ここからサイトの主なメニューです
前(節)へ  次(節)へ
  はじめに

第2次世界大戦後から現在に至る期間は,世界史的に見ても稀有な高度経済成長,大きな変化の時であったが,特に我が国においてはそれが顕著であり,社会経済や国民の生活はこの35年間に量的には無論のこと,質的にも大きな変ぼうを遂げている。

これらの変化については,種々の要因が考えられるが,なかでもこの期間の科学技術の進歩が大きくかかわっていたことは確かである。

科学技術は社会経済に影響を及ぼす一方,また社会経済の要請をうけてそれ自体も変化して来た。科学技術は時代を創り,また時代は科学技術を創って来たと言うことが出来よう。

本年度白書の第1部では,1980年代の初頭に当たり,戦後から現在に至る期間を年代単位に区分し,我が国の科学技術の発展の軌跡を社会経済とのかかわり合いに注目しつつたどるとともに,同じ視点から80年代以降を展望することにした。

80年代は,不透明の時代とも言われているが,今までの時代の流れをたどることによって,次の時代への何らかの示唆を得ることが出来ようし,また現時点で予想される事柄について述べることも意味があろう。

無論科学技術は,社会経済のあらゆる分野に浸透しており,重要分野といえども限られた紙数ですべてにわたって言及することはできないし,本書もそれを意図していない。また,社会経済や科学技術の発展は連続しており,機械的に10年単位で区切れるものではない。

しかし長い目で見れば,やはり各年代はそれぞれその時代の特徴を持っている。本書は社会経済と科学技術のかかわり合いの中から,各年代の特徴のいくつかを取り上げ,例示によってその時代のプロフィルを描こうとするものである。

ある年代の例示として取り上げた分野については,説明の都合上その前後の年代についても言及する。また,科学技術の発展に大きく寄与した政策面についても述べることにする。

なお,本書の第2部及び第3部については,ほぼ例年通りの構成となっているが,第1部との関連で統計等を可能な限りさかのぼって記載した。


前(節)へ  次(節)へ

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ