? 昭和58年版科学技術白書[第1部 第4章 2 (2)]
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第1部    情報化の新たな展開に向けて
第4章  情報化の新たな展開に向けて
2.  情報化の展開に向けて科学技術に求められる対応
(2)  情報利用の高度化への対応


1) 情報化の新たな展開に伴い取り扱われる情報は,量的に拡大していくとともに,情報の質も従来の数値的なものから,画像等を含む多様なものが求められることになる。個人が大量の情報の中から自分の求めるものを容易に抽出し,活用することを可能としていくためには,情報のデータベース化を促進していくことが不可欠であるが,第2章で述べたように,この分野では我が国は,著しく遅れている。先端技術情報を始めとする情報面での海外への過度の依存は,我が国の研究開発等の活動の基盤を脆弱にするとの指摘もなされており,今後国産のデータベース及び一次情報サービスの拡充,国内諸機構の整備,データベース構築等に関する国際協力活動の推進等多面的な活動を強力に実施していくことが必要である。 また,これらの情報流通活動の効率化のために,現在専ら人手によっている情報の入力,索引語の抽出,抄録の作成,翻訳等を自動化する努力が重要であり,また同時にデータベース利用の効率化を実現するために,総合的なデータベースシステムを実現する技術も求められる。
2) 情報のデータベース化が進展するにつれて,蓄積される情報も,個人に関する情報,企業であれば経営に関する情報といった外部に対しての保護が必要な情報が増加することとなる。これに対処していくためには,個人確認,暗号化等蓄積されたデータを保護するための技術の開発が重要となる。
3) コンピュータを用いた情報処理は,経理,計数処理,数値計算といった数値情報が中心になっていた時代から,知識を取り扱う方向に進展しており,今後この傾向は,一層強まると考えられる。現在既に研究者等に専門的知識を提供するエキスパートシステムの開発が進められているが,今後このようなシステムをより一般的なものとしていくことが必要である。このためには人工知能等をベースとした知識情報処理システムのための技術開発が重要である。また,産業における製造システム,交通を始めとする公共的システムの自動化,効率化を進めていくためには,ロボットを始めとする機器の知能化を図っていく必要がある。このためには,コンピュータの知能化のための技術開発とともに,センサ技術等の発展を図っていくことが重要となっている。

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