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第1部   創造性豊かな科学技術を求めて
第3章  創造性豊かな科学技術へ向けての課題

第1章では,社会・経済に大きな役割を果たしてきた我が国の科学技術の特徴として,基本的な技術を海外からの導入に依存しつつも,これを基盤に我が国特有の優れた応用・改良を加えて実用化するという生産技術面で多彩な能力を発揮してきたことを明らかにした。次いで第2章では,導入技術依存型の我が国の科学技術を取り巻く環境が大きく変化しつつあり,今後は創造的自主技術開発を確立していくことが必要になってきている状況を述べ,このような観点から先導的・基盤的科学技術の7分野を取り上げ,それぞれについて我が国の研究開発の状況,我が国の研究開発水準等について詳しく見るとともに重要性の増大している国際協力について分析してきた。

昭和57年1月の第96回国会における内閣総理大臣施政方針演説においても,科学技術は重要施策の一つとして取り上げられ,科学技術立国の志向として概略次のように述べられている。「我が国は,,既に電子,産業ロボットなどの技術分野では,世界の最先端にあるが,今後は,宇宙,生命科学,新材料技術など将来の中核的な科学技術として期待される分野及び基礎的研究についても努力を傾ける必要がある。このような認識の下に,産業界,学界,官界相互の緊密な協力により我が国の総力を結集して新しい時代を創造する科学技術の振興に取り組み,産業構造を高度な分野に移行させ,国民生活をより豊かにしていくと同時に科学技術を通して,国際社会の発展に積極的に貢献していきたいと考えている。」

このように,科学技術の重要性が増大していく中で,従来我が国が積極的な研究開発によって培ってきた技術力をより一層向上させることが必要であるとともに,特に創造的な自主技術開発を推進していくことが不可欠となっている。このためには,解決していかなければならない課題も多いが,本章では,これらの課題のうち,研究開発への投入面から研究開発投資と研究関係人材の充実,研究開発分野という観点から革新技術シーズの探索・育成及び先導的・基盤的科学技術の充実・強化,研究開発体制の問題として産・学・官の有機的連携の強化を取り上げるほか,国際協力の積極的展開及び科学技術に対する国民の理解と協力について,創造的自主技術開発との関連で述べる。


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