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第1部   創造性豊かな科学技術を求めて
第2章  自主技術開発への展開
第1節  我が国の科学技術を取り巻く環境の変化
  (科学技術に対する期待の高まり)


世界的な経済活動の低迷,石油をはじめとする資源・エネルギーの制約等,様々な問題の解決のために,各国において科学技術に対する期待が大きくなっている。

我が国の各界の有識者を対象とした科学技術庁の「我が国の社会的課題に関する調査(昭和57年2月実施)」によれば,いわゆる科学技術立国を支持するかどうかという問に対して回答者の84%が支持すると答えている。その理由の主なものとしては,「我が国の経済力を維持・発展させるには科学技術しかない」,「我が国の唯一の資源である国民の知的創造性の活用を図る」,「開発途上国の追い上げ,先進国との貿易摩擦を回避する」等を挙げている。我が国の国民生活の向上,経済の発展に科学技術が大きな貢献を果たしてきたことは第1章で見てきたが,我が国が海外との調和を図りつつ,資源・エネルギー等の制約を克服し,安定的な発展を図っていくためには,今後とも国民の英知を結集した科学技術の一層の振興が必要であると言えよう。

このような傾向は欧米先進諸国においても見られるが,特にフランスにおいては,1982年7月に,フランスの科学技術の一層の振興を図るための科学技術に関する基本法とも言うべき「科学技術振興法」の制定等活発な動きが注目される。

このように,今後社会・経済の発展を図るための手段としての科学技術に対する期待は大きくなっているが,特に,先導的・基盤的科学技術の役割は既存技術の壁を破り,新たな可能性を拓き,これが実用化された場合には広い応用と波及効果をもたらすものとして重要視されるようになっている。


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