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第1部   創造性豊かな科学技術を求めて
第3章  創造性豊かな科学技術へ向けての課題
3.  先導的・基盤的科学技術分野における研究開発の充実・強化


革新技術のシーズの探索・育成を目指した基礎的な研究と並んで,我が国の社会・経済のニーズに対応して,長期的な観点から将来の具体的な応用を目的とした先導的・基盤的な科学技術を振興することが必要である。先導的・基盤的科学技術の研究開発は既存技術の壁を破る新しい科学技術の芽を育てることから,広範な分野に波及効果を及ぼし,科学技術の進展を先導する役割を果たすという点で極めて重要であると言えよう。

この先導的・基盤的科学技術における研究開発状況については7分野を取り上げ,第2章第3節において詳述したが,我が国は,第二次世界大戦時の技術蓄積の空白を取り戻すため外国の先進技術に依存しつつも積極的な研究開発を推進することによって,その後の技術水準を向上させ,多くの成果をあげてきていると言えよう。今後は,我が国の社会・経済の発展を確保すると同時に,積極的に国際社会に貢献するためにも,先導的・基盤的科学技術分野における自主技術を確立する必要がある。

また,この分野においては,大規模な研究施設や多額の資金を要し,長期にわたる地道な成果の積み重ねが要求されることが多いため,民間の能力に期待することには限度があり,国が主体となって積極的に取り組んでいるところである。

さらに,昭和56年度には,科学技術会議の方針に沿って科学技術の振興に必要な重要研究業務の総合推進調整を実施するための科学技術振興調整費が新たに計上された。その昭和57年度の具体的運用については,独創的な革新技術を生み出す可能性が高く,世界的研究開発の動向から見て我が国として緊急に取り組む必要があり,かつ,それによって国際社会の発展に主体的に貢献することが期待される科学技術の分野として,ライフサイエンス,極限科学技術及び材料科学技術を特に重点的に強化していくこととしている。

先導的・基盤的科学技術については,このように施策の強化が図られつつあるが,その重要性にかんがみ,今後その一層の充実が期待される。


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