? 昭和58年版科学技術白書[第1部 第4章 1 (2)]
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第1部    情報化の新たな展開に向けて
第4章  情報化の新たな展開に向けて
1.  今後の情報化に向けて科学技術に期待される役割
(2)  経済社会の成熟化と活力の維持向上


1) 消費ニーズの高度化,エネルギー価格の変化,国際分業の進展等を背景に我が国の産業構造はより付加価値の高い財の生産の比重が高まり,知識集約化の動きが続くとともに,サービス部門が高度化,多様化し,その拡大が続き,経済全体としてのソフト化が進展すると見られている。このような動きに対処していく上で製造部門では,ニーズの多様化に対応するため多品種少量生産の自動化を可能とする技術等による生産性の向上,資源・エネルギーの使用効率の向上が必要であり,事務管理部門,サービス部門,流通部門等においては,OA技術等を活用した生産性向上が求められる。また,農業等第1次産業においても情報化を通じ,ニーズに対応した生産・流通とその効率化が期待される。
2) 国民生活においては,自由時間の増大,社会参加の場の多様化,生活の質的向上への志向等を背景に個人が能力を自由に発揮できる社会環境を形成していくことが求められる。このためには,生涯にわたる教育,学習機会の充実,精神的,文化的豊かさへの欲求の高まりに対応したグループ,サークル活動等自主的社会参加活動の充実等の実現に向けて,情報処理,通信技術を活用した様々な機器及び社会的システムを開発していく必要がある。
3) 経済社会の活力を維持向上させていく上で,創造的な技術開発を推進していくことの重要性は,一層増大すると考えられる。情報化を支える科学技術は,研究開発活動の効率化,高度化に大きく寄与しており,我が国の研究開発活動を高めていく上でこのような分野においても情報化の進展を図っていくことが必要と考えられる。

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