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林芳正文部科学大臣記者会見録(平成30年7月10日)

平成30年7月10日(火曜日)
教育、スポーツ、文化、その他

キーワード

文部科学省の現職局長の逮捕、平成30年7月豪雨の被災状況と対応状況等、第1回 日EU教育・文化・スポーツ政策対話

林芳正文部科学大臣記者会見映像版

平成30年7月10日(火曜日)に行われた、林芳正文部科学大臣の定例記者会見の映像です。

平成30年7月10日林芳正文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

林芳正文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 私から3件ございます。まず、今回の大雨においては、川の氾濫や土砂崩れなどにより多くの死傷者が出るなど甚大な被害が発生しております。まずは、お亡くなりになられた方々に心より哀悼の意を表すとともに、被災された方々にお見舞いを申し上げます。文部科学省関係の被害状況については、大雨特別警報が発表された広島県、岡山県、愛媛県等11府県から、昨日時点で、学校管理下での人的被害の報告はございませんが、物的被害について、床上浸水や土砂崩れなど267件の被害報告を受けております。また、学校の休校状況については、約1,000校が休校しているとの報告を受けております。文部科学省の対応状況については、被災地の教育委員会に対して、児童生徒等の安全確保と文教施設の状況の把握等の要請、被災地域の児童生徒等の就学機会の確保等に係る通知の発出、政府調査団への文部科学省職員の派遣、事務次官を本部とする非常災害対策本部の設置・開催などの対応を行ったところでございます。文部科学省としては、引き続き、関係機関との連携を密にし、被害状況等の把握に努めるとともに、被災地でのニーズを踏まえて必要な対策に取り組んでまいります。
 次でございますが、7月4日(水曜日)、文部科学省に対し、東京地方検察庁による強制捜査が行われ、同日、佐野前科学技術学術政策局長が受託収賄容疑で逮捕されました。再就職等問題により国民の信頼を著しく損なった文部科学省が、再び行政に対する国民の信頼を損なうこのような事態に立ち至ったことは誠に遺憾なことであり、皆様に多大なご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げる次第です。今後、文部科学省は、捜査当局が行う捜査に全面的に協力をしてまいります。また、文部科学省としても、文部科学省の事業の信頼性の確保等に向けて第三者による具体的な検討を行うため、その体制や調査内容などについて、速やかに準備を進めるように既に事務次官に指示をしたところでございます。なお、本日、職員に対し、私から直接訓示を行いたいと思っております。文部科学省としては、この事態を深刻に受け止め、今後、二度とこのような事態が生じないよう、綱紀の粛正を徹底するとともに、行政に対する国民の信頼回復に向けて全力を挙げてまいります。
 3件目でございますが、7月6日(金曜日)に、第1回となる教育・文化・スポーツ分野に関する日EU政策対話に出席するため、ブダペストを訪問いたしましたので報告いたします。政策対話では、ナブラチチ欧州委員と、教育・文化・スポーツ政策に関する意見交換を行うとともに、将来世代の人的交流を充実するため、日欧の大学間の新たな学生交流プログラムを開始すること等に合意いたしました。この取組は、近日中にも署名される、日EU戦略的パートナーシップ協定(SPA)の下で行われる重要な協力となる予定であります。また、ハンガリーの国会副議長等の要人と会談を行ってまいりました。今回の訪問で得た知見を活用し、引き続き、教育・文化・スポーツ施策の充実に積極的に取り組んでまいります。私からは以上です。

記者)
 前局長が逮捕された事件についてお聞きします。第三者委員会を設置するように指示をされたということですが、委員をどのような方で選び、そして検証、調査の対象はどのような項目とされる予定なのかお聞かせ下さい。

大臣)
 先ほど申し上げましたように、事務次官に指示をいたしまたのでメンバー等については現在検討中でございます。メンバーが決まり次第速やかに御報告をしたいと思っております。

記者)
 何を調査、検証するというお考えでしょうか。第三者委員会では。

大臣)
 捜査の進捗などを踏まえながら中身についても速やかに検討したいというふうに考えておるところでございます。

記者)
 その選定過程について不正がなかったかどうかというのは第三者委員会で調べるということになるでしょうか。

大臣)
 第三者委員会で中身についても基本的には検討してもらいたいと思っておりますが、捜査が進展する中で不正等の事実が明らかになった場合は、その事案の内容も踏まえながら、この作業の中で必要に応じて検討していくということになろうかと思っております。

記者)
 いつ頃までに調査結果をまとめたいというお考えでしょうか。

大臣)
 これは今から捜査の進捗状況を見ながら、また第三者の体制が整ってから検討していただくことになろうかと思いますが、私としてはなるべく早くやっていただければというふうに考えておるところでございます。

記者)
 具体的に第三者委員会を設置して調べるということですが、逮捕から幾日か経っている中で、佐野前局長が選定過程に関わった、不正に関わったという形跡は何か見つかっていますでしょうか。一部報道で計画書の内容について助言をしたというお話が出ております。この件を含めて教えて下さい。

大臣)
 この件につきましては、まさに今捜査中でございますので私からコメントは差し控えさせていただきたいと思います。

記者)
 第三者委員会の関連で御質問です。こういった調査や検証をするにあたっては、例えば副大臣をトップに文科省の内部で調査するという選択肢もあったと思うんですが、今回この段階で第三者とお決めになった背景や理由をお聞かせ下さい。

大臣)
 先ほど冒頭に申し上げましたように文科省の信頼を再び揺るがすような重大な事態だと認識をしておりますので、やはり第三者性の確保というのは非常に重要なことであるというふうに考えまして、そういう指示を事務次官にしたところでございます。

記者)
 今のに関連してですが、とはいえ、佐野前局長が逮捕されていて、今本人がいない中だと思うんですけれども、第三者委員会を設けて調査するとしても、当事者がいない中では限界もあるんじゃないかと思うんですが、速やかに対応するというのは分かるんですけど、捜査の進展をもう少し待つという選択肢もあったとは思うんですが、その点はいかがでしょうか。

大臣)
 先ほど申し上げましたように捜査が進展しておりますので、捜査に協力をするということが最優先であるということは申し上げるまでもないことだと思っております。従って、捜査の推移をただ見守るということではなくて、捜査に協力しながら体制を準備する、またそれに向けて必要な作業をできる範囲でやっておくということは必要かと考えてそういう指示をしたところでございます。

記者)
 先ほど大臣が冒頭でおっしゃられましたけれども、文部科学省としてこの2年ほどを振り返ると天下りから始まり、加計の話であったり、名古屋の教育の問い合わせの話しであったり、信頼がどれだけ残っていたのか分かりませんけれども、今回、入試改革を進める中で不正、局長の逮捕ということで失った信頼をどうやって回復されていくお考えですか。

大臣)
 冒頭に申し上げましたように、この再就職等問題によって国民の信頼を著しく損なった文科省が、再び行政に対する国民の信頼を損なうこのような事態に立ち至ったということは、誠に遺憾であるわけでございますので、まずはやはり捜査当局が行う捜査に全面的に協力をしてまいるということが大事なことであろうと、こういうふうに思っております。今後は、この事態を深刻に受け止めて、こういった事態が生じないよう綱紀の粛清を徹底するということ、これは何か妙手というものがあるものでなくて、地道にそのことをやっていくということしかないのではないかと思っております。

記者)
 去年の5月にそういった話、前局長が当時官房長で、去年の5月というのはさっきおっしゃられましたけれども天下りの話もあった後、加計の話も出てきた頃だと思うんですが、省内を取材していてもだいぶ落胆の声もたくさん聞こえるんですけれども、5月の時期にそういうことがあったというのは、改めてどういうふうに受け止めていらっしゃいますか。

大臣)
 そのことは捜査に直接かかわることでございますので、私からコメントは控えさせていただきたいと思いますが、先ほど申し上げましたように再び行政に対する国民の信頼を損なうような事態に立ち至ったということは、大変遺憾であるということは先ほど申し上げた通りでございます。

記者)
 第三者委員会で聴取されるということ自体はいいと思うんですけど、この間の文部科学省の対応を見ていると制度に関わる基本的なことさえ取材に答えないとか、これまでに制度に関してのブリーフィングや記者会見も行われないなど、とても情報をきちんと公開していこうという姿勢が見られないんですが、その辺は大臣どのようにお考えでしょうか。

大臣)
 制度に関するというのは今回の。

記者)
 今回、ブランディング事業が対象になったというふうに言われているので、当然そこに対する説明、どんなものなのかというような基本的なことは開示してしかるべきだと思うんですが、その辺について当初全く情報が出さなかったとか、説明のための会も持ってもらえなかったというところで、とても後ろ向きな印象を持ったんですが、その辺はいかがでしょうか。

大臣)
 もしそういうことがあれば、しっかりと説明すべきはすべきだというふうに私は思っておりますので、そういうふうに対応するように事務方には指示を出したいと思いますが、先ほど申し上げましたように、捜査中でございますので、捜査中ということでお答えができないことがあるということは御理解はいただけるのではないかというふうに思っています。制度一般論として、捜査に支障がない限りしっかりと説明はするべきだというふうに考えております。

記者)
 今回の豪雨で5日の夜に安倍総理以下、自民党幹部が赤坂の議員宿舎で飲み会を開いていたということが話題になっておりまして、現職の閣僚もたくさん出てたようです。大臣は出られてなかったと思うんですけど、内閣を構成する大臣としてこういうことになっているということについて、どう受け止めていらっしゃいますか。

大臣)
 報道でそのことは承知をしております。それぞれ出席なさった方がしっかりと説明をされるべきことだというふうに思っておりますので、私から特にコメントすることはございません。

記者)
 何か気の緩みとかそういうこととかはないんでしょうか。

大臣)
 それぞれ私が拝見したのは、総務会長のコメントは報道で拝見いたしましたけれども、それぞれがそれぞれの行動については、基本的には説明するということだろうと思っております。

記者)
 佐野前局長の逮捕のことでうかがいたいんですが、逮捕から日数も経っていて、省内でこの間に補助事業が採択された経緯などについての精査は可能じゃなかったのかなと思うんですが、改めて第三者委員会を設置するのは何故なのかなと。関係者がまだ残っているのであれば、関係者の聞き取りなんかは省内でも進められることではないかなと思うんですが。

大臣)
 まさに捜査が行われていることでございますので、先ほど冒頭に申し上げましたように、捜査当局が行う捜査に全面的に協力をするということが、まずなければいけないということでございます。第三者による具体的な検討の準備を事務次官に指示したということでございますが、当然これも捜査に協力をするという中で、今できることをやるということでございますので、今お尋ねがあった件に関しては、まさに捜査の対象になっていることだとこういうふうに認識をしております。

記者)
 冒頭大臣がおっしゃっていた事業の信頼性の確保のために独自の調査を第三者委員会にということなので、第三者委員会の調査項目はこれから詳細に決まることとは思いますが、その事業が適正に採択が行われたかについて調査を依頼するという考えでよろしいでしょうか。

大臣)
 そういうことでございます。

記者)
 佐野前局長のことで繰り返しになるんですが。今回の事件で、佐野さんの息子さんが大学に入学することについて、事業について頼まれる見返りに不正入学が賄賂とされたと、そういう事件なわけなんですが、入試に関して公平、公正を指導する立場である文科省が、自らこういった入試を歪めてしまうような疑いをかけられていることについての受け止めを改めてお願いします。

大臣)
 まさにその点は捜査の対象になっているところでございますので、コメントは差し控えさせていただきたいというふうに思います。一般論で申し上げて、入試についても勿論ですが、公明正大に事が行われるというのは当然のことであろうかというふうに思っております。

記者)
 入試について不正があったかというのは、文科省として指導する立場でもあるんではないかと思うんですが、その辺はどのように今回の入試についてされるというのは決まっていますか。

大臣)
 まさに今お答えしたように、捜査に関することでございますので、本件に関してはコメントは差し控えたいというふうに思っております。なお先ほど申し上げました第三者による検討というところに、これは第三者の皆さんで基本的には考えていただくことでございますが、そのことも必要であれば検討の対象になりうることだというふうに考えております。

記者)
 東京医科大に対して本来なら呼んで事情を聴くとか、そういう立場にあると思うんですが、そういうことは今回される予定はあるんでしょうか。

大臣)
 まずは捜査が優先されるべきだというふうに思っております。その上で捜査が進捗して事実関係が明らかになってくれば、その上で必要な措置があれば必要な措置を検討することになろうかと思っております。

記者)
 佐野前局長の逮捕について、大臣御自身の責任についてはどのようにお考えでしょうか。

大臣)
 まずは先ほど申し上げましたように、捜査に全面的に協力をしてまいるということが私の責任であろうというふうに思っておりますし、また先ほど申し上げたようにしっかりとその捜査に協力していくということに加えて、しっかりと第三者による具体的な検討をしていただくということをまずはやっていかなければいけないというふうに思っております。

記者)
 前局長の逮捕ということで、大臣もやりとりも少なくはなかったと思うんですけども、そういった幹部が逮捕されたことについてのお気持ちだったりそのあたりの事を教えてください。

大臣)
 冒頭申し上げましたように、8月に着任以来、文科省の信頼を回復するということで私なりに努力をしてきたつもりでございますが、そういった中で先ほど申し上げましたように、こういった事態に立ち至ったということは誠に遺憾でありまして、先ほど申し上げましたように皆様にはお詫びを申し上げる次第でございます。

記者)
 大臣自身は、佐野前局長に対してはどういう、佐野前局長はどういう印象で、お仕事に一緒にされているわけですけれども、どんなふうに評価とういか人柄というか。

大臣)
 捜査に差し支えのない範囲でということになりますが、ずっとこの間一緒に仕事をしてまいりまして、大変実直な人柄で真面目に仕事をこなしていただいてきたという印象がございましたので、今回のことは大変驚いておりますし、大変残念に思っております。

記者)
 第三者委員会なんですけども、第三者委員会が調査する対象というのは、事件全体のことではなくて、あくまでその中での文科省内のことを調べるということでいいのかということと、捜査の進捗を見守りながらということなんですが、地検の捜査が一段落してから第三者委員会を方向付けするというイメージなんでしょうか。

大臣)
 先ほど申し上げましたように、文部科学省の事業の信頼性の確保等に向けて第三者による具体的な検討を行うということでございますので、そのことということになろうかというふうに思います。その体制や調査内容などについて、速やかに準備を進めるということでございますので、繰り返しになりますが、捜査に協力するということがまず必要な、大事なことでございますので、その下で必要な準備については、しっかりと進めるように指示をしたということでございます。

(了)

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大臣官房総務課広報室

-- 登録:平成30年07月 --