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第1部  柔軟性のある研究体制への指向
第2章  多様化する要請への対応
第1節  多様な要請にこたえる研究開発


前章第1節に見られたように社会経済の要請はますます多様化しており,科学技術はこれに不可避的に対応していかなければならない。多様な要請に対応するためには,研究開発の過程において技術的に両立しにくい複数の問題を同時に解決しなくてはならない場合が多く,このためには基礎研究の成果の蓄積が以前にも増して重要になっている。しかしながら,前章第2節に見られたように我が国において主として開発研究を行っている民間企業の近年における基礎・応用研究段階への投資減退及び停滞傾向がみられ,今後増加するとみられる多様な要請にこたえていく上で基礎・応用研究から開発研究につながる研究活動の進展が憂慮されている。このような状況を踏まえた上で,本節では最近の複数のニーズにこたえた技術開発の成功例を取り上げ,その研究開発の過程を追い,今後の研究開発の方向を展望することとする。

技術開発の事例としては,昭和50年度から53年度までに科学技術庁長官賞,大河内賞,毎日工業技術賞及び日刊工業新聞10大製品賞を受賞した178件の課題を対象とし,最近の複数のニーズにこたえたもののうちから63件を取り上げ,事例調査を行った。また,これらの一部を含めた具体例として6件の課題について事例研究を行い,事例調査の結果と共に次の観点から紹介する。

1) 既存の製品・製法の問題点とその解決のための技術的ポイント
2) 技術的問題点を解決するための技術の種(シーズ)の所在とその発掘
3) シーズの育成方法(研究開発の方法)

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