと見られる。

また,これを企業の投資行動で見ると,かつての純粋基礎研究と目的基礎研究をまとめて調査した方式から現在の目的性で分ける調査方式に変ったこと等もあって長期的比較は難しいが,新方式を採用して以降,少なくとも昭和55年以降は企業における基礎研究費は一貫して上昇傾向にあり,その伸び率も大きいところから( 第1-2-16図 ),企業においては基礎的なところから研究し,より画期的な新技術創出を図ろうとする動きが行動面でも活発化していると見られる。

また,このような動きは,前にも述べたように大規模企業ほどその傾向が強く,また,素材型技術部門の方がより基礎的なものを指向するものが増えている。

第1-2-16図 産業の性格別研究費の伸び


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