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第3部  政府の施策
第2章  政府機関等における研究活動
2  特殊法人研究機関等の研究活動
1  日本原子力研究所



〔原子炉の開発〕

高速増殖炉及び新型転換炉については,高速臨界実験装置(FCA)による高速原型炉「もんじゅ」の物理的モックアップ実験,高速炉核定数セット(JAERI-FAST)の大型炉心への適用性の検討,ナトリウムインパイルループ(SIL)によるFP放出実験などを進めた。

軽水炉については,プルトニウムの熱中性子利用に関する軽水臨界実験装置(T C A)により全炉心ウラン・プルトニウム混合酸化物の臨界を達成したほか,ハルデン炉による国産軽水炉燃料の安全性試験を進めた。

高温ガス炉については,大型ヘリウムガスループの40気圧,1000°Cでの240時間連続運転に成功したほか,分散型被覆粒子燃料,黒鉛材料の高温照射試験及び高温ヘリウム中での腐食試験などが進展を見た。

燃料及び材料については,乾式法による燃料再処理の研究,非破壊法及び破壊法による燃焼率測定技術の開発,プルトニウム炭化物系燃料の研究,新燃料被覆材の照射挙動の研究などを行つた。

物理,化学の分野では,高速中性子の核反応を中心とする核データの実験的及び理論的研究を進めたほか,材料試験炉(JMTR)で照射したアメリシウム-241から超プルトニウム元素であるバークリウム-249の確認をするなどの成果を挙げた。


〔安全性研究〕

原子炉事故に関する熱工学的研究としては,軽水炉冷却材喪失事故模擬試験装置(ROSA-II)への改造を完了し,緊急炉心冷却系(ECCS)実験を開始した。またECCSに関連した基礎実験として,ブローダウン時の伝熱流動試験,ECCS再冠水実験及びジルコニウム・水反応実験の準備を進めた。

反応度事故に関する試験研究のため,反応度事故実験装置(NSRR)の建設を進めた。

コード開発については,ブローダウンコード及びヒートアップコードのプログラミング作業を進め,最初のテストランを開始するなどコードの開発整備を進めるとともに,燃料安全性コードとして,温度分布計算コード,応力変位解析コードを整備した。

放射性廃棄物の処理処分に関しては,高減容化を特徴とする新しい処理法を開発するとともに,セメント固化体のRI浸出試験などを進めた。


〔核融合,ウラン濃縮〕

核融合研究では,原子力特定総合研究の一環として,中間ベータ値トーラス磁場装置(JFT-2)による実験研究を進め,高温プラズマの閉じ込めにすぐれた成果を挙げた。更に性能向上を図るため磁場増強を図るべく改造を進めるとともに,高安定化磁場試験装置(JFT-2a)の製作,プラズマ閉じ込めの理論的研究などを行つた。

ガス拡散法によるウラン濃縮の研究では,6フツ化ウラン循環ループを用いた試験を進めたほか,軸封試験,隔膜の開発など,基礎的研究を行つた。


〔放射線化学,食品照射〕

含フツ素高分子材料の放射線橋かけ,,エチレンの放射線重合及び放射線重合ポリ,エチレンの用途開発,トリオキサンの放射線重合,ポリエチレン等の放射線改質,ガラス繊維強化プラスチック肉厚平板の放射線連続硬化などの開発試験を進め,エチレン,トリオキサンについては研究を終了した。

食品照射研究開発については,原子力特定総合研究として,米,麦,玉ねぎ,ウインナソーセージ等の放射線保蔵試験を進めたほか,“実用規模の照射装置の検討など,照射工学的研究を行つた。


〔アイソトープの利用〕

ラジオアイソトープの製造研究では,核分裂法によるモリブデン-99の製造の基本操作方式を確立した。再処理廃液からの有用長寿命ラジオアイソトープの分離,精製のため,溶媒抽出法,イオン交換法による基礎的試験を進めた。

ラジオアイソトープの利用を開発する研究として,大気汚染,水質汚濁等の環境調査への利用方法の研究を引き続き進めるとともに,同位体稀釈法による食塩電解槽中の水銀量の測定技術を確立し,また,アイソトープ電池の開発に関連して,ストロンチウム線源の新しい製造法の開発を進めた。


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