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林芳正文部科学大臣記者会見録(平成30年7月13日)

平成30年7月13日(金曜日)
教育、科学技術・学術、その他

キーワード

平成29年度文部科学白書、「こうのとり」打ち上げ、人事配置・人事評価改革、前局長逮捕を受けての対応等、平成30年7月豪雨

林芳正文部科学大臣記者会見映像版

平成30年7月13日(金曜日)に行われた、林芳正文部科学大臣の定例記者会見の映像です。

平成30年7月13日林芳正文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

林芳正文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 それでは私から、まず2件ございます。本日、平成29年度文部科学白書を閣議で配布をいたしました。今回の白書では、特集として、「社会的・経済的価値をはぐくむ文化政策の展開」と「学校における働き方改革」の2つを取り上げております。文部科学省としては、本白書で取り上げている施策の更なる充実を図っていきたいと考えております。
 それからもう1件はH-ⅡBロケットによる宇宙ステーション補給機「こうのとり」7号機の打ち上げを9月11日(火曜日)に設定をいたしましたのでお知らせをいたします。詳しくは、後ほどJAXA及び三菱重工から発表がある予定になっております。「こうのとり」は、国際宇宙ステーションにドッキングした後、宇宙飛行士により、水や食料、実験装置や材料などの物資がステーション内に移送をされます。特に7号機では、「こうのとり」でしか運べないISS運用のためのリチウムイオンバッテリーも輸送するほか、宇宙実験サンプル等を地上に回収するための小型カプセルを「こうのとり」で初めて搭載をいたしまして、再突入技術の実証と日本独自の試料回収能力の獲得、これを行うことになっております。文科省としては、「こうのとり」7号機のミッション成功に向けてJAXAと連携して取り組んで参ります。私からは以上です。

記者)
 前局長が逮捕された事件に関連してなんですけれども、背景として私学助成のあり方など、様々な観点から指摘が出ているところですが、一方で不正を働くかどうかということは最終的に職員個人の方の意識とか資質にかかっていて、トップが適切な人材かどうかを見抜いて登用していくということが重要であると考えています。去年7月に天下り問題を受けてタスクフォースを設置されて人事配置と人事評価の改革というのを挙げておられます。その中で360度評価とか人事評価制度の再検討、モニタリング体制の構築という方向性を打ち出されています。この点も踏まえて不正を生まないための人事配置、人事評価制度の改革についての原状と今後のあり方についてお考えをお聞かせ下さい。

大臣)
 「今後の文部科学省の在り方を考えるタスクフォース報告」において、人事配置と人事評価の改革として、「入省時の採用区分にとらわれない意欲と能力本位の管理職登用をはじめとした人事配置」ですとか、「人事評価制度の再検討」、こういったことについて提言がありました。こうしたことを実現するために昨年夏の幹部人事では、総合職以外の職員を課長級ポストに新たに3名登用するとともに、360度評価の試行の実施などの取り組みを進めて参ったところでございます。引き続き、こうした人事に関する取組みをはじめ、信頼回復に向けて改革を進めて参りたいというふうに考えております。

記者)
 360度評価というのは、例えば今回前局長だったわけですけれども、そういう重要ポストについても今後されていくというお考えでしょうか。

大臣)
 360度評価につきましては、この提言に基づいてやってきたところでございますので、具体的にどのポストについてやったかということにつきましては、後ほど事務方から説明をさせることにいたします。
 今確認いたしましたら課長級と室長級のみで試行を行っている、試す試行ですね、ということでした。

記者)
 先ほどに関連してなんですけど、今回研究3局の一つである科政局の局長が逮捕されたということで、文部科学省の科学技術政策の遅れや停滞だとかが懸念されると思うんですけど、現状の影響だとか、大臣のお考えというのをお聞かせ下さい。

大臣)
 局長が今いないという事態が発生いたしましたので、速やかにということで、今、次官が兼務をするという人事はすぐにやらせていただいたところでございます。また、今後の後任についてもできるだけ早く対応して参りたいと、こういうふうに思っております。現在は事務次官が職務を代行しておりますので、業務への影響が出ないように取り組んでおるというふうに認識をしております。

記者)
 前回の会見の時に第三者委員会を今後立ち上げるというお話でしたが、その後の人選や設置時期等の何か見通しでついているものがありましたら教えていただければと思います。

大臣)
 前回申し上げたように文科省の事業の信頼性確保に向けて第三者による具体的な検討を行うため、体制や調査内容についてということで指示をいたしましたので、今はその指示に基づいて検討を進めている段階でございますので、何か既に決まったということが、まだご報告できる状況ではないということでございます。

記者)
 関連でご質問です。一部報道によりますと佐野局長が容疑について否認しているという記事等が出ておりますが、ご本人が否認をしているということが第三者委員会での調査に何か影響を及ぼす可能性はありますでしょうか。

大臣)
 第三者委員会については先ほど申し上げたように検討中でございます。佐野前局長がそういう供述をしている報道は承知をしておりますが、この件はまさに捜査中でございますのでコメントは差し控えたいと思います。

記者)
 これも一部報道なんですけれども、東京医大の方が裏口入学の不正リストみたいなものを作っていたということで、不正入学の数はもっと多いのではないかというような報道もありました。これに対する大臣の受け止めと、今後、例えば医大に調査をするとか、対応を何かされることはありますでしょうか。

大臣)
 報道は承知をしておりますが、まさに繰り返しになってしまいますけれども現在捜査中でございますので、まずは捜査に全面的に協力をすることが重要であるというふうに考えております。その上でですね、もしそういったことが事実であるとするとやはり誠に遺憾でございまして、大学教育の信頼を損なう重大な問題であるというふうには考えております。

記者)
 その中には官僚の名前も記載されているということなんですけれども、それについて何かまた省内を調べるとか何か調査する予定は今後検討されるんでしょうか。

大臣)
 それも捜査中でございますので、まずは捜査に協力をしていくということが今やるべきことだというふうに思っています。

記者)
 官房長という職の方が、こういう今回のようなブランディング事業という個別の事業に通常はタッチしないと思うんですけれども、何かそうではないけれど権限ではなくても何か影響力が及ぼせるような状況にあると大臣はお考えになりますか。

大臣)
 まさにその件についても捜査中でありますので、コメントは差し控えたいと思います。一般論として官房長が他局に対して指示できるかという点については、個別具体的な状況に応じて判断されるべきものであり、一概にお答するのはなかなか難しいと考えますけれども、大臣官房の所掌事務、これは文科省の組織令の第3条で、文科省の所掌事務に関する総合調整、予算・決算、基本的かつ総合的な政策の企画及び立案、政策の評価、こういうことが規定をされております。また官房長の職務については、文部科学省組織令の第11条において、「大臣官房の事務を掌理する」こととされておるということでございます。

記者)
 事件の関係でまた追加で質問なんですが、今回のブランディング事業の関係なんですけども、事業の信頼性についてチェックをされるということですが、今まさに概算要求に向けて具体的な検討を進められているところだと思うんですけども、この夏の概算要求でブランディング事業について、前年度と同様にやるのか、それとも何か見直すことがいいのか、現時点で大臣のお考えをお願いします。

大臣)
 捜査中でございますし、その捜査に協力をしながら一方で第三者による具体的な検討の指示をしておりますので、そのそれぞれのことを踏まえながら概算要求を検討していくということになろうかと思います。

記者)
 話題は変わるんですが、豪雨の関係で被災地の学校で臨時休業がそのまま夏休みに入るというような夏休みの前倒しという対応をされている学校もあるというふうに文科省としても把握されていると思います。こういった学校に対してどのような支援を予定されるかということについてお話をお願いします。

大臣)
 一つは学校が再開できないということで、児童生徒の学業への影響とか心のケアが不十分になっているんではないかと、こういう報道も出ているということを承知をしております。被災地域で可能なかぎり児童生徒の学び等の機会が確保されることが必要だと考えておりまして、文科省で被災地域の児童生徒等の就学機会の確保等に係る通知、これを7月9日付で全国の教育委員会等に発出をしております。この通知で、授業を十分に受けることができないことで学習に後れが生じるような場合は、可能なかぎり補充のための授業その他必要な措置を講じると、配慮すること、それから心のケアを含む健康相談、スクールカウンセラーの派遣を行うなどによりまして、児童生徒等の心の健康問題に適切に取り組むように配慮すること等について留意いただくようお願いをしているところでございます。引き続き関係機関との連絡を密接にとって、被災地でのニーズを踏まえながら必要な対策に取り組んでいきたいと思っております。

記者)
 冒頭の宇宙の件で伺いたいんですけれども、今回「こうのとり」に回収カプセルが積まれるということで、ステーションから自力で物を持って帰ることができると。そうすると日本でより宇宙での自立的な活動の広がりにもつながるかなと思いますが、大臣の期待されることがあれば改めてお聞かせいただければと思います。

大臣)
 小型回収カプセルは、今回7号機で初めて搭載されるということで、南鳥島周辺海域に落下をさせるということを予定をしておるということでございますので、今お話があったように、非常に、日本独自の試料回収能力が獲得される、それから再突入技術、これの実証という意味でも大変大事なことだというふうに思っておりますので、予定どおりこれが成功裏に遂行されることを大いに期待しています。

(了)

お問合せ先

大臣官房総務課広報室

-- 登録:平成30年07月 --