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松野博一文部科学大臣記者会見録(平成29年5月16日)

平成29年5月16日(火曜日)
教育、文化

キーワード

高大接続改革の進捗状況、世界文化遺産

松野博一文部科学大臣記者会見映像版

平成29年5月16日(火曜日)に行われた、松野博一文部科学大臣の定例記者会見の映像です。

平成29年5月16日松野博一文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

松野博一文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 本日、私から1件でありますが、高大接続改革に関する進捗状況についてです。高大接続改革については、平成28年3月の高大接続システム改革会議最終報告を踏まえ、有識者による検討・準備グループ等において、具体的な検討を進めてまいりました。その進捗状況につきまして、昨年8月の公表に引き続き、今般、現時点での検討状況を公表いたします。検討の詳細については事務方よりすでにご説明しているところですが、主な事項に関する概要は次の通りです。
 まず、高等学校基礎学力テスト(仮称)に関しては、国が一定の要件を示し、民間の試験等を認定する仕組みを創設し、基礎学力の定着度合いについて公的な質保証がなされた多様な測定ツールの整備・活用を促進するとともに、各高校等における活用を通じて指導の充実を図り、PDCAサイクルの取組を促進することとしています。また、名称を改め、「高校生のための学びの基礎診断(仮称)」とし、平成30年度中の運用開始を目指してまいります。次に、大学入学者選抜については、共通テストと個別選抜を通じて、受検生の「学力の3要素」について、多面的・総合的に評価する入試に転換します。共通テストについては、平成32年度から現行の大学入試センター試験に代え、「大学入学共通テスト(仮称)を実施をします。主な変更点としては、国語及び数学に記述式問題を導入するほか、英語については、読む・聞く・話す・書くの4技能を適切に評価するため、民間の資格・検定試験の活用を含めた案をお示しし、関係団体や専門家の意見をお聞きすることとしている点です。また、個別選抜についても、平成32年度以降のAO入試及び推薦入試においても学力の3要素の評価を求めるなど、新たなルールを設定することとしています。今後は、専門家や高等学校や大学の関係団体等からの意見聴取やパブリックコメントを実施し、更に検討した上で、本年6月末を目途に新テストの実施方針等を策定・公表したいと考えています。私からは以上でございます。

記者)
 大学入試センター試験に代わる新テストの導入に関して、改めて大臣の御期待を伺ってもよろしいでしょうか。

大臣)
 高大接続改革については、これまで丁寧な検討を進めてきました。具体的には、教育再生実行会議提言、中央教育審議会答申、高大接続システム改革会議最終報告を踏まえ、新テストの設定等について、専門的な検討の場において議論を深めてきています。今回の高大接続改革の進捗状況は、こうした経緯を踏まえたものであり、その内容については、高等学校教育では、先ほど申し上げましたけれども、「高校生のための学びの基礎診断(仮称)」等の取組により、高校生の基礎学力の定着に向けたPDCAサイクルの構築を進め、大学入学選抜改革では、共通テストにおける記述式の導入や英語4技能の評価、個別選抜における新たなルールの設定など、「学力の3要素」の多面的・総合的に評価する入試に転換することとし、大学教育では、「三つの方針」に基づく教育活動の質的転換を制度化しています。このような高校から大学に至るまでの改革を一体的に進めることにより、知識・技能に加え、思考力・判断力・表現力等も備えた新たな時代を切り開く人材が着実に育成されるものと考えております。

記者)
 昨日、福岡県知事と地元の関係者が世界遺産に関して会合を開きまして、イコモス勧告に対する今後の対応方針について話し合いました。最大限、登録について努力するという方針について、話し合いの結果が出たということのようなのですけれども、この件に関して、文科省としての受け止めをお聞かせ下さい。

大臣)
 福岡県知事が、除外するように勧告を受けた遺産について、できるだけ多く登録をされるように最善を尽くす旨を表明されたことは、報道を通じて承知をしております。そのような地元の声も踏まえながら、イコモス勧告の内容を十分に分析し、福岡県や外務省などの関係機関と協議した上で、7月の世界遺産委員会に向けた対応を検討していきたいと考えております。

記者)
 関連して、前回勧告が出た直後に大臣がおっしゃったことと同じなのですが、当時から状況は変わっていないということでしょうか。いつまでに国としてのどういった要望を出すのかという方針を固めるか、もし、わかっていれば教えていただきたいと思います。

大臣)
 申し上げましたとおり、7月の世界遺産委員会に向けてというスケジュール感です。

記者)
 7月まで出さない、出ない、わからないということでしょうか。

大臣)
 福岡県の意向に関しては、現状においては報道を通じて今承知をしている状況でございますから、この後、直接地元の御意見、また外務省等々と話を詰めながら、検討をさせていただきたいと考えています。

記者)
 具体的に、地元との会議の日程とか、わかっていたりするのですか。

大臣)
 日程は、まだ具体的には決まっておりません。

記者)
 大学入試改革の関係で、英語の入試で4技能を強化するということで、民間の検定試験に全面的に移行するということですが、現在ですと、都市と地方で受験の機会の差があったり、受験料が高い試験があったり、受験生に平等な受験機会を確保できるかという大きな課題があるかと思うのですけれども、それについて、対策としてお考えがあればお願いします。

大臣)
 現時点で、全面的に民間の試験、資格試験の方に移行するという決定をしている訳ではございません。民間の資格検定試験を用いる案と、現在のセンター試験と当面併用する案と、両方をお示しをして、今後、関係者から意見をお聞きをしたい、その上で、方向を決定したいと考えております。御指摘の家庭の経済状況や居住地の影響が、これに関係なく、同じ受験の機会が得られることが重要だと考えております。文部科学省としては、このための方策の一つとして、共通テストの枠組みの中で実施する資格検定試験について、高校3年生の毎年4月から12月の間の2回までに、受験期間と回数を制限することを現状は考えています。また、各検定試験の実施団体に関しまして、受験料の値下げや全都道府県における試験実施の協力をお願いしていきたいと考えております。

記者)
 関連して、英語について、今のところ早ければ2020年には英語の共通テストがなくなる、遅ければ2024年には無くなって、民間のテストを活用するという形になっていると思うのですが、4技能を測るために導入ということではあるのですが、民間のテストで、高校で学習した英語を総括するのにふさわしいというふうに大臣は思っていらっしゃるのでしょうか。民間のテストを活用することが、学習指導要領に沿って学習した内容を測るのにふさわしいと大臣はお考えでしょうか。

大臣)
 今後、英語の4技能の習得を目指していくという方向性は決定していることでありますし、実際の学習現場も、英語教育の目標としてはその4技能をしっかり習得していくことを掲げていくということです。今の資格試験、民間で行われているものは、それぞれにおいて長年の実績を持っている試験でございますし、4技能を評価するノウハウもお持ちだと思います。今後、先ほど申し上げましたとおり、すぐ民間の試験だけに移行するのか、センター試験と並行するかについては検討をいたしますが、いずれにしても、高校生の学力、大学入学にふさわしい学力4技能をしっかりと認定できる、測れる試験に関して、認定の対象として、それを利用いただくという形になっていくのだろうと思います。

記者)
 民間の試験ということで、あまり文科省からこういうふうにしてほしいとか、なかなか協議するのが難しいのかなと推測するのですが、そのあたりはこれからであると思うのですけれども、どのようにお話の場を持たれていくというお考えですか。

大臣)
 まさに、これからの課題でございまして、その在り様に関しても、基本的には、それぞれの民間の検定試験に長年の実績とノウハウがあると思いますので、それをどういった形で今回の試験の中で、大学の入学選抜として認定していくか、このことも今後の検討と、各試験を実施している団体との交渉によるものと思います。

記者)
 先ほどの話に関連して、民間の検定など導入した際、評価の方法として、6段階の評価で想定されているということなのですが、共通試験としても差がつきにくいのではないかという指摘があるのですが、その指摘については、大臣がどのようにお考えになられているか、コメントをお願いします。

大臣)
 差がつきにくい。

記者)
 要は、6段階ということで、大雑把な評価態勢になっているので、今までの例えば200点の細かい点数の差がついていたものが、大きな差になってしまうのではないかという指摘があるようなのですが。

大臣)
 それぞれの試験の活用に関しては、基本的には大学の判断によってなされるものであろうかと思います。また、複数の試験が存在しますので、それぞれの試験資格に関しては、第一義的には大学が判断し、文科省としても、その面に関して、文科省としての基準作りみたいなものも、今後これは大学・団体等との話し合いにおいて、必要だと要望があれば検討していきたいと考えておリます。

(了)

お問合せ先

大臣官房総務課広報室

-- 登録:平成29年05月 --