? 昭和58年版科学技術白書[第1部 第4章 1 (1)]
ここからサイトの主なメニューです
前(節)へ  次(節)へ
第1部    情報化の新たな展開に向けて
第4章  情報化の新たな展開に向けて
1.  今後の情報化に向けて科学技術に期待される役割
(1)  国際化の進展への対応


1) 国際的な相互依存関係が高まる中で,国際間の情報交流は一層活発化するものと考えられる。1981年の国際連合総会においては1983年を世界コミュニケーション年とし各国がコミュニケーション発展のための施策の充実や国際協力の推進に一致して取り組むことが決議されている。国際間のコミュニケーションの発展を支援し国際相互理解を深めていくために,国際間の情報処理,通信システム技術を一層発展させていくことが求められている。さらに,各国が持っている情報の相互多角的な利用を可能とする国際情報ネットワークを形成していく上では我が国としても自らの情報のデータベース化,国際的利用価値の高いデータベースの構築等の努力が必要である。特に我が国の場合,情報を海外に速やかに伝達し,又は海外の大量の情報を迅速に処理するためには翻訳作業の効率化が不可欠であり,機械翻訳技術の開発は,大きな意味を持つと考えられる。
2) ユネスコのコミュニケーション問題研究国際委員会においては情報の一方的な流れは,受け手側の固有の文化・価値観への悪影響,情報面での従属化等の弊害を生み,相互理解の達成を困難にするとの認識から,情報の流れは一方的なものでなく,双方向的になるべきであると指摘している。近年,情報・文化の流れが先進国から発展途上国へと偏っていることが新たな南北問題として提起されているが今後このような状況に対処していくためには,開発途上国におけるコミュニケーションの向上等情報化に協力していくことが重要であり,この一環として科学技術の面での貢献も期待される。

前(節)へ  次(節)へ

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ