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第1部   21世紀の新たな技術の創出を目指して
第3章  科学技術統計から見た基礎的研究
1.  全般的特徴
(1)  国全体の基礎研究費


我が国は,急速に研究費を伸ばし,現在,西ドイツ,フランス,イギリス(以下,総称する場合「欧州主要3国」と言う。)のいずれの国よりも多くの研究投資をしている( 第1-3-1表 )。特に,米国は,1975年頃まで10年間実質研究費の伸びがゼロであったため,67年度には米国の14分の1に過ぎなかった我が国の研究費総額は,82年度には米国のほぼ10分の3に達した。それに伴い,我が国の基礎研究費も増えてきており,金額としては欧州主要3国を超える段階に達した。しかし,基礎研究費の伸びについて見た場合,1967年度と81年度の間の実質の伸びが研究費総額が160%増であるのに対し,基礎研究費は37%増で,基礎研究費の伸びの大きさは研究費総額の伸びに比べてずっと小さい。この値は同期間における西ドイツの実質基礎研究費の伸び86%増より小さい。米国の同期間における伸びは,研究費総額24%増に対し基礎研究費では21%増であり,後者の伸びが前者の伸びに比べて格段に低いということはない。なお,我が国と米国の場合,研究費総額に占める基礎研究費比率は長期的に見て低下の傾向を示している。これは大学,政府研究機関等の基礎研究費比率が低下していることに加え,基礎研究費比率が低い産業の研究費の研究費総額に占める比率が増大していることにもよると考えられる。


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