? 昭和58年版科学技術白書[第1部 第4章 3 (2)]
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第1部    情報化の新たな展開に向けて
第4章  情報化の新たな展開に向けて
3.  技術予測に見る技術発展の展望
(2)  情報利用の一般化,高度化に対応する技術課題


(情報利用の一般化)

マン・マシン・インタフェース関連の技術として手書き文字の読み取り,音声入力(不特定話者),汎用的な音声タイプライター,問題を言葉や図で入力できる超高級言語の開発等が重視されている。初めの2つの技術は1980年代のうちに実現するとみられているが,音声タイプライターについては1994年頃,超高級言語については2000年頃が実現時期となっており技術的に困難な要素の多いことを示している。また,第1-4-1表のデータの通信情報処理に関する標準化,ISDN(サービス総合ディジタル網)の形成,超大容量光通信等の技術が重視されており,いずれも1990年代前半に実現すると見られている。システムの安全性の向上についても同表に示すように,極めて重要性が高く評価されている。

(情報利用の高度化)

データベースに関連する技術として,図形,文書等の入力,蓄積,検索が容易にできるシステムは1990年代前半に実現すると見られているが,資料の抄録等を自動的に行う装置,あいまいな日本語でも質問のできるデータベースシステムなどは2000年頃にならないと実現しないと見られている。蓄積された情報の保護に関する技術としては,個人等のプライパシーや秘密を保護するシステムの開発が極めて重視されており,声紋による個人識別技術とともに1990年代前半には実現が予測されている。また,知識情報処理に関連する課題としては,医学における特定分野の専門的知識を備え医師の診断を補助する医療診断補助装置,法律相談等のコンサルテーション・システムの支援技術の開発が1990年代前半に実現すると見られており,このような高度の情報処理に向けて必要と考えられている非ノイマン型のコンピュータの実用化についてもほぼ同時期と見られている。また特殊環境下で人間に代って作業を行う知能ロボットの開発も重視されており,実現時期は1990年代前半と見られている。


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