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第1部   21世紀の新たな技術の創出を目指して
第1章  新しい技術の創出をもたらす基礎的研究
(3)  基礎的研究の態様
2)  新技術創出を期待した基礎的研究


基礎的研究が新技術創出の源泉となっできたことに触れたが,近年,新技術の創出に役立つ新しい知識を積極的に得ようとする基礎的研究,いわゆるシーズ探索研究が行われている。この場合,基礎的研究の成果が新技術の創出につながることを期待はしているものの,具体的な応用目的あるいはねらいとする新技術は明確な形で意識されていない。

新物質の合成が直ちに新商品に結びつきやすい化学工業や医薬品工業では比較的以前からこれらシーズ探索研究がなされている。ナイロンや合成ゴムを開発したデュポン社を始め米国の技術開発指向の代表的な企業は戦前においてすでに「継続的な技術革新により企業間競争を有利に展開させることで,競争者より前に立つことができる」と認識し,「技術革新の原料を提供する基礎的研究」を自ら行うことに積極的であった。

現在,産業界を中心に,例えば新材料の創出という目的で,物質に関する新しい知識を求め,物質の界面の性質や超微粒子の研究などの基礎的研究が推進されつつある。まさにこのような研究は,ここでいう新技術創出を期待はしているものの,具体的な応用目的を意識しでいない,いわゆるシーズ探索研究である。


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