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柴山昌彦文部科学大臣記者会見録(令和元年8月8日)

令和元年8月8日(木曜日)
教育、科学技術・学術、文化、その他

キーワード

関西出張、国宝・重要文化財の防火設備等の緊急状況調査結果、靖国参拝、あいちトリエンナーレの企画の一つである「表現の不自由展 その後」が中止となった件

柴山昌彦文部科学大臣記者会見映像版

令和元年8月8日(木曜日)に行われた、柴山昌彦文部科学大臣の定例記者会見の映像です。

令和元年8月8日柴山昌彦文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

柴山昌彦文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 本日、私からは2件です。まず、今週火曜の関西出張について、御報告いたします。8月6日に開催された「第101回全国高等学校野球選手権大会」の開会式に出席し、祝辞を申し上げました。開会式では、甲子園のグランドに立つ高校球児の逞しく堂々とした姿がとても印象的でした。大会に出場する選手とともに、チームを支え、応援する生徒、そして観客の皆さんが一丸となって、あの場でも申し上げましたけれども、記憶と記録に残る素晴らしいドラマが生まれることを心から期待しております。併せて、「大阪大学」及び「関西光科学研究所」を視察いたしました。「大阪大学」では、最先端の脳科学研究やデータサイエンス研究の状況、企業との共同研究や人材交流など産学連携の取組に触れ、我が国を牽引する国立大学の意義や重要性を改めて認識するとともに、大変驚いたところであります。「関西光科学研究所」では、世界トップクラスの高強度レーザー装置やそれを活用した重粒子線治療等、医療分野等における研究開発の成果を視察をし、量子技術が社会にもたらす意義を現場で再認識をいたしました。引き続き、こうした国立大学や研究機関の特色ある取組をしっかりと支援してまいりたいと考えております。
 次に、本年4月にノートルダム大聖堂の火災を受けて実施をしておりました国宝・重要文化財の建造物や国宝・重要文化財の美術工芸品を保管する博物館等の防火設備の整備状況等について、調査結果がまとまりましたので、本日、公表いたします。調査の結果なんですが、まず世界遺産や国宝の建造物については、9割以上が木造で建てられ、これらの周囲の6割が木造密集地であるなど、火災の潜在的な危険性が高いこと、にもかかわらず約2割で消化設備の整備・改修の後の30年以上の経過、老朽化による機能低下のおそれがあること、特に、夜間など時間帯によって管理体制に脆弱性が見られることなどが確認をされました。また、美術工芸品を保管する博物館等でも同様に、設備の老朽化による機能低下のおそれなどが確認されました。今後、特に世界遺産や国宝についての防火対策を講じる必要性があると考えておりまして、今回の調査により明らかになった課題を解消できるよう、実地調査等も通じて更に精査を加え、関係省庁とも連携しながら、早急に総合的かつ計画的な対応策をとりまとめてまいりたいと考えております。私の方からは以上です。

記者)
 あいちトリエンナーレの「表現の不自由展 その後」についてお伺いいたします。「表現の不自由展 その後」は中止になったこと、昨日、威力業務妨害の容疑で男が逮捕されましたが、これを含めた形で、大臣の受け止めをお願いできますでしょうか。

大臣)
 まず、今御質問のあったあいちトリエンナーレ企画展でですね、脅迫文が送られた件で、愛知県警が容疑者を威力業務妨害の容疑で逮捕したということは、報道により承知をしております。やはり暴力や脅迫は、当然のことながらあってはならないことであり、逮捕されたことに本当にほっとしているところであります。そしてまた、今回の企画展、中止をされたということも報道により承知をしておりますけれども、こちらについては主催者であるあいちトリエンナーレ実行委員会、会長は大村愛知県知事ということでありますが、において判断されるべき事柄であり、諸般の事情を勘案して中止をされたのだというように考えております。

記者)
 関連しまして、今回のこの「表現の不自由展・その後」については、自民党の保守派グループですとか、河村名古屋市長が文化庁の補助金が入っていることを理由に内容に対して干渉するような発言もありました。これについて文化庁としては、補助金が入っている場合には内容についても干渉できるとお考えでしょうか。それともそういうことはできないとお考えでしょうか。理由を含めてお願いします。

大臣)
 前回も説明をさせていただいたところなんですが、ちょっと、一部報道で誤解をされているものがあったというふうに思います。この文化庁の「文化資源活用推進事業」というのは、文化庁の補助事業でござまして、外部有識者による審査を経て採択をされております。その審査というのは、申請書に基づいて事業の目的、具体的には各地域が誇る様々な文化観光資源の体系的な創生や展開、国内外への戦略的広報の推進、文化による国家ブランディングの強化、観光インバウンドの飛躍的・持続的拡充、こういった目的に合致をしているかどうかという観点から行われるものであり、伺うところによると、場合によっては、個別にどのような展示があるのかということも審査の過程で質問されることもあるということでありますが、この審査の過程をおそらく検閲というふうには誰も言わないのではないかというように思います。今回の展示については、あいちトリエンナーレの事業において、個別具体的な展示について質問されるということはなかったということでありますけれども、今回、事前にこのような展示がなされるということが分かっていたにも関わらず、そうした展示内容について説明や補足というものはなかったという事実関係があったということでありますので、私がこの場で申し上げたのは、当然、事業の安全安心、円滑な遂行というのは大前提でありますし、また事業の目的等に合致しているかどうかということについて、しっかりとした申請と確認が行われたのかということも、これもやはり我々としては再チェックをするということを申し上げただけであります。全く補助金が出る事業について、政権の意向に沿ったものしか認めないというようなことを言ったこともありません。そんなことは全く毛頭、毛の先ほども考えたことはございません。

記者)
 柴山大臣の発言はそうだと思います。ただ一方で、河村市長ですとか、自民党からの申入書の内容については、公的資金が注入されているにも関わらずそのような展示があるのはいかがというような内容もありました。その点についてはいかがですか。

大臣)
 河村市長等の発言について、私は詳細を存じ上げているわけではありませんので、コメントは控えたいというように考えております。

記者)
 大臣は、8月15日に靖国神社に参拝をされるかされないか、それから、仮にされないとお考えの場合、供え物の真榊などを奉納さるか、その点について伺いたいんですけれども。

大臣)
 昨年はご案内のとおり、靖国神社に参拝をいたしましたけれども、当然、昨年とは、現在、私が置かれている状況は変わっているわけであります。そういうことも含めて諸般の事情についてしっかりと検討して判断したいと考えております。

記者)
 今現在は決めてらっしゃらないということですか。

大臣)
 繰り返しになりますけれども、諸般の事情を慎重に検討して判断したいと考えております。

記者)
 私も繰り返しになってしまうんですけれども、今日の時点では、まだお決めになっていなくて、今日以降色々考えて決めるということですか。

大臣)
 そのことも含めて諸般の事情を慎重に検討して行動を決めたいと考えております。

記者)
 ちょっとよく分からないんですけれども、決めているか決めていないかなとも思うんですけれども。

大臣)
 そのことについても、今この場では申し上げるのを控えたいと思います。

記者)
 文化財の防火対策についてお伺いしたいんですけれども、国宝、もしくは世界遺産に指定されているものの中で、2割近くが老朽化しているということなんですけれども、方針にあたってはお金の問題も出てくると思うんですが、国としてはどういった支援なり対応を必要と考えてらっしゃいますか。

大臣)
 まさしくおっしゃるとおりであります。文部科学省では、文化財の所有者や管理団体に対して、国宝、あるいは重要文化財建造物の防災施設等の整備事業に補助をするなどをしております。今般の国宝・重要文化財等の防火設備等に関する調査の結果も踏まえて、防火設備等の整備のための予算の確保、極めて重要だと考えておりますので、しっかりと努力をしていきたいと考えております。

記者)
 話題があいちトリエンナーレに戻るんですけれども、先ほど大臣のお話の中で事前の審査で個別の、今回問題とされた企画展の内容が説明がなかったということなんですけれども、事前の審査段階で説明がなかったということがある意味、今後の補助金の交付決定において、例えば交付の決定事由になり得るのかどうかという点ではどのようにお考えになりますか。

大臣)
 そのことも含めてしっかりと、また現在の経過等も含めてですね、どのような今展開になっているのかということも含めて、事業の目的、そしてそれに対する審査、あるいは採択ということを再度チェックをしていきたいと考えております。

記者)
 あいちトリエンナーレに関連してなんですけれども、冒頭の質疑のところで中止された受け止めとして、愛知県の知事の判断であるということをおっしゃったかと思うんですけれども、一方で文化庁の採択事業でもあって、国際的な芸術祭として、認知されているものでもありますし、それがどういった理由であれ、展示が中止されたということについては、非常に残念なことでもあるのかなという声もありますけれども、改めてそのへんの受け止めをきちんと聞かせていただけますでしょうか。

大臣)
 おっしゃるとおり、これまで何度も開催されている展覧会ですので中止をするということは、大変大きな出来事ではないかなというように思っております。これは先ほど申し上げたように、実際の中止については実行委員会が判断をしたことだと思いますけれども、そのことについてしっかりと検証していただきたいというように思います。

記者)
 重ねてですけれども、展示に対して批判があるということはあっていいかもしれないですけれども、やはり、展示が中止されるというのは、少し行き過ぎた事情、本当に残念なことだと思うんですけれども、そのあたりどう思われますか。

大臣)
 先ほど、申し上げたように、何度も開催をされているこの展覧会が中止になったというのは、大変、大きな出来事だったというように思います。是非、主催者、あいちトリエンナーレ実行委員会が、それについてしっかりと検証してほしいと思います。

記者)
 先ほどの御解答にちょっと一部重複するところがあるかもしれませんが、現在、経過、目的、審査、採択をチェックしていくということですけれども、あらためて補助金の交付の当否について、大臣、チェックした方がいいと思うかどうかお考えをあらためてお願いします。

大臣)
 さきほど申し上げたとおりです。

(了)

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大臣官房総務課広報室

-- 登録:令和元年08月 --