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柴山昌彦文部科学大臣記者会見録(令和元年7月29日)

令和元年7月29日(月曜日)
教育、科学技術・学術、スポーツ、文化、その他

キーワード

鹿児島出張、H-ⅡBロケット8号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」8号機の打上げ日、「大学発ベンチャー表彰2019」受賞者の決定、英語資格・検定試験の活用に関する全国高等学校長協会からの要望書に関する件、インターステラテクノロジズ社が打上げた「MOMO4号機」が目標高度に達しなかった件、就職氷河期世代への支援、放火事件のあった京都アニメーションへの支援に関する件

柴山昌彦文部科学大臣記者会見映像版

令和元年7月29日(月曜日)に行われた、柴山昌彦文部科学大臣の定例記者会見の映像です。

令和元年7月29日柴山昌彦文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

柴山昌彦文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 本日、私からは3件です。7月26日から27日にかけて、鹿児島に出張した件について、まず御報告いたします。7月27日に開催された「全国高等学校総合体育大会」、いわゆるインターハイの開会式に出席し、祝辞を申し上げるとともに、地元高校生による演劇や和太鼓などの公開演技を観覧いたしました。全国から集った選手や大会を支える地元高校生の溌剌とした姿を見て、これからの時代を担う若者の無限の可能性を感じました。併せて、世界遺産を構成する文化財の「仙巌園・尚古集成館」と「鹿児島大学」を視察しました。「仙巌園・尚古集成館」では、鹿児島の雄大な自然と先人たちが築いた歴史や文化に感銘を受けるとともに、貴重な文化財に国内外の多くの人々が親しむ機会の重要性を認識いたしました。また、「鹿児島大学」では、ICTを活用した他大学、山口大学でございますけれども、双方向の遠隔授業や、地域の特性を活かした教育研究活動に触れ、国立大学の特色ある取組を推進する意義、地方創生にも大変重要な役割を果たすということを実感をいたしました。
 次に、H-ⅡBロケットによる宇宙ステーション補給機「こうのとり」8号機の打上げを、9月11日(水曜日)に設定しましたので、お知らせいたします。詳しくは、後ほどJAXA及び三菱重工業から発表がある予定です。「こうのとり」は、国際宇宙ステーション(ISS)の運用や利用に必要不可欠な、水や食料、バッテリー、実験装置などの物資を輸送します。特に8号機では、JAXAとソニーコンピューターサイエンス研究所が共同開発した光通信システムを輸送し、「きぼう」日本実験棟において実証実験を行う予定であります。これは、ソニーが有する光ディスク技術を用いて、通信装置の小型軽量化と高速大容量化の両立を目指したものです。光通信システムは、将来の月・火星等の探査活動でも有用になるものと考えておりまして、今後の技術進展を大いに期待しております。文部科学省といたしましては、「こうのとり」8号機のミッション成功に向けて、JAXAと連携して取り組んでまいります。
 最後に、この度、科学技術振興機構と新エネルギー・産業技術総合開発機構が主催する「大学発ベンチャー表彰2019」における受賞者が決定し、文部科学大臣賞には、AI・情報技術を用いてゲノム医療の社会実装を推進している「株式会社テンクー」と、その支援大学である東京大学が選出されました。「大学発ベンチャー表彰」は、今後の活躍が期待される優れた大学発ベンチャーとその成長に寄与した大学等を表彰することで、大学等の研究開発成果を用いた起業及び起業後の挑戦的な取組やそれに対する支援をより一層促進することを目的として開催しております。文部科学省としましては、引き続きこのような取組を応援し、大学発ベンチャーの創出及び成長の促進に努めてまいります。私の方からは以上です。

記者)
 2項目質問させていただきます。まず1項目目ですが、先週25日に全国高等学校長協会から「大学入試に活用する英語4技能検定に対する高校側の不安解消に向けて」という申入書が大臣宛に出されました。これに対する、まず所感の方を大臣からお願いします。

大臣)
 2020年度からの大学入学者選抜で活用する英語の資格・検定試験に関し、今お話があったとおり、7月25日、全国高等学校長協会から不安の解消を求める要望書をいただきました。これまで、高等学校関係者に対しては、各種説明会等を通じて制度の趣旨や概要を周知してまいりましたけれども、文部科学省といたしましてはこの度のご要望を真摯に受け止め、今後、必要な情報を整理し、更に丁寧に提供すること等によって、受験生が安心して勉強に取り組むとともに、高等学校の現場を預かる先生方が適切に指導することができるよう、様々な機会を捉えて積極的に周知してまいりたいと考えております。

記者)
 関連してもう1問させていただきます。今回の要望書の中には、地域間格差、経済格差の解消という項目も入っております。これについては、解消するには財政支援なども必要になるかと思うんですが、これについて文科省として、今後何か取り組み等は考えておられるかお願いします。

大臣)
 まず、この入学入試英語成績提供システムに参加する資格・検定試験につきましては、受験生の負担に配慮して、「原則として、毎年度全都道府県で実施すること」、「経済的に困難な受験生への配慮など、適切な検定料であることを公表していること」が参加条件となっております。昨年、全国の高等学校に対して実施した受験ニーズ調査の結果を踏まえ、試験実施団体に対して、検定料の低減や実施会場の追加を求めるとともに、住民税非課税世帯及びそれに準ずる世帯の学生に対しては、受験料相当分も一定程度賄い得る給付型奨学金の大幅拡充を行うこととしております。また、高等学校関係者の御意向を踏まえつつ、再度、受験ニーズ調査の実施を検討するなど、実施会場等の不足が生じることのないように各試験実施主体と調整を図って、会場の確保に取り組んでまいりたいと考えております。

記者)
 別項目でもう1問だけお願いします。先週土曜日になりますが北海道の方でISTが「MOMO4号機」を打上げました。今回は、宇宙まで届かなかったんですが、これに対して御所感の方をお願いします。

大臣)
 インターステラテクノロジズ社の観測ロケット「MOMO4号機」打上げについて、機体に搭載されたコンピューターが異常を検知して、計画よりも早くエンジンが自動停止をしたため、目標の高度に達しなかったということは伺っております。文部科学省といたしましては、今後の宇宙利用の拡大において、民間事業者の参画が重要であるという認識でおります。同社の今後の再挑戦に期待したいと考えております。

記者)
 就職氷河期対策に関連してお聞きしたいんですけども、政府の方で骨太の方針でも明記されていますが、就職氷河期対策、今後強化していくというとで、文科省として今後どういった支援策を検討される予定なのか教えてください。

大臣)
 一部報道でも取り上げられましたけれども、この就職氷河期世代への支援については、今、お話しがございましたとおり、今年6月の「経済財政運営と改革の基本方針2019(骨太の方針)」においてですね、実効ある施策の実施に必要な体制を内閣官房に整備することとしておりまして、現在、骨太の方針に基づいて対応を検討しているところであると承知をしております。この骨太の方針においては、施策の方向性の一つとして、「受けやすく、即効性のあるリカレント教育の確立」が掲げられておりまして、文部科学省としても今後、この施策の更なる具体化に向けた検討を進めていく必要があると思います。今後とも、文部科学省といたしましては、この就職氷河期世代を含め、誰もが新たなチャレンジができる環境整備に向けて、関係省庁と連携して、引き続き検討を行ってまいりたいと考えております。

記者)
 話題変わりまして、京都アニメーションの話題なんですけれども、今日の午前中に菅官房長官も政府として支援が必要だということをおっしゃっておりまして、改めて、先週も聞いたんですが、文化庁ないし、文科省としての支援のあり方等々ありましたら教えてください。

大臣)
 京都アニメーションの放火につきましては、現在も警察による捜査が進められていると伺っております。改めて、被害者や御遺族の皆様の救済、ケアと被害状況を含めた事件の全容解明が進むことを願っておりますし、御関係になられた皆様には、改めて、心から、御悔やみ、また御見舞いを申し上げたいと思います。文部科学省といたしましては、アニメーションを含むメディア芸術分野において、優秀な作品や散逸・劣化などの危険性が高い作品の保存及びその活用等を支援する「メディア芸術アーカイブ推進支援事業」を実施しておりまして、貴重な作品や関連資料のアーカイブ化の支援を行っているところであり、その作業を急いでまいりたいと考えております。また、先週金曜日に超党派のマンガ・アニメ・ゲームに関する議員連盟から菅官房長官宛に、「あらゆる支援策を速やかに講じること」を要望されたことは私どもも承知をしております。文部科学省といたしましては、関係者や関係団体等の声に耳を傾けながら、必要な対応を今後検討していきたいと考えております。

(了)

お問合せ先

大臣官房総務課広報室

-- 登録:令和元年07月 --