? 昭和58年版科学技術白書[第1部 第2章 2 (4)]
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第1部    情報化の新たな展開に向けて
第2章  社会の各分野における情報化の進展
2.  公共分野における情報化
(4)  行政


コンピュータを利用した行政情報システムは,行政事務処理の合理化,効率化だけでなく,最近では,行政水準や行政サービスの向上のために欠くことのできない有力な手段としてその重要性が強く認識されてきており,その利用も,行政事務処理から,行政施策の企画,立案,決定のためのデータベースの利用へと拡大してきている。さらに,近年,データ通信の利用によりオンライン化が進展し,行政情報システムの高度化が進んでいる。

我が国の行政機関におけるコンピュータの利用は,昭和33年度に気象庁が気象予報のために導入したのが最初であり,その後年々増大し,第1-2-18図に示すように,昭和57年度末には345台に達している。設置台数の伸びに比し,設置金額及び運用経費の伸びはさらに著しいが,これは,処理需要の多様化,高度化により,コンピュータの大型化,オンライン化が進展していることによる。行政機関におけるコンピュータは,昭和47年度から昭和57年度までの10年間に,大型機の割合が34%から54%に増大しており,処理方式では,同じ10年間に,オンライン処理の比率が約5倍になったとされている。

第1-2-18図 国の行政機関におけるコンピュータ利用の推移

省庁別のコンピュータ設置台数及び主要適用業務を第1-2-19表に示す。設置台数では,為替,貯金,簡易保険,電波監理等の大規模な全国オンラインシステムを運用している郵政省が80台と最も多く,ついで,車検登録,航空管制等のシステムの運用を行っている運輸省が67台,補給管理システム等を運用している防衛庁が51台と,この3省庁で全体の51%を占めており,これらは,データ通信を利用してオンライン化した大規模なシステムとして稼動している。適用業務は,統計,給与,共済等の事務のほか,各種登録,照会,分析,予測等広範多岐にわたっており,最近では,利用技術の進展に伴い,行政施策の企画,立案等のための情報検索など,利用の高度化が進んでいる。

第1-2-19表 省庁別コンピュータ設置台数及び主要適用業務

こうしたコンピュータやデータ通信の利用の進展と相まって,行政機関において,年々収集,整備される行政データは膨大な量となっており,データの有効利用の観点からデータベース化が進められている。各省庁におけるデータベース化の状況を第1-2-20表に示す。

第1-2-20表 各省庁データベース化(ファイル単位)状況 (昭和56年11月現在)

以上のような行政における情報化を推進するため,行政情報ミステムの在り方等について「行政改革計画(第2次)について」 (昭和44年7月11日)などの閣議決定が行われているが,昭和55年度から,行政情報システムの一層の発展,高度化を図る方策を盛り込んだ「行政情報システム高度化基本計画」を策定するため,行政管理庁において検討を続けている。


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