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  はじめに

我が国は,経済,科学技術等の分野で先進国の仲間入りを果たすと共に,国際社会における比重も増大しており,今後先進国の一員としての大きな役割が期待されている。

従来の我が国の政策においては,先進国,特に米国に追いつくことが一つの大きな目標となってきた。科学技術の面でも今後なお一層先進国に追いつく努力を傾けなければならない分野もまだ多いが,研究開発体制全体としてみれば,我が国はすでに研究費,研究者数ともに現在米ソに次ぎ世界の第3位となっており,世界に与える影響力も大きくなっている。また世界的に見ると,戦後しばらく続いた経済,科学技術面での米国の圧倒的優勢の体制が崩れ,経済成長の鈍化,資源・エネルギー制約の深刻化の進むなかで,多極化した各国がそれぞれの立場から,一面競争,一面協力の独自の戦略をたてつつある。以上を考慮すれば,我が国も世界全体の情勢を見極めながら今後の科学技術の在り方を考えなければならない時期に来ているといえよう。

このようなことから,今年度の白書の第1部では,まず,現時点の主要先進国の科学技術面でのパワー,ポテンシャル,特徴等を比較分析し,各国及び我が国が世界に占めている地位を探るとともに,主要先進国の科学技術振興に関する諸施策や将来へ向っての戦略を紹介し,世界的に見た我が国科学技術の現状と予想される厳しい国際環境等について,広く国民の理解を深めるとともに,今後の我が国の科学技術推進方策検討の参考に供することとする。

本白書は,主要先進国間の国際比較に主眼が置かれているが,科学技術の現状を世界的に見る場合,開発途上国,中進国などの分析や紹介も前者に劣らず重要なことは言をまたない。今回は紙数の関係もあり,多くを触れることができなかったが,いずれ別の機会に譲りたい。

なお,本書の第2部及び第3部では,例年通り,それぞれ科学技術活動の動向及び政府の施策を取りまとめている。


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