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  はしがき

昨秋の中東戦争に端を発した世界的なエネルギーの危機は,その大部分を海外に依存している我が国に対して,特に大きな衝撃を与えました。また,鉱物,食料,木材等の重要な資源についても,我が国は海外依存度が高く,今や,資源・エネルギーの安定的確保は,国の発展を左右する重要な課題となつてきております。更に,国内においては,都市,環境,安全など国民生活に密接に関連する諸問題の早急な解決が強く要望されております。このような激動する時代に対処し,国民生活の質的充実を図り,真に豊かな社会を築きあげていくために,科学技術の果たすべき役割はますます大きくなつてきております。

こうした科学技術に課せられた要請に応えるためには,原子力,宇宙,海洋,ライフサイエンス等をはじめとして広範な分野にわたる研究開発の拡充強化,・研究基盤の整備等各般の施策を強力に進めて参らねばなりません。そして,その実効をあげるためには科学技術活動に従事する者が,その社会的使命を十分自覚し,広い視野と高い識見を備え,組織の能力を十二分に発揮するよう格段の努力をすることが肝要であると考えます。

本白書は,上述のような激動の時期を迎えた我が国の科学技術の動向を明らかにし,併せてその発展の方向を示すものであります。国民の皆様が,これにより,科学技術振興の重要性について,一層の御理解をいただければ幸いであります。

昭和49年7月   森山   欽司   国務大臣科学技術庁長官


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