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柴山昌彦文部科学大臣記者会見録(平成30年10月12日)

平成30年10月12日(金曜日)
教育、科学技術・学術

キーワード

医学部医学科の入学者選抜における公正確保等に関する緊急調査、ソユーズ宇宙船の事故

柴山昌彦文部科学大臣記者会見映像版

平成30年10月12日(金曜日)に行われた、柴山昌彦文部科学大臣の定例記者会見の映像です。

平成30年10月12日柴山昌彦文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

柴山昌彦文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 それでは、まず私から申し上げます。東京医科大学における不正入試の問題を受けて、文部科学省では、本年8月より国公私立の医学部医学科の入試に関する緊急調査を開始し、先月にはその結果速報を公表したところです。ただその後、女性受験生の合格率が男性と比べて低い大学などを中心に訪問調査を追加して行ってきました。その中で、複数の大学の入試で男女、年齢等により取扱いに差を設けている事案が判明しました。公正かつ妥当に実施されるべき大学入試において、また、各大学から「不適切な操作はない」との回答を得ていたにもかかわらず、このような事態に至っていることは、私は問題だと考えます。そこで、私より事務方に対して、男女の合格率の格差に関わりなく、医学部医学科を置く全ての大学の訪問調査を行うよう指示いたしました。そのため、本緊急調査の最終的な取りまとめまでには、本年中いっぱいを要することとなりますが、公正な入試の実施に向け、その前に中間報告と、今後実施される入試において不正が行われないための注意喚起を速やかに実施する考えでおります。私の方からは以上です。

記者)
 今の問題ですけれども、複数の大学の入試で取り扱いに差を設けているということでしたが、具体的に何校あって、どこの大学で取扱いに差を設けているというのが判明したのか、どのような取り扱いの設け方だったのか教えてください。

大臣)
 どの大学で何校かという御質問ですけれども、現在それらの大学に対しては、速やかに詳細な事実関係を確認して報告するよう求めているところでありまして、現在の段階において私から具体の大学名、あるいはその数について明らかにすることは差し控えたいと思います。そしてその次の、どのような不適切な事案かという質問でございますが、詳細は今申し上げた中間報告において明らかにしたいと考えておりますけれども、募集要項等において、事前の説明が受験生等にないにもかかわらず、男女や浪人年数によって合格に至る取扱いに差異を設けているように見受けられる事例や、特定の受験生を優先的に合格させているように見受けられる事例などがありました。

記者)
 中間報告ということですが、中間報告はいつ頃を予定されていますか。

大臣)
 平成31年度入試がもうやってくるわけですから、募集要項にも示されることなくですね、適切な目的もなく、性別や過去に不合格になったことにより不当に差別されているような事例があったことを至急各大学において再点検を促す一方で、受験生の方々の混乱を避けるために中間報告については、10月中には行う予定でおります。

記者)
 取扱いに差を設けている事案が判明したというふうに断言なさいましたけれども、まず根拠としてどのようなものがあったのかということと、当該の大学というのが、その事実関係について大筋では認めているのかどうか、その2つをお願いします。

大臣)
 どのような事案かということは、先ほどお話をさせていただいたとおり、訪問調査の過程において大学側からの申告を受けて、そのような事例であるというように現時点において強く疑うものであります。この点については、発表に関してまだ当該対象大学の了解を得られておりませんが、いずれにいたしましても、先ほど申し上げたとおり、自主的な発表をしかるべきタイミングで、何故そのようなことを行ったのかという理由、背景とも併せて是非発表を速やかにしていただきたいと思っております。

記者)
 それは各大学がお認めになっているわけではないんだけれども、何らかの資料等で文科省として認定したという話なのか、それとも大学がそうですとおっしゃっているのか、どちらになるんでしょうか。

大臣)
 報告を見たかぎりでは、事前に受験生に明らかにすることなく、また合理的な理由が必ずしも見てとれないにもかかわらず、そのような差異を設けているということが客観的に見てとれる事案です。

記者)
 そうすると大学当局としては、まだ認めてはいないということなんでしょうか。

大臣)
 そういった客観的な事情について、その大学からヒアリングを受けたということであります。だからその大学が、その何らかの合理的と思われない、今私たちが考えている理由以外の理由があるのかどうかということについて、しっかりとした説明をする必要があるというふうに考えています。

記者)
 差異については認めたということでしょうか。

大臣)
 客観的にそういう事例、事実があるということについては、私どもに報告をしていただいている例が複数あると、そういうことです。

記者)
 今の質問と関連なんですが、大学側は9月の段階では、東京医科大以外は不正はなかったという回答だったんですが、そこにその大学側の言い分としては今も変わっていないということなんでしょうか。変わっていないけれど文科省の捉え方と違いがあるということでしょうか。

大臣)
 今回は訪問調査をさせていただいたわけなんですけれども、先ほど紹介をさせていただいたとおり、緊急調査の段階においては、書面で不適切な操作はないという回答を頂いていたものです。ただ女性受験生の合格率が男性と比べて低い大学にあって、本当に不適切な操作がないのかどうかということについて、実態を詳細に確認をするために訪問調査をさせていただいたところ、先ほどの質問に対する回答のとおり、現場でいろいろな異なる取扱いが現実にあるということについて報告をしてもらったところであります。ですので、繰り返しになりますが、私どもはそれに対する合理的な理由というものを判断することが現時点でできておりませんので、当該大学において事実の公表とともにいかなる理由、背景に基づいて事前に受験生に公表することなくそのような措置をとったのかということを説明する必要があると考えております。

記者)
 これまでに詳しく聞き取り調査をされた大学の数というのはどのくらいなんですか。

大臣)
 それについても現時点において詳細を公表することは控えたいと思います。

記者)
 これまでは一部の大学に限っていた調査の中で複数大学で、今いったような事例が確認されたということなんですよね。

大臣)
 大体の数で申し上げますと約30の大学に対して、ピックアップをして、訪問調査をさせていただいたところではありますけれども、詳細については繰り返しになりますがまだ継続しているところでもありますので差し控えたいと思います。

記者)
 繰り返しになって恐縮ですが、大体の数で言うとおよそ30の大学をピックアップして訪問調査をされたということなんですが、その30の大学というのは先ほど大臣がおっしゃった話ですと女性受験生の合格率が低いという点で調査に行ったと、そうしたところを特定の受験生に対して何らかの利益を与えるようなことを行っていたことも分かったということになるんでしょうか。

大臣)
 女性の合格率が男性と比べて低い大学を中心として、今申し上げた大体の数だけ申し上げましたけれども、訪問調査を行って詳細な聞き取り等を行ったところ、先ほど申し上げたような男女や浪人年数によって合格に至る取扱いに差を設けているように見受けられる事例や、特定の受験生を優先的に合格させているように見受けられる事案などが見て取れたと、そういうことです。

記者)
 30の大学全てがそうだったということですか。

大臣)
 違います。その30の大学を訪問調査をしたところ、そのように見受けられる事例が複数あったということであります。

記者)
 複数という数については、今ここではお明かしいただけない。

大臣)
 冒頭申し上げたとおり、具体的な事案が認められた大学の数および大学の個別名は、現在、当該大学からの発表もありませんし、また調査も継続中ということですので、現時点において明らかにすることは差し控えさせていただきます。

記者)
 そういった調査途上でありながら、本日発表するに至った理由と言うか、それはどのようなことなんでしょうか。

大臣)
 これも先ほど申し上げた通りなんですけれども、もう入学試験がかなり近いところまで迫っております。当初、最終的な調査結果を10月中にとりまとめる予定であると前大臣が説明をされていたということでありますけれども、今申しあげた通り、複数の大学でこうした不適切である可能性のある事案が散見されたことを受けてですね、そういった迫ってきている医学部入試を巡る混乱を避けるためには、ある程度前倒しでこうした中間的な報告をさせていただくとともに、全体としての報告とりまとめの時期は多少遅くなったとしても、全大学に対して改めて訪問調査を行うということも明らかにするべきだというように判断をさせていただきました。

記者)
 受験生の混乱を防ぐという意味であれば、分かったところに関しては速やかに大学名を今日の段階で発表するべきではないでしょうか。

大臣)
 そのようなご指摘があることは十分承知をしておりますが、ただ当該大学においてですね、具体的にどういう背景に基づくものなのかということについても、まずは大学の自主的な公表を是非お願いをしたいというように思っておりますし、またその大学が、具体的な数は申し上げられませんけれども、おそらくそれ以外の大学においても、今後追加調査をするにあたって何らかの実態というものが出てくる可能性があります。そういうことを踏まえて、しっかりとしたことを一定の時期に発表をしていただかなければいけないと私は思っております。訪問調査の過程において、複数の大学で確認をしているところですね、繰り返しになりますけれども、現在、各大学に対して速やかに実際の運用状況等について確認し、報告するように求めているところであり、それに合わせて各大学において公表されると考えております。全国の受験生が安心して受験に臨めるようにするためには、今申し上げたとおり、多少最終方向が遅くなったとしても、全ての医学部医学科で本年度の入学者選抜が適切に行われるように最終的な調査結果を出したいと思っておりますし、また入試実務のことを考えれば、そのとりまとめを待つことなく、先ほど申し上げたように10月中にはですね、その時点で分かっている中間報告と各大学に対する注意喚起はしっかりと行っていく所存です。

記者)
 つまり、なぜ今日ではなくて10月中なんですか。

大臣)
 だから今の段階ですと何校かということは差し控えますけれども、他にもっと様々な大学においてそうした事案があるかもしれませんし、またその大学においてそれを何らかの理由をきちんと説明をしていただく場面があろうかと思います。にも関わらず先行して一部の大学について、ただこういう事例があるよということだけ発表した場合にそれがもたらす、場合によっては誤解と、それから当該指摘された大学のみをやり玉にあげつらうような、そのようなことがあると、おそらくそれは相当関係者や、あるいは受験生全体に対してもミスリードを与えるものになるんではないかと考えました。

記者)
 ということは10月中のとりまとめの前に各大学のそういう不公正な取扱いをしている可能性がある大学については、自主的に公表することを促す、ないしは期待しているということがあるんですか。

大臣)
 もちろんそうです。

記者)
 それは促していらっしゃるんですか。

大臣)
 はい。今後、全校に対する訪問調査を行う仮定でですね、とにかくしっかりと事実と背景について各大学における点検の結果を踏まえた発表をですね、行うように働きかけて参ります。

記者)
 それからもう一つ、複数あったというところは、国立大学、公立大学、私立、この区分を教えていただけないんですか。

大臣)
 現時点においてはそれについても差し控えさせていただきます。

記者)
 話題変わるんですが、昨日、打ち上げられたロシアのソユーズにトラブルが発生し、宇宙飛行士2人が緊急脱出するという事故がありました。この事故についての受け止めと、これによってISSの運用の支障や、さらに来年末予定している野口飛行士のISS滞在への影響も懸念されていまして、文科省やJAXAとしてどう対応するのかについてお願いします。

大臣)
 今ご指摘のとおり、ロシアのソユーズ宇宙船が、国際宇宙ステーションに向けて打ち上げられたんですけれども、打ち上げ直後にロケットに異常が発生して、米国とロシアの宇宙飛行士2名が緊急帰還を行ったということだと承知をしております。今回の打上げ失敗は大変残念だったんですけれども、2名の搭乗員はカザフスタンに無事着陸するとともに、健康状態が良好であるという報告を受け、ひとまず安心をしております。関係各国と密接な連携を取りつつ事態の把握をしっかりと行って、この国際宇宙ステーション(ISS)の安全な運用に私どもとしても貢献をしていく必要があると思っています。そして後段の質問ですけれども、今回の事象について原因究明に一定の時間がかかることが想定をされることから、野口飛行士の搭乗も含め、ISSの今後の運用に何らかの影響を与える可能性は否定できないと考えます。ただいずれにせよ、繰り返しになりますが、まずは事態の把握と原因究明をしっかりと行うことが大切であり、米国、ロシアをはじめとする関係各国と密接な連携を取りつつ、ISSの安全な運用に対して私ども日本としても貢献をしていかなければいけないと思っております。

(了)

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大臣官房総務課広報室

-- 登録:平成30年10月 --