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柴山昌彦文部科学大臣記者会見録(平成30年10月23日)

平成30年10月23日(火曜日)
教育、科学技術・学術、その他

キーワード

福島出張、公務部門における障害者雇用に関する関係閣僚会議、ドイツ出張、医学部医学科の入学者選抜における公正確保等に係る緊急調査の中間まとめ

柴山昌彦文部科学大臣記者会見映像版

平成30年10月23日(火曜日)に行われた、柴山昌彦文部科学大臣の定例記者会見の映像です。

平成30年10月23日柴山昌彦文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

柴山昌彦文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 それではまず冒頭、私から4件ほどお話しをさせていただきます。既に一部報道がありましたとおり、昨日、東日本大震災からの復興・復旧の現状について直接お伺いするために、就任後できるだけ早く訪問したいと思っていた福島県に出張してまいりました。最初に訪問した福島県立ふたば未来学園高等学校及び本年4月に富岡町で再開された富岡町立小中学校においては、授業の様子を実際拝見するとともに関係者と意見交換を行いました。これらの学校では、主体性を重んじる教育や、ふるさとに根ざした魅力ある学校づくりが行われており、学校が復興の中核であるということを改めて認識をいたしました。その後、東京電力福島第一原子力発電所を視察した後、JAEA(日本原子力研究開発機構)廃炉国際共同研究センター国際共同研究棟及び楢葉遠隔技術開発センターにおいて、東電福島第一原発の廃炉に向けて、最前線で進められている研究開発の現場を見てまいりました。これらの施設は、廃炉研究の加速や現地での活動を通じて、地域の活性化に貢献することも期待されているものであり、その重要性を改めて認識をいたしました。百聞は一見に如かずといいます。こうした視察を通じて、内閣全員が復興担当大臣であるという気持ちを持ち、復興に引き続き全力で取り組んでまいる所存であります。
 続きまして、本日、「公務部門における障害者雇用に関する関係閣僚会議」が開催され、「国の行政機関における障害者雇用に係る事案に関する検証委員会報告書」の報告とともに、「公務部門における障害者雇用に関する基本方針」が策定されました。本報告書に指摘されているとおり、国が民間事業主に率先して障害者雇用に積極的に取り組むべきことは当然の責務であるにも関わらず、当省においても組織として障害者雇用に対する意識が低く、相当数の対象障害者の不適切な計上があったことについて、深くお詫び申し上げます。報告内容を真摯に受け止め、深く反省し、基本方針に沿って、再発防止に取り組むことはもとより、組織全体として障害者雇用を推進するという意識を徹底し、取組を強化してまいります。
 さて、10月25日(木曜日)から10月28日(日曜日)の予定で、ドイツ(ベルリン)を訪問し、EU、ドイツ、フィンランドの共催で開催される、「第2回北極科学大臣会合」に出席してまいります。北極域の変化は、北極域のみならず、全球の気候変動にも影響を与えています。例えば、北極の気温上昇は地球全体の2倍から3倍の速さで進展しており、また、グリーンランドの氷が溶け出すと、地球全体の海水面が約6メートルも上昇すると言われております。このような背景により、世界的にも、北極域研究の重要性がますます高まっています。本会合においては、我が国を代表して北極域研究に関する日本の取組みについて発信してまいります。また、本会合において、2020年に開催が予定されている第3回北極科学大臣会合について、我が国とアイスランドが共催し、日本において開催するということを私から提案させていただく予定であります。
 本日、「医学部医学科の入学者選抜における公正確保等に係る緊急調査の中間まとめ」を公表するとともに、私から大学や受験生に向けたメッセージを発出することといたしましたので、この点御報告いたします。東京医科大学における事案を契機として、文部科学省では医学部医学科の入学者選抜について調査を行っているところです。先日申し上げたとおり、調査の過程で複数の大学において不適切である可能性の高い事案が判明したため、現在すべての大学を対象として、訪問調査等の調査を継続しています。一方で、来年度入学者の大学入試は既に始まっているところであり、現時点における状況を中間的に取りまとめるとともに、私からメッセージを発することにより、各大学に必要な点検や周知がなされ、公正な入試が実施されることを期しております。中間まとめの内容は、調査の過程で明らかになった不適切である可能性の高い事案や、疑惑を招きかねない事案、反対に、現在実施されている好事例も紹介することにより、各大学の参考にできるようにしております。併せて、東京医科大学における事案やこれまでの調査の結果も踏まえて、不適切と判断すべき事案を募集要項との関係も含めて整理をしております。文部科学省としては、全国医学部長病院長会議における議論も踏まえつつ、今年中の最終まとめに向けて引き続き全力で取り組んでまいりますし、各大学におかれても受験生が安心して試験を迎えることができるよう、公正な入試を実施していただくようお願いいたします。また、入試の公正確保を大学病院における医師の働き方改革は関係する問題であり、引き続き、厚生労働省などと連携しつつ、政府を挙げて取り組んでまいりたいと考えております。私の方からは以上です。

記者)
 医学部の中間まとめの件ですけれども、受験生保護の観点からは、大学名の公表が大事になってくるかと思うのですが、今回、公表に至らなかった理由について教えてください。

大臣)
 先ほども申し上げたとおり、文部科学省では、現在、各大学に対して順次訪問調査やその際に生じた疑問点等について事実関係の確認を、現在、継続をしているところであります。また、全国医学部長病院長会議、以下AJMCと略称しますが、こちらの方では11月中にも公平・公正な医学部入試の在り方を取りまとめるとも聞いております。今回、おっしゃるとおり文部科学省からは具体の大学名はお示しをしておりませんが、一般に不適切な事案があった大学については、大学が自主的に公表するとともに速やかな対応をお願いしたいとの考えは、各大学とのやり取りの中で大学側に既に伝えております。また、文部科学省からの大学名の公表については、今後の調査の進捗状況や、今お話しをさせていただいたAJMCの取りまとめを踏まえて検討してまいりたいと考えております。

記者)
 公表を促しているということなんですけれども、これまでに正式に会見をして謝罪をしたのは、昭和大学だけに留まっております。今日の中間まとめで不適切であると思われる事例というものがありましたけれども、校数だけでも、それぞれ何校ずつかだけでも教えていただけないでしょうか、

大臣)
 今、御指摘をいただいたとおり、本日発表させていただく中間報告において個別の大学名を伏した形でその事例について紹介をさせていただいております。ただし、先ほど申し上げたとおり、今後の調査の進展及びAJMC側の対応等、それをしっかりと踏まえた上で具体的な対応については判断をさせていただきたいと思いますし、現時点において個別の大学に対しての対応状況のコメントは差し控えさせていただきたいと思います。ただ、繰り返しになりますが一般に不適切な事案があった大学については、大学が自主的に公表すると共に速やかな対応をお願いしたいとの考えを既に大学に伝えているところであり、また、この中間とりまとめで申し上げたとおり、全ての大学において今度の受験生が混乱のない形で適正、公正に受験を実施してもらうよう強く要望させていただいているところであります。以上です。

記者)
 今の質問で校数についてはどうなんでしょうか。

大臣)
 校数についても今後の詳細な調査を待って適切に対応を考えたいと思っております。

記者)
 学校の名前も明かさない、校数も明かさないとすると受験生の余計な混乱を招くだけではないかと思うんですが、学校名も明かさないのであれば一体何のためにこの調査を行ったのかというふうにむしろ不安が広がるのではないでしょうか。

大臣)
 今のご指摘ですけれども、東京医科大学の不適切な事例をきっかけとして入試の公正性に対する疑念を払拭しろという世論が巻き起こっており、そしてこれに対して文部科学省として適切に対応しなければいけないことはおっしゃるとおりであります。最も必要なことは受験生が適正、公平な受験を来年の試験で受けられるということを担保することが何よりも重要でありまして、そのために何をすべきかということを、今紹介をさせていただいたとおりAJMCにおいて11月中にも公平・公正な医学部入試の在り方を取りまとめるという形で対応をすると伺っています。私たちは最終的に最終とりまとめを12月に行うことを想定しており、そこまでには最終調査、あるいはAJMCにおける入試の在り方についての検討状況を踏まえた上でその時点において、またどのように対応するかということを適切に判断をしてまいりたいと思います。

記者)
 受験生からしてみたら、受験する学校を決める必要があるのであって、例えば、このような事例だけ紹介してもらっても、受験生からすると、一体どこの大学でこういった事例が行われているのかを知りたいと思うのが普通だと思うんですけれども、今回、学校名も校数も明かさないとすると、文部科学省が一体何のためにこの調査を行ったんだと。受験生のむしろ不安は、解消しないじゃないかというふうに思うと思うんですけれども。

大臣)
 先ほど申し上げたとおり、一番大切なのは全国の受験生が安心して今度の受験に臨めるようにすることが重要なことだと私は申し上げております。そのため文部科学省では、全ての大学で本年度の入学者選抜が、本年度というかですね、次の受験生の入学者選抜が適正に、また、公平に行われることを担保するよう最終的な調査結果のとりまとめを待たず、私たちが要求すべき指針について中間まとめを公表するとともに、私からのメッセージを発出し、この順守を全ての大学に強く要望させていただいているものです。

記者)
 この中間まとめとメッセージをもって、大臣からすれば受験生の不安は払拭されるとお考えですか。

大臣)
 この中間とりまとめとメッセージによるものではなく、それに対して、各大学がしっかりと順守するということを宣言することが受験生の不安を払拭することにつながると考えています。

記者)
 既に自ら公表されている昭和大学の事例の関しては、その不適切である可能性が高い事案の中に含まれているという理解でよろしいでしょうか。

大臣)
 そのように考えていただいて結構です。

記者)
 具体的にはどの事例なんでしょうか。

大臣)
 以前、紹介させていただいたとおり、受験の回数によって、異なる採点基準を設けているということを事前に受験生に明らかにしない形で行っているということは不適切である可能性が高いというように判断しており、また、昭和大学においてもそれを踏まえて、公表と今後の方針について検討するという旨の発表があったというふうに受け止めております。

記者)
 不適切である可能性が高い事案なんですけど、国公立、私立の種別というのは教えていただけるんでしょうか。

大臣)
 それについても現在、AJMCの方で全ての大学を中心とした対応について検討をしていただいているというように理解しております。現在の個別の大学における国公あるいは私立の別を含めた公表ということについても現段階においては、その状況を見ながら適正に対応するということで今日の公表は差し控えたいと思います。

記者)
 先ほどAJMCのことで色々おっしゃっていると思うんですけれども、AJMCがこの前会見した際にですね、嘉山先生がですね、会見をなさっていたんですけれども、その中ではちょっと多浪生の方に対してはですね、必ずしも待遇に差を付けることを否定しないというような種の発言がありました。大臣も公平・公正ということをおっしゃってますけれども、大臣の考える公平・公正というのは、そういう性別だったり、例えば多浪だったり、そういったことでも全く差を付けないということなのか、それともそれ以外に何か公平・公正というのが考えられるのか、どのようにお考えでしょうか。

大臣)
 何を持って公平・公正と考えるかということについてはですね、私は前回も申し上げたとおり、合理的な理由なく、また受験生に対する事前の開示なく性別あるいは年齢等に異なる取扱いを設けるということは、不適切な可能性が高いのではないかということを申しあげさせていただきました。この私の発言、そして今日様々な調査の結果、取りまとめをさせていただいた中間まとめ、これを元に現在、全国医学部長病院長会議(AJMC)において自主的に議論がされているところであり、今おっしゃったような発言も含めて、今後どのような基準で、そしてどのような受験生に対する開示を行って入試をするかということについても、11月中旬にはAJMCの側からしっかりとした説明がなされるというように考えております。

記者)
 AJMCがあくまでも中の病院だったり大学の中の人の集まりだと思うんですけれども、世間一般の声というのがそこに入ってくるのかどうかという点について、必ずしも入るかはわからないと思うんですけれども、大臣はそこで決められたことというのを尊重するというお考えなんでしょうか。

大臣)
 私が今申し上げたとおり、私から今守るべき基準というのは、今日の中間とりまとめにおいて各大学に示し、そしてこれを守るということを各大学に宣言をしていただくということを強く求めております。そしてその上で11月中旬にAJMC側でどのような対応がなされるかということも見させていただいた上で、12月の最終報告を取りまとめさせていただくと、こういうことでありまして、その段階において今おっしゃったような一般社会の考え方等についても適切にしっかりと斟酌をしていきたいと考えております。

(了)

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大臣官房総務課広報室

-- 登録:平成30年10月 --