ここからサイトの主なメニューです

柴山昌彦文部科学大臣記者会見録(令和元年7月16日)

令和元年7月16日(火曜日)
教育、科学技術・学術、スポーツ、文化、その他

キーワード

平成30年度文部科学白書、映画「ライオン・キング」とのタイアップ、熊本地裁のハンセン病家族訴訟判決、北海道大学総長選考会議から名和総長の解任の申出があった件、大学入学共通テストの数学記述問題に関する件

柴山昌彦文部科学大臣記者会見映像版

令和元年7月16日(火曜日)に行われた、柴山昌彦文部科学大臣の定例記者会見の映像です。

令和元年7月16日柴山昌彦文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

柴山昌彦文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 本日、私からは2件です。まず、今日、平成30年度文部科学白書を閣議で配布いたしました。今回の白書では、冒頭に「新しい文部科学省の創生に向けた取組」を記載し、特集として、「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン」と、「激甚化する災害への対応強化」の2つを取り上げております。文部科学省としては、本白書で取り上げている施策の更なる充実を図っていきたいと考えております。
 次に、文部科学省は、今般、豊かな体験活動を通した「青少年の健全育成」、「体験の風をおこそう」運動について、国民の理解・関心を高めることを目的として、8月9日から上映される映画「ライオン・キング」と広報連携することにいたしました。今回の企画では、文部科学省で考案したメインメッセージ「困難を乗り越える力」-体験は君を成長させる-を掲載した同映画のポスターを作成し、全国の小学校、中学校、高等学校などに配布をいたします。今回の企画を通じて、体験活動について国民の理解・関心が深まることを期待するとともに、これから夏休みを迎える子供達に映画を見てもらい、困難な状況下でもあきらめずに進んでいく「シンバ」に共感し、何事にも前向きに様々な体験をしていただきたいと思います。私の方からは以上です。

記者)
 ハンセン病の家族訴訟なんですけれども、原告団も控訴をしない方針を明らかにして、地裁判決が確定する見通しですが、大臣は先週、文科省の人権教育の取り組みについてもおっしゃっていらっしゃいましたが、現時点で方向性が決まっている取り組みがあれば教えてください。

大臣)
 今、御紹介をいただいたとおり、熊本地裁におけるハンセン病家族訴訟判決については、ハンセン病対策の歴史と、筆舌に尽くしがたい経験をされた家族の皆様のご労苦に思いを致して、極めて異例の判断ではありますが、敢えて控訴を行わないという決定をいたしました。患者・元患者とその家族の方々が強いられてきた苦痛と、そして苦難に対しまして、政府として改めて深く反省し、心からお詫び申し上げます。文部科学省といたしましては、ハンセン病をめぐる偏見や差別を取り除くための様々な人権教育に係る施策を実施してきたところではありますけれども、今回の総理談話を踏まえて、関係省庁と連携協力し、人権教育の推進にしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。なによりも、そうしたハンセン病患者・元患者ご本人のみならず、ご家族の方々が、理不尽な思いや大変に辛い思いをしてこられたということを、しっかり受け止め、寄り添っていくべきだというこの思いを、私も強く持っております。内閣総理大臣談話では「関係省庁が連携・協力し、患者・元患者やその家族が置かれてきた境遇を踏まえた人権啓発、人権教育などの普及啓発活動の強化に取り組みます」とされておりまして、こういったことをしっかりと踏まえて、今後、厚生労働省や法務省と協議をしていきたいと考えておりますけれども、現時点において具体的にどのような対策を講じるかということについては、まだ決めてはおりません。

記者)
 北海道大学の学長のパワハラ問題なんですが、大学の方から文科省へ解任の申出があったと思いますが、今の対応状況と今後のスケジュールのようなものがあれば教えてください。

大臣)
 今月10日に、北海道大学総長選考会議から名和総長の解任の申出がありました。申し出の内容については、人事に関する案件ですので、コメントは差し控えさせていただきますけれども、今後、国立大学法人法及び行政手続法に則って、適切に対応をしていきたいというように考えております。国立大学の学長の「解任」は、行政庁が行う不利益処分に該当することから、当事者に対する「聴聞」を行う必要があると考えております。いずれにいたしましても、今後のスケジュール等、人事に関する案件ですので、現時点でのコメントは差し控えさせていただきたいと思います。

記者)
 冒頭の白書の件なんですけれども、白書の冒頭で文科省の創生に向けた取り組みという記述があると思います。改めて今の創生に向けた取り組みのですね、実施状況と白書という国民の皆様に広く知らせる出版物に載ったことということで、改めて決意の部分もございますでしょうか。

大臣)
 今、御紹介いただきました新しい文部科学省の創生に向けた取組については、私もこの会見の場で何度も申し上げているとおり、一連の不祥事を真摯に受け止めて、文部科学省改革を推進することの重要性に鑑み、白書の冒頭に記載をさせていただきました。文部科学省としては、先般取りまとめた「文部科学省創生実行計画」に盛り込まれた取組みを着実に実行し、国民の信頼回復に向けて全力を挙げて取り組んでいきたい、その思いでこういう体裁をとらせていただいた次第です。

記者)
 北海道大学の学長の件だったんですけれども、パワハラによる解任の申し出自体が前例の無い事態だと思うんですけれども、このことについての大臣の率直な受け止めというのをお聞かせていただけますか。

大臣)
 確かに一般的な規定に基づく解任についての申出があったということで、前例としては、なかなか無い案件だとは承知をしておりますけれども、いずれにしてもこの件については、適切な手続きを、先ほど申し上げたようにとった上でしっかりと判断をしていかなければいけないと考えております。

記者)
 大学入試センターのですね、共通テストの数学においてですね、その記述式について、元々やる予定にしていました短い文での答えるような問題を出すという方針を転換し、数式だけの記述にするということを新たに明らかにしました。この点について思考力や判断力や表現力というのを問うというのがそもそもの記述式の導入の意味だったと思うんですけれども、そうした意義が損なわれはしないかという懸念の声なんかも上がっているんですけれども、大臣の受け止めについてお伺いしたいと思います。

大臣)
 2020年度からの大学入学共通テストにおいては、高等学校学習指導要領に基づき育成された資質や能力をより的確に評価するために、解答を選択肢の中から選ぶだけではなくて、自分の力で考えをまとめたり、相手が理解できるよう根拠に基づいて論述する力を評価するため、国語と数学において記述式問題を導入することとしております。数学の記述式問題については、これまで2回実施した試行調査の結果を踏まえ、本年6月に大学入試センターが策定した「令和3年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト問題作成方針」において、「数式「等」を記述する小問3問を作成する」こととしています。また、センターが高校関係者向けに実施した説明会においてはですね、「試行調査の結果を踏まえ、問題解決のための方略等を端的な短い文で記述する問題は出題しない」ということを示しておりますけれども、数式のみを記述させるという方針を決定した事実はないと承知をしております。いずれにいたしましても、今後の問題作成については、大学入試センターが策定した「令和3年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト問題作成方針」に基づいて、「数式等」について記述させる形で検討されるものと承知をしております。具体的な問題の内容に関するお尋ねについては、今後、専門家たちの間で議論されるということですので、回答を差し控えさせていただきます。

記者)
 数式等というところで、その等の中に含まれるという文章的なものも含まれるというような理解をされているということなんでしょうか。

大臣)
 いずれにいたしましても先ほどお話しをさせていただいたとおり、数式のみを記述されるという方針を決定した事実はないというふうに伺っておりますので、具体的な内容については、今後、専門家を含めて大学入試センターにおいて検討、作成をするということだと承知をしております。

記者)
 先ほどおっしゃった問題解決のための方略等を短い文に記述する問題は出題しないというふうに示された、この意味についてはどのように考えておられるんでしょうか。

大臣)
 今般、実際に試行された出題においてですね、かなり正答率も低かったということでございます。採点の客観性ですとか、あるいは正答率をより高めるための努力というものが必要になってくるという問題意識に基づいたものではないかというように考えております。

記者)
 それについて、先ほど、最初に申し上げましたが、思考力、判断力、表現力をですね、問うという記述式問題の意義というものが、そうしたことによって損なわれることがないかという懸念については、大臣はどのようにお感じでしょうか。

大臣)
 当初の理念、そしてその趣旨については維持しつつ、具体的な採点、あるいは実際の正答率について、しっかりとした結果を残すために専門的な検討をしていくということだと思います。

記者)
 大学入試センターは、取材に対して数式等の等というのは、数式に類似するようなものを意味するだけであって、これは文章を含むものではないというふうな回答をしているんですが、そういった理解ではないんでしょうか。

大臣)
 繰り返しになりますけれども、問題解決のための方略等を端的な短い文で記述するようなタイプの問題は出題しないというふうに伺っておりますが、繰り返しになりますけれども、数式のみ、すなわち言葉を一切書かせないというような方針を決定した事実はないということでありますので、具体的にどのような内容になるかというのは、私がこの場で承知をしているわけではないんですけれども、センターの方で適切な形で、今御質問になったような、当初の理念やあるいは趣旨などに照らして詰めていくものと考えております。

記者)
 大臣は見守っていく姿勢ということでよろしいでしょうか。

大臣)
 そうですね。センターでの検討をしっかりと行っていただきたいということです。

(了)

お問合せ先

大臣官房総務課広報室

-- 登録:令和元年07月 --