ここからサイトの主なメニューです
前(節)へ  次(節)へ
1部  研究活動と研究投資
第3章  国際協力
1  国際共同研究
(3)  国際生物学事業計画(Internationa1BiologicaIProgram:IBP)


これは,国際協力のもとに地球上の生物生産力の実態を調査研究して,その開発の最大の可能性を明らかにするとともに,人間の適応能力を明らかにして,激しく変化しつつある地球上の生物学的現状と将来の見通しについて正確な基本的資料を集め,生物資源の利用と人類の広義の環境の維持と改善とに科学的根拠を与えようとするものである。

以上のような目的で人類の福祉の生物学的基礎の研究を目標とするIBPの構想は,1959年以来国際生物学連合(IUBS)を中心に練られていたが,1964年(昭和39年)7月第1回のIBP総会が開かれ,事業の内容が審議され,IUBSに加盟する諸国の協力のもとに,今後8年間の予定で,協力研究を発足させることについての同意が成立した。そしてIBP執行機関(S CIBP:SpeciaI Committee for IBP)が正式に組織された。

わが国においては,1962年ICSUから日本学術会議にIBPに関する連絡があり,その要請に応じて,1964年4月には日本学術会議の第4部生物科学研究連絡委員会を中心にIBP小委員会が組織され,検討を加え,第1回総会には代表を出した。そして第1回総会の実施案に対する具体的活動方策がきめられ,IBP小委員会は特別委員会とされ,この委員会によつて,国内のIBPの組織的研究の具体化が行なわれることになつている。

IBPの具体的実施については,SCIBPが中心になつてそれぞれの分科委員,会にわかれて計画が進められている。研究題目の主なものは以下のようである。

1.陸上群集の生産力
2.生産過程
3.陸上の自然保護
4.淡水の生産力
5.海洋群集の生産力
6.人間の適応能力
7.生物資源の利用と管理

IBPの実施期間は8年の予定であるが,1965〜1967年を第1期として,測定方法の標準化,共通化,研究者の訓練を主に行ない,1968〜1972年を第2期として,世界的に共通な方法で協力集収した資料を比較検討,整理することになつている。


前(節)へ  次(節)へ

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ