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第2部  科学技術活動の動向
第4章  国際交流の動向
1  国際機関における活動
(3)  国際学術連合会議(ICSU)など


国際学術連合会議(ICSU)は,非政府機関の国際学術連合組織として科学を人類の福祉に役立たせるためにその国際的な奨励を目的とし,特に,自然科学の分野における学術団体の活動の促進及び諸国際学術団体の調整のための機関として重要な地位を占めている。正会員は現在64のナショナルメンバー(各国科学アカデミー,学術研究会議など)と18のサイエンティフィックメンバー(各種の国際学術連合)とからなり,我が国では日本学術会議がナショナルメンバーとしてこれに加入している。このほか,準会員として,2つの準ナショナルメンバーと12の準サイエンティフィックメンバーとがある。

ICSUは,現在,内部の各種の科学委員会や他の組織との協力委員会を設置するなどにより,国際共同事業を発展させ,国際的規模による学術活動を促進している。我が国が参加している国際協力事業としては,南極地域観測,モンスーン実験計画(MONEX),国際磁気圏観測計画(IMS)などがある。以上の国際協力事業のほかにも,共同研究として,宇宙飛しょう体による宇宙空間観測計画,海洋研究計画,国際水資源の研究と合理的利用の問題研究,複合領域内における特定問題の研究,人間・生物の生存環境に関する問題の研究,環境問題の研究,科学教育に関する研究及び遺伝実験に関する研究を実施している。また,開発途上国における科学技術の促進のための活動,科学技術データの国際的な収集・配布などの活動を続けるとともに,科学者の自由交流の問題や,農業科学の問題についても積極的に取り組んでいる。

アジア科学協力連合(ASCA)は,アジア,オセアニア諸国間の科学技術協力を推進するため,各国の科学技術政策に関する情報交換などを行うとともに,科学技術分野の共同研究開発の実施について積極的な検討を進めている。ASCAにおいては,主要食糧の高収量品種,食用たん白,薬用・香料植物,新エネルギー,金属の腐蝕などが関心の高い分野となっている。我が国は,このような分野においてASCA地域諸国との間で研究協力を実施してきているが,1978年2月にニュージーランドのウエリントンで開催された第6回会議においてASCAプロジェクトの推進を明らかにするとともに,これの実施に必要な関係国間の取決め事項に関するガイドラインを定めたことに対応し,我が国もASCAプロジェクトに積極的に参加すべく取り組んでいる。

このほか我が国は,ASCA活動の一環として毎年技術セミナーを開催しており,1979年2月には太陽エネルギー利用に関するセミナーを開催し,ASCA地域諸国を中心とした開発途上国からの多数の参加が得られた。また,1979年度には建設技術分野のセミナーを開催すべく準備を進めている。

国際核燃料サイクル評価(INFCE)は,カーター米大統領の呼び掛け,及び1977年5月の先進7か国首脳会議での合意に基づき,核不拡散と原子力平和利用の両立のための方途の探究を目指し,1977年10月に開始された。現在,各作業部会においてとりまとめの段階に入っており,我が国は,英国と共に再処理・プルトニウム利用に関する第4作業部会の共同議長国を務めるなど,INFCEに積極的に貢献している。


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