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  はしがき

我が国の科学技術は近年目覚ましい進歩を遂げております。このことは,エレクトロニクス技術を例にとってみても,その最新の成果が次々と家庭や職場に取り入れられていることから身近かなものとして感じられます。

我が国の科学技術は全体として先進諸外国から技術を導入し,これを利用して更により良い技術を育てるという方式で発展してきたと言われております。この結果,今日では,我が国は経済面のみならず科学技術の面においても先進諸国に伍する水準を達成してきましたが,今後は,先進諸国の一員として,これまでのように一方的に外国の技術に頼ることなく,我が国自らが世界に役立つ創造性豊かな科学技術を産み出すことが重要となっています。

このような認識の下に,今回の白書では,我が国において自主技術開発がどのように展開されているかを明らかにすることに重点を置くこととし,先導的・基盤的科学技術分野と言われる7分野を取り上げ,それらの代表的な技術に焦点を当てて研究開発の状況,国際的な水準などについて分析しました。

ヴェルサイユ・サミットにおいては,各国の首脳の間で,科学技術の発展は停滞した世界経済の再活性化への活路であると見解の一致をみたところであり,科学技術の振興は今や世界的な課題となってまいりましたが,我が国が将来にわたって社会・経済の発展を図り,先進諸国の一員として国際社会に積極的に貢献するために,国全体の英知を結集して,科学技術の振興に特段の努力を払っていきたいと考えております。

このためには,なによりも国民の皆様の理解と協力がなければならないことは言うまでもありません。本白書が我が国の科学技術の現状について広く理解していただくための一助となれば幸いであります。

昭和57年12月   安田   隆明   国務大臣   科学技術庁長官


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