? 昭和58年版科学技術白書[はしがき]
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  はしがき

資源に乏しい我が国が,経済の安定的な成長と国民生活の一層の向上を図り21世紀への民族の繁栄の礎を築くためには,その唯一の資源ともいうべき国民の高い知的能力を活用して,科学技術の振興を図ることが不可欠となっております。

今日,科学技術の発展は目ざましく,特に情報化の促進にかかわる科学技術は日進月歩の勢いにあります。このため今回の科学技術白書では,この情報化を取り上げ,これに関連する科学技術の進展と社会に与えるインパクトあるいはこれらの科学技術の今後の発展のあり方について分析を試みてみました。

情報化という一つの社会的動きの分析を通じてではありますが,いかに今日の科学技術が社会,さらには人間の生存と密接なかかわりを持つようになっているかということを明らかにしたものであります。

情報化においては,大量,多種類の情報利用が企業のみならず家庭生活のあらゆる面に進んで行くことが時代の流れであり要請でもありますが,このような情報化社会においては,個人をはじめ企業などのプライバシー保護は忘れてはならない基本的要素であり,これへの配慮が必要と考えられます。

今後の我が国においては科学技術の一層の発展に力を傾けなければならないとともに,これまでにも増して,文化,伝統といった社会的側面あるいは人間性の尊重への十分な考察と配慮が重要となると言えましょう。

このような認識の下,創造性豊かな科学技術の発展を図り,我が国のみならず,世界人類の発展に貢献できるよう格段の努力を傾注する所存であります。国民の皆様の一層の理解と協力をお願いするところであります。

本白書がこのための一助となれば幸いであります。

昭和59年1月   岩動   道行   国務大臣   科学技術庁長官


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