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柴山昌彦文部科学大臣記者会見録(平成30年10月19日)

平成30年10月19日(金曜日)
教育、科学技術・学術、その他

キーワード

福島出張、文部科学省職員の事案等に関する調査報告(中間まとめ)及び職員の処分、水星探査機「みお」の打ち上げ、医学部医学科の入学者選抜における公正確保等に関する緊急調査

柴山昌彦文部科学大臣記者会見映像版

平成30年10月19日(金曜日)に行われた、柴山昌彦文部科学大臣の定例記者会見の映像です。

平成30年10月19日柴山昌彦文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

柴山昌彦文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 まず私から冒頭2件申し上げます。10月22日(月曜日)に就任後できるだけ早く訪問したいと思っていた福島県に浮島副大臣とともに出張させていただく予定です。具体的には福島県立ふたば未来学園高等学校及び富岡町立小中学校において、授業の様子を拝見するとともに、東京電力福島第一原子力発電所のほか、JAEA(日本原子力研究開発機構)廃炉国際共同研究センター国際共同研究棟及び楢葉遠隔技術開発センターにおいて、廃炉に向けた研究開発の現場を視察することとしております。内閣全員が復興担当大臣であるという気持ちを持ち、被災地の実状や関係者の方々の御意見を直接お伺いする大変貴重な機会であると思っております。復興に引き続き全力で取り組んでまいります。
 そして2点目でございます。お手元に資料が配布されているかと思いますが、文部科学省幹部職員の事案等に関する調査・検証チームにおいて中間まとめがとりまとまりましたので報告をさせていただきます。同チームにおいては、これまで服務規律の遵守状況や公募型事業の選定プロセスについて、随時調査結果をまとめてきましたけれども、今般の中間まとめでは谷口被告人以外の関係についての服務調査や、約470件の公募型事業の調査のほか、スポーツ界のコンプライアンス強化事業に関する事案など、残っていた調査事項を盛り込んだものとなっています。まず、谷口被告人との関係がある事案についてですが、高橋前初等中等教育長と同様の事案で由良英雄前スポーツ庁参事官が利害関係者から供応接待を受けたということで倫理規程違反に認定されました。また、スポーツ界のコンプライアンス強化事業の採択において、当時の担当であった由良元参事官の対応が会計法令上の違反はなかったものの、行政の公正さが失われるものであったこと等が指摘されました。この他、スポーツ庁の関係ではないですが、課長補佐級の職員1名について、倫理規定違反は認めらなかったものの、谷口被告人から供応接待を受けたことについて、より慎重であるべきだったとされました。次に、谷口被告人との関係以外の案件では、職員がコンペで利害関係者と共にゴルフをした事案、出張時の移動の際、利害関係者が利用するタクシーに料金を支払わずに同乗し、役務の提供を受けた事案がそれぞれ2件ずつ倫理規程違反に認定されました。これらの不祥事は、私が就任する前に生じたことではありますが、こうした事態を重く受け止め、私といたしましては、大臣として組織全体の責任を取るべきと考え、私の大臣給与11月、12月の2月分及び期末手当を自主返納することといたしました。また、鈴木大地スポーツ庁長官については、同庁に対する管理監督責任を理由に厳重注意を行いました。由良前参事官については、出向元の経済産業省において、減給2月、10分の1の懲戒処分とすることとされ、他の文部科学省職員5名については厳重注意といたしました。なお、この他の調査として平成30年度の公募型事業の選定プロセスについて、残りの470件について調査を行いましたが、特定のものの恣意的な意向が反映されない制度や運用となっているかの観点から特段問題となる事例は確認されなかったと結論付けられました。今回の中間まとめにおいて新たに国家公務員倫理法及び倫理規程に対する違反事案が明らかになったことや、行政の公正さが疑われる事態について指摘を受けたことは極めて遺憾なことであり、改めて心よりお詫びを申し上げます。現在、文部科学省の在り方について若手職員も参画する形で議論を進めておりますが、今回の中間まとめを踏まえて早急に私を中心とした「文部科学省創生実行本部」を立ち上げ、再発防止策を含めた新しい文部科学省を創生する方策の検討を進めてまいります。なおですね、中間まとめの詳細や処分の内容等につきましては、私の会見の後、事務方からブリーフィングを行わせていただく予定です。以上でございます。

記者)
 現在の幹部職員の事案に関する中間まとめの件ですが、この中間まとめの内容の報告を受けた後に率直に感じたことと、改めまして受け止め、今後の対応などについて教えて下さい。

大臣)
 度々会見の席でも申し上げていることですけれども、現在、文部科学省においては、我が国の未来にとって極めて重要な課題が山積しており、一時の停滞もなく文部科学行政を進めていく強い必要があると考えます。そのような中で一刻も早く失われた文部科学省に対する国民の信頼を取り戻すことが重要であると考えております。そもそも大臣就任時に総理から私に対しては文部科学省行政に対する信頼回復のために法曹としての経験を生かして、しがらみのない立場でしっかりと力を尽くしてほしい、文部科学省行政は極めて大事であるというお話しをいただいたところでもございます。中間まとめで指摘された事項、例えば今後は文部科学省は組織として現状の問題分析に取り組み、利害関係者はもちろん、それ以外の事業者との付き合い方についても、現在の慣習を見直し、新たに適正なルールを認定することと等が求められるですとか、幹部職員及び全職員の倫理意識を抜本的に向上させる必要があるとともに、省内の内部通報制度の改革、実行化と贈与等報告書提出義務の実質化、国家公務員倫理の遵守状況のチェック体制の強化ですとか、早期のマニュアル化を通じて制度的に水平展開を図った上で全ての担当課に対して、改めて周知徹底を図るとともにその実行を職員に浸透させていく方策も合わせて検討すべきだ等々の事項も、しっかりと踏まえつつ、今般私を中心とする本部を早急に立ち上げ若手職員の意見もしっかり聞きながら文部科学省一丸となって再発防止策の検討を行い、新生文部科学省の創生に向けて取り組んでいく強い決意であります。以上です。

記者)
 話題が全然違うんですけれども、20日に、明日の10時45分に欧州のロケットアリアン5から日本の探査機「みお」という2基の水星探査機が打ち上げられます。このことに関して期待と宇宙探査の今後の展望についてお聞かせ下さい。

大臣)
 今、御指摘があったとおり、我が国の水星探査機「みお」が日本時間10月20日(土曜日)10時45分に、ギアナ宇宙センターから打ち上げられることとなっております。国際水星探査計画「ベピコロンボ」は、JAXAが開発した水星磁気圏探査機「みお」と欧州が開発した水星表面探査機「MPO」の2つの水星周回探査機によって、水星の総合的な観測を行う国際共同ミッションです。ご案内のとおり、水星は太陽から一番近い惑星ではありますけれども、地球型惑星としては、地球を除き唯一の磁場を持つ惑星なんですが、なぜ磁場が存在するかが分かっていないなど、未だ解明されていないことが多い惑星であります。本打ち上げが無事成功し、水星についての新たな知見をもたらしてくれることを期待するところです。以上です。

記者)
 由良英雄さんの処分のことで伺いたいんですけども、スポコン強化事業において、このような操作をしているというところを大臣も御報告を受けていると思うんですけれど、これはどのような御説明を受けてどう感じ、これはまさにちょっと信頼がですね、損なわれてもおかしくないような事案だというところもあると思うんですけれども、その点はいかがでしょうか。

大臣)
 個別の処分について、またその内容については、先ほど申し上げたとおり、この後詳しくお話しをさせていただきますけれども、その軽重については、いろいろと全体の状況を総合的に勘案し判断をさせていただきました。特に国家公務員倫理法及び倫理規程に違反するものについては、国家公務員倫理審査会の承認も得た上でこのような処分とさせていただいたものです。

記者)
 今後の再発防止策の検討の観点で、創生実行本部を立ち上げるとおっしゃいましたけれども、スケジュール感というか、今後の目途についてはどのように御考えでしょうか。

大臣)
 今、私の方から紹介をさせていただいた「文部科学省創生実行本部」につきましては、現在外部有識者や事務方を含めた具体的なメンバー構成等、詳細について検討調整をさせていただいているところです。可能なかぎり速やかに立ち上げたいと思っております。

記者)
 医学部入試の件なんですが、大臣は以前から複数の大学で不適切な行為がある可能性があると御指摘されているんですが、現在のところ大学が自主的に公表したのは昭和大1校に留まっています。現状でも文科省からさらに積極的に大学に公表を呼びかけていくですとか、文科省が主体となって大学名を公表していくというお考えはありますか。

大臣)
 まず前段の御質問ですけれども、前回申し上げたとおりでありまして、先月末、各大学に対して訪問調査等を行っておりますことから、我々が確認した資料のうち、より詳しい説明が必要と考えるものについては、改めて大学から考えを聞くなどやりとりをさせていただいておりますし、また具体的には中間まとめにおいて明らかにしたいと考えておりますけれども、現時点ではこれまでの調査結果についての、精査についての内容は私どもの方からコメントすることは控えたいと思います。今のは後段ですね。それから前段についてですけど、不適切な事案があった大学については、繰り返し申し上げるとおり大学が自主的に公表するとともに、速やかな対応をお願いしたいという考えをすでに述べたとおりでありますし、そのことについては先ほど申し上げた各大学とのやりとりの間で大学側にも伝えております。

記者)
 受験生への影響というふうに御指摘されていたんですが、中間まとめではですね、大学名の公表について判断、その場に応じた判断ということだったんですが、現時点ではお考えは、中間まとめの中で大学名を公表される御考えはいかがですか。

大臣)
 受験生の問題については極めて重要で、今後の大学入学者選抜が適正に実施されることが、欠かすことのできない私たちにとっての課題だと考えています。ですからこれまでの調査において把握できた事項をもとに、今御指摘をいただいた今月中に中間まとめを行わせていただくとともに、各大学が注意すべき点等を周知をすることによって、医学部を置く大学に限らず、どの大学であっても公正な入学者選抜が実施され、受験生が安心して受験できる環境を確保するよう各大学に求めていきたいと、このように考えております。そして、そこにおいて各大学の個別名を公表するかどうかなんですけれども、現在、各大学及び市立大学協会等において様々な形での対応協議がされているということですので、その状況を踏まえつつ適切に判断をさせていただこうと思っております。

記者)
 もう1件、関連なんですが、医学部入試の公平性についての考え方を、大臣の見解を伺いたいんですが、昭和大の会見で現役と1浪に加点したことについて将来性への投資だという表現があったんですが、入試の公平性の観点からするとやや特殊な考え方なのかなとも思ったんですが、大臣が御考えになる医学部入試の公平性、例えばどんなものが担保されていないといけないと御考えでしょうか。

大臣)
 以前の記者会見でも申し上げたとおり、各大学ですとか、あるいは医療界を取巻く環境に様々な問題があることは承知をしておりますけれども、事前に受験生に対して説明をすることなく一部の受験生を有利に取り扱う行いがあったということについては、私は遺憾だというように考えております。いずれにいたしましても、各大学の側からその背景も含めた適正な説明をするよう呼び掛けていきたいと思っております。

記者)
 説明の中に男女比とか年齢について書き込むことは公平性を担保したことになると御考えでしょうか。

大臣)
 いずれにいたしましても、中間とりまとめの際に先ほどお話しをさせていただいたとおり、各大学に遵守してほしい事柄について、改めて周知をさせていただく予定です。

記者)
 2点あるんですが、まず1点目はですね、由良さんの件で、今回は他省庁から来ている方ということで、でも文科省でそういう接待事案があったと、そういう他省庁の人が来てというのは、文科省の組織風土だったりそういったところがあるのかというのが、その大臣の受け止めが1点と、もう1点はちょっと細かいんですが、大臣給与の返還ということで金額と、どういった責任の下に返還を判断されたのかということが1つです。

大臣)
 文部科学省に出向されていた間にそういう行為が行われたということは、繰り返しになりますが、極めて重く受け止めておりますし、私どもとしての再発防止策をまずしっかりと考えていかなければいかないというように思っております。ただ先ほど紹介をさせていただいたとおり、他省庁の職員でいらっしゃったことからそちらの方で処分をしていただくということになったものであります。それから私の給与の自主返納についてですけれども、私の在任中の事案ではありませんでしたけど、やはり文部科学省の責任者として率先して襟を正す姿勢を示そうと考えました。また大臣給与2か月とそれから期末手当についてなんですけれども、ちょっと細かい数字ではないんですが、現在、大臣俸給等から議員歳費を除いた分が、文部科学省の支給額として支給をされているんですが、既にその内というか大臣俸給等の20パーセントを安倍内閣の閣僚として各大臣が既に自主返納しておりますので、残りの金額について、全額返納するということができないということなので、1円を除いて2か月分相当及び期末手当を自主返納をさせていただくというところです。なお、議員歳費そのものを自主返納することは公職選挙法の定める寄付行為の禁止に抵触することからできないというふうに伺っております。

記者)
 処分の件なんですけれども、スポーツ界の不祥事をなくすための強化事業でこうした不適切な事案が起きたことについて大臣の受け止めをお願いします。

大臣)
 先ほど申し上げたとおりですね、現在のスポーツをめぐる諸団体の不祥事も含めて、今回のスポーツに絡んだ事案は、大変重く受け止めなければいけないというように考えております。ということでですね、高橋前スポーツ庁次長は既に懲戒処分に加えて自ら引責辞任をされているということで追加の処分は行いませんけれども、鈴木スポーツ庁長官に対する処分を含め、今回は襟を正させていただきました。今後、スポーツ・インテグリティの確保に向けた取組みをしっかりと進めていきたいというふうに考えております。

記者)
 処分が厳重注意であった課長補佐級の職員なんですけれども、この方は倫理規程の違反を確認されなかったということですが、不正行為であり厳重注意処分となっているんですけれども、倫理規定違反が確認されない方というのは多分一杯いらっしゃると思うんですが、それなのにこの方のみ処分されているというのは谷口さんに関わったからという、その理由になるんですか。

大臣)
 詳しくは事務方から説明させていただきます。

(了)

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大臣官房総務課広報室

-- 登録:平成30年10月 --