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林芳正文部科学大臣記者会見録(平成29年11月7日)

平成29年11月7日(火曜日)
教育、科学技術・学術

キーワード

フランス出張、日本人宇宙飛行士の国際宇宙ステーション長期滞在決定、ユネスコ「世界の記憶」、ITER機構、加計学園の獣医学部新設

林芳正文部科学大臣記者会見映像版

平成29年11月7日(火曜日)に行われた、林芳正文部科学大臣の定例記者会見の映像です。

平成29年11月7日林芳正文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

林芳正文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 私から2件ほどございます。まず、この度、11月2日から5日までフランスを訪問してまいりました。今回の訪問では、第39回ユネスコ総会に出席いたしまして、我が国を代表して一般政策演説を行うとともに、本総会中に就任が承認される予定のアズレー次期ユネスコ事務局長候補と会談を行いました。また、我が国の財政支援により創設をされましたユネスコ/日本ESD賞の授賞式に出席をいたしました。また、フランス国民教育省を訪問いたしまして、大臣と会談を行い、フランスバカロレア日本語オプションに関する覚書への署名を行いました。さらに、ITER国際核融合エネルギー機構を視察し、今後の課題等について、機構長と意見交換を行いました。短い訪問でございましたが、大変充実した訪問だったと考えております。
 それから2件目でございますが、この度、野口聡一宇宙飛行士が2019年の終わり頃から、およそ半年間、御自身で2回目となります国際宇宙ステーションISSへの長期滞在を行うことが決定いたしました。野口飛行士のISS長期滞在は、本年12月中旬からISS滞在を予定の金井飛行士に続きまして、日本人宇宙飛行士として9回目になります。野口宇宙飛行士はじめ日本人宇宙飛行士が挑戦する姿は、新たな局面にある我が国の有人宇宙活動の原動力となるとともに、昨日の日米首脳会談で話題となりました、宇宙探査における国際協力の発展に大きく貢献すると期待をしております。なお、11月9日に野口宇宙飛行士とお会いする予定になっておりますので、大変に楽しみにしております。私からは以上です。

記者)
 先ほどの、パリでのユネスコ総会の関係ですけれども、次期アズレー新事務局長と会談されたということですが、「世界の記憶」事業の制度改善に向けて、建設的な意見交換等なされたと思いますが、具体的にはどんなことをお話されたんでしょうか。

大臣)
 アズレー次期ユネスコ事務局長との会談では、ユネスコが加盟国間の友好と相互理解を促進し、過度な政治化の流れを止め、そして、透明性の高い運営を確保するとともに、持続可能な開発目標の達成に向けて、教育・科学・文化の事業活動を推進していくように求めてまいりました。特に、ユネスコの政治化について、我が国がユネスコの過度の政治化を懸念しており、加盟国の友好と相互理解の促進を通じてこの流れを止めるということを求め、そのために強いリーダーシップを発揮していただくことを期待しているという旨をお話ししてまいりました。アズレー氏には、この3点の重要性についてよく御理解をいただいたというふうに思っております。着任された後は、この方向性での改革を進めていただけるものと、こういうふうに考えています。

記者)
 2点あるのですが、フランスのITERの視察について、課題に関してお話しされたとおっしゃられましたが、具体的にはどのようなことがありましたでしょうか。

大臣)
 この11月4日、建設現場の視察をいたしましたのと、ビゴ機構長との意見交換を通じまして、まずはITERは世界初の本格的な核融合実験炉でございまして、高度な技術を必要とする非常に挑戦的なプロジェクトであるということを、改めて認識をいたしたところでございます。ビゴ機構長のリーダーシップの下で、各極が協力をしてITERの2025年運転開始の目標に向けて、建設作業を進めているところというふうに認識をしております。我々としても、2025年の目標達成に向けてITER機構や参加各極と協力しながら、引き続き全力で取り組んでまいりたいというふうに思っております。

記者)
 あともう一点、宇宙に関して、野口さんが3回目の宇宙滞在ということで、今後の有人宇宙探査というものに関して、文科省として今後どのように取り組んでいきたいかを教えてください。

大臣)
 有人宇宙探査につきましては、前にもお答えをしたことがあると思っておりますが、来年の3月3日にはISEF2というものが予定をされております。ここで、いろんな議論をしていかなければいけないと思っておりますが、やはり国際協調を基本に宇宙探査を進めることが大事というふうに考えておりますし、我が国の国際的プレゼンスを向上させ、優位性が見込まれる技術や波及効果が大きく、今後伸ばしていくべき技術という観点が大事であると思っておりますので、そういうことを背景に文科省の委員会での取りまとめの中でも、月や火星の探査には科学的意義、資源利用等との意義があって、月近傍国際中継拠点とするということ等について、費用対効果等の観点で有意義であるということが確認されておりますので、そういう状況を踏まえて更に検討を進めていきたいというふうに思っております。

記者)
 加計学園の設置審の認可方針についてお伺いします。獣医学の専門家がカリキュラムであるとか、教員構成であるとか、そういったものを審査した結果に問題はないという判断だったかと理解しておりますけども、ただ、今回戦略特区制度を使うことが認められる過程で、官邸の働きかけがあったんじゃないかという疑惑がまだ晴れているわけではありません。国民から総理に説明が求められている中で認可することに対して、安倍政権の一員以前に一人の政治家として認可することに抵抗はないでしょうか。認可する方向でしょうか。

大臣)
 現在は、まだ大学設置・学校法人審議会で審査を継続中でございますので、認可の可否についてのお答えは差し控えさせていただきたいと思っております。従来から、審議会の答申を最大限尊重して判断するということは申し上げてきておりますので、まずは審議会からの答申を伺って、それから最終的な判断をしたいというふうに考えております。

記者)
 審議会の答えというのは、さっき申しましたようにカリキュラムであるとか、教員構成、施設、設備などを検討した結果、問題ないという一連の話だと思うのですが、それとは別に、決まる過程で疑惑があるということに関しては、また別問題だと思うのですけども、そこに関してはいかがでしょうか。

大臣)
 まだ、問題ないという答申をいただいておりませんので、まだ審査中でございますので、先ほど申し上げたように、今の段階で認可の可否については、お答えを差し控えさせていただきたいというふうに思います。

記者)
 今の質問に関連して、加計学園の認可関連について、弊社の取材で前川前次官が、加計学園に限って言えば、大臣は設置審の答申どおりにする必要はないというふうにおっしゃっていて、理由としては、国家戦略特区の目的とか、閣議決定の4条件にはまっているかどうかっていうのは、全体像が見えてきた今、内閣府がチェックするべきであって、このままだと文科省が負わなくてもいい責任を負わされることになるのではないかというふうに、弊社におっしゃっているのですが、この考えについて、大臣としてはどのようにお考えになりますでしょうか。

大臣)
 繰り返しになってしまいますが、まだ審査を継続しておりますので、この認可について、可否については、お答えは差し控えさせていただきたいというふうに思います。今、お話のあった国家戦略特区についてですが、これは内閣府を中心に4条件が満たされているかどうかの判断も含めて、段階的に進められてまいりました。この国家戦略特区のプロセスの中で、加計学園の獣医学部設置の構想は、先端ライフサイエンス研究の推進や地域の水際対策など、新たなニーズに対応するものであるということが既に確認をされている、そういうふうに認識をしております。

記者)
 今の段階では、加計学園の計画というものは、審査を経て具体的なものになっていると思うのですが、その段階にいって、また内閣府のチェックは必要ないというお考えでよろしいですか。

大臣)
 今、申し上げたように、大学設置・学校法人審議会で審査をしております。その前の段階としての、国家戦略特区の手続きについては、先ほどプロセスの中で、既に確認をされていると申し上げたとおりでございます。

記者)
 設置審の答申が出た後で、国会では、与野党から総理の外遊中であっても、文科委員会等を開催して、大臣に答申のプロセスであるとか、かなり御判断をその段階でされていたとしたら、そういったことも含めて説明すべきではないかという声が出ています。国会での対応も含めて、答申が出た後、あるいは御自身が認可の御判断をされた後の説明は、どういった姿勢で臨まれるお考えでしょうか。

大臣)
 答申後には、従来から申し上げてきているとおりでございますが、申請の具体的な内容、最終的な審査意見に加えて、今年度から、新たに審査過程において申請者に指摘した審査意見についても公表するということになっておりますので、最終的な結論が出た際には、これらを含めて適切に説明してまいりたいと思っております。

記者)
 先ほどのユネスコ総会のアズレー氏との会談のところで、ユネスコの政治化についての検討を要請したと。具体的にどういったことを念頭においてお話しされていたのか教えてください。

大臣)
 特に、何か特定のことを前提に、過度の政治化ということを申し上げているわけではございませんが、当然、ここに至る過程で、「世界の記憶」について、制度改善をしていこうという決議はなされておりますので、そのようなユネスコにおける事業の見直しの動向を含めて申し上げていくということでございます。

記者)
 加計学園について、先日、立憲民主党の森友・加計学園の調査チームの準備会合が開かれました。逢坂政務調査会会長代理は、行政の私物化と民主主義の根幹を揺るがす情報の隠蔽や破棄が問題だというふうに指摘しています。また、市民団体が10月16日、山口県警に対して安倍晋三氏、11月1日に愛媛県警に対して、加計孝太郎理事長、また、菅良二今治市長を刑事告発しました。今治市が用地を学園に無償譲渡し、校舎建設費192億円のうち、最大96億円の県の指定を受け補助をすることを決め、市議会も可決しています。今治市に対して、加計学園の大学用地の返還と大学設置補助金の差止めを求める住民訴訟も提訴されています。12月20日に第1回口頭弁論が予定されています。このような市民運動に対し、大臣から何かコメントはございませんでしょうか。

大臣)
 先ほど、申し上げましたように、加計学園の獣医学部につきましては、大学設置・学校法人審議会で審査継続中でございまして、具体的な審査状況についての答えは差し控えさせていただきたいと思います。我々としては、答申後には具体的な申請の内容、最終的な審査結果に加えて、新たに今年度から審査過程において、申請者に指摘した審査意見についても公表するということになっておりますので、最終的な結論が出た際には、これらを含めて適切に説明してまいりたいと思っております。

(了)

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大臣官房総務課広報室

-- 登録:平成29年11月 --