ここからサイトの主なメニューです
前(節)へ  次(節)へ
  はじめに

科学技術は,社会・経済の発展に大きな貢献を果たしてきているが,最近では国際的にも科学技術に対する認識は一層高まってきており,経済の停滞,資源・エネルギーの制約等様々な多くの問題を解決するために,科学技術への期待が従来にも増して大きくなっている。

我が国は,第二次世界大戦後,急速な進展を遂げ,特に科学技術の進歩は技術革新として我が国の社会・経済の発展に大きく貢献してきた。また,エレクトロニクス,産業ロボットなどの技術分野では,世界の最先端に位置するまでになった。しかし,我が国の科学技術は全体として,海外からの導入技術に多くを依存し,これを基に発展してきたという特徴を有すると言えよう。

科学技術面においても先進国の一員としての地歩を確立した我が国が今後内外にわたる多くの問題を解決していくためには,海外からの導入技術依存体質を脱却し,科学技術において自らの力で新しい道を切り拓いていくことが課題とされており,特に革新技術のシーズの探索・育成などの創造的な研究開発を一層促進することが必要とされている。

以上の観点から,本年度白書の第1部では,まず,従来の我が国の科学技術の特徴とそれをもたらした背景を明らかにし,次に,科学技術を取り巻く環境が大きく変化し,創造性豊かな自主技術開発の重要性が増大していることに対応して自主技術開発が我が国においてどのように展開されているかを明らかにすることとした。このため,先導的・基盤的科学技術分野として1)核融合,2)宇宙開発,3)海洋開発,4)ライフサイエンス,5)極限科学技術,6)材料科学技術,7)情報・電子技術の7分野を取り上げ,それぞれの分野について代表的な技術に焦点を当てて我が国の研究開発の状況,水準等について分析するとともに,自主技術開発との関連で国際協力の展開状況を事例を挙げて検討した。

以上によって今日我が国の科学技術の課題とされている創造的自主技術開発の現状を紹介し,広く国民の理解を深めるとともに,今後の我が国の科学技術の振興方策を検討していく上での参考に供することとする。

なお,第2部及び第3部では例年どおり,それぞれ科学技術活動の動向及び政府の施策を取りまとめている。


前(節)へ  次(節)へ

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ