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松野博一文部科学大臣記者会見録(平成29年3月31日)

平成29年3月31日(金曜日)
教育、科学技術・学術、その他

キーワード

栃木県那須町のスキー場での雪崩事故、今後の文部科学省の在り方を議論する省内検討体制、学習指導要領等の公示、高速増殖炉「常陽」、JAEAの広報体制、庁舎のセキュリティ

松野博一文部科学大臣記者会見映像版

平成29年3月31日(金曜日)に行われた、松野博一文部科学大臣の定例記者会見の映像です。

平成29年3月31日松野博一文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

松野博一文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 私からは、栃木県那須町のスキー場付近で発生した雪崩に高校生や教員が巻き込まれた事故を受けた冬山・春山登山の実態調査についてでございます。3月27日に栃木県那須町で雪崩が発生し、登山訓練に参加していた高校生や教員8名の方がお亡くなりになられ、複数の負傷者、多数の方が負傷するという大変痛ましい事故が発生しました。文部科学省では、毎年冬山シーズンが本格的に始まる前に、冬山登山の事故防止についての通知を発出してきたところですが、今回の事態を踏まえ、再発防止を徹底するため、本日中に全国の各都道府県教育委員会及び各高等学校に対して、高校生等の冬山・春山登山の実態調査を実施することとしました。
 具体的にはスポーツ庁の通知内容の周知状況、平成28年度冬山・春山登山の実施状況、冬山・春山登山を実施している理由、安全対策として講じた内容等について、調査を実施します。文部科学省としましては、二度と同様の事故を起こさないためにも、今回の調査を通じて実態を的確に把握するとともに、今後行われる栃木県教育委員会が設置した検証委員会の検証結果や有識者等の意見を踏まえながら、再発防止の徹底を図ってまいります。
 二つ目は、今後の文部科学省の在り方を議論する省内検討体制の立ち上げについてでございます。昨日、当省の再就職等規制違反問題に関する最終とりまとめを公表するとともに、関係した職員の処分を行いました。本件問題では、国民の皆様に御心配、御不安を与えたことを改めて深くお詫び申し上げます。文部科学省としては、今後このような問題を二度と起こすことなく、また失った信頼を取り戻し、新生文部科学省を作り上げる取組を進めてまいります。このような中、職員自らが今後目指すべき文部科学省の在り方を明確にし、必要な改革方策に関する基本的な考え方等を検討するため、副大臣の下、各局の筆頭課長をメンバーとしたタスクフォースを設置することとしました。来年度の初日となる4月3日に第1回会合を開催し、スピード感を持って議論を進めていきたいと考えております。
 学習指導要領等の公示についてでございますが、本日、平成26年11月の諮問以来2年以上にわたる中央教育審議会の答申を踏まえ、新しい幼稚園教育要領、小中学校学習指導要領を公示しました。移行措置を経て、小学校は平成32年度、中学校は平成33年度から全面実施となります。今回の改訂は、ゆとりか詰め込みかという議論を乗り越えた、現行学習指導要領等の考え方を引き継ぎ、子供たちの知識の理解の質を高め、急速に変化し予測不可能な未来社会において自立的に生き、社会の形成に参画する力を育てることを目指しています。もとより我が国の学校教育は、このような力を育むための蓄積を有しており、今回の改訂を踏まえ、浮足立つことなく、これまでの蓄積を踏まえた事業改善の取り組みを進めていただきたいと思います。文部科学省としても、各学校において地に足のついた授業改善が進むよう、教職員の定数改善、業務適正化の推進、教科書など教材の改善充実、優れた教育実践の収集・共有、研修体制の整備などに取り組んでまいります。私からは以上でございます。

記者)
 一つ目ですけれども、昨日、高速炉開発会議が開かれまして、併せて「常陽」の新規制基準の手続きがなされたという発表があったわけですけれども、今後の高速炉開発についての考え方と、それから「常陽」についても、一度終わったものがまた出てきたという感じもしないでもないのですけれども、どのような使い方をするつもりなのか、まだ来年度の協議会が済んでないような中で、本当に実効性があるのか、その点からまずお尋ねします。

大臣)
 昨日、原子力機構が「常陽」の再稼働に向けて、新規制基準への適合のための申請を原子力規制委員会に提出したことは承知しております。「常陽」については、昨年末の原子力関係閣僚会議で決定されました高速炉方針、高速炉開発の方針においても「常陽」の再稼働に向けて積極的に取り組むこととしており、文部科学省としても、引き続きしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。

記者)
 「常陽」の位置づけというのは、どういうものなのでしょうか。

大臣)
 これは昨年末の原子力関係閣僚会議の中において、高速炉開発の方針において位置づけられたものでございますけれども、詳細について、事務方から説明させていただきます。

事務方)
 位置づけ及び今後の活用につきましては、先ほど御質問いただきました高速炉開発に関する戦略ワーキンググループの中において、今後、高速増殖炉開発における「常陽」の活用方策等が検討されるものと承知してございます。

記者)
 2点目、お伺いします。細かい話で恐縮ですが、JAEAの広報体制について、これまで週報に必要なものは公開するという方針を取っておられるようですが、どちらかというとPRですとか、それからこういう基準に伴う申請とか、他でも分かるようなものはたくさんPRいただくんですけれども、例えば、開栄丸のその後について、電事連などと含めて、いろいろやりとりがあるような発表は、週報でたった2行しか出ていません。別途アナウンスがあるわけでもなく、他のものはたくさんアナウンスがあるのに、そういったものが、どちらかというとネガティブなものは週報で済ませると、そういう体制がそもそも問われていると思うのですが、その意識のずれというのがまだ直ってないような気がするのですが、その点どのように思われますでしょうか。

大臣)
 JAEAの広報体制の問題ですか。

記者)
 所管するという意味で。

大臣)
 まず一義的には、JAEAの広報体制でございますので、JAEAに今御指摘の点、また質問等があれば、お問い合わせをいただきたいと思います。

記者)
 もう既にしているのですけれども、文科省から何も言われてないということのようでしたので、お尋ねしました。

大臣)
 本日の記者会見の議題にあがったということに関して、JAEAの方にお伝えをいたします。

事務方)
 今、頂いたことについてJAEAと話をします。

記者)
 よろしくお願いします。
 今回タスクフォースを設置されたということですけれども、これは再就職を不可として、昨日も組織であるとか意識の改革という話をされていましたが、どの程度の、どの範囲のことをいつまでに、これは公開非公開を含めてどのような形でなされる御予定でしょうか。

大臣)
 これは、水落、義家両副大臣の下に設置をするタスクフォースでございまして、今後の目指すべき文部科学省の在り方、またそのために必要な改革方策に関する基本的な考え方を検討するということでございます。4月3日以降に立ち上げて、それ以降に具体的な検討方法も含め、両副大臣の下でなされるものというふうに思っております。私としても、今後の文部科学省の方向性を考えるにあたって、現職職員、特に若手の皆さんの御意見を伺いたいという趣旨でございますし、もちろん、このタスクフォース自体にも外部有識者の意見をお聴きする機会を設けていきたいということも、副大臣の方から伺っております。また別途、私、大臣の下にも外部有識者の方から意見を聞く機会を持って、総合的に文部科学省の今後の在り様について、これは時間をかけてという余裕もございませんので、できるだけ早い時期に基本的な考え方を打ち出したいと考えております。

記者)
 いつ頃までにでしょうか。

大臣)
 いつ頃までにと、今期間を区切って考えているわけではございません。

記者)
 学習指導要領についてお聞きします。今回の学習指導要領は、以前に示されたものに比べて、歴史で例えば聖徳太子が復活したりとか、武道に銃剣道が入ったりとか新たな修正が入りましたけれども、その受けとめと、どういう考え方に基づいて選択されたか、お聞かせください。

大臣)
 個々の事例についてでしょうか。

記者)
 一つ一つでなくてよいです。

大臣)
 これは、文部科学省がお示しをしたものに関して、パブリックコメントを通じて国民の皆さまから御意見を頂きました。頂いた御意見をしっかりと精査をした上で、今回の発表に至ったということでございます。

記者)
 パブリックコメントを受けてということだと思うのですが、一方で、LGBTの話や英語の実質の追加とか修正されなかったものもあるのですが、修正されたものとされなかったものの違い、考え方は。

大臣)
 パブリックコメントの内容に関しては発言を控えさせていただきますが、それらの内容を受けて、今、御指摘の事案に関しても、その結論に至ったということでございます。

記者)
 関連して、銃剣道は現状ではほとんど行われていないにも関わらず、学習指導要領という告示に、あえて入れた理由をお聞かせいただけますか。

大臣)
 パブリックコメント前の告示案においては、我が国固有の伝統と文化に、より一層触れることができるよう、武道の種目の例示を、これまでの柔道・剣道・相撲・なぎなたに加え、全国の中学校の授業における実施状況を基に、空手道・弓道・合気道・少林寺拳法を例示として増やしました。その他、パブリックコメントを実施した中において、授業実施の中学校数のみで判断するべきではなく、競技人口という観点も判断材料として用いるべきだということでありますとか、国体種目であるか否かということも、判断材料としてほしいという点であったり、既に解説において、銃剣道を含めた9種目が表記をされている等の意見がございました。これらのパブリックコメントにおける意見も踏まえ、学校や地域の実態に応じて種目が選択できるよう、武道の内容の弾力化を一層図るため、武道の8種目目に銃剣道を加え、現行の学習指導要領解説にすでに表記されている武道9種目を、様々な武道の例示として明示することとしたという経緯でございます。

記者)
 11階のエレベーターホールに新たに扉が設置されたように思うのですが、これは何らかの取材の制限が今後かかったりとか、何か意味があるものなのでしょうか。

大臣)
 取材の制限等は考えておりません。

記者)
 まさに、前川前事務次官が最後に記者に囲まれた場所であるのですけれども、そこの立ち入りに何か変化があるということでしょうか、

大臣)
 特に今、変化があるわけではありません。取材に関しては、こういった定例記者会見も含めて、真摯に対応していきたいと思いますが、ただ、セキュリティに関しては、各役所、企業、団体と同様に、セキュリティに関して考慮すべきということに対しては、しっかりと対応しなければいけないという面もあります。そういった面も含めて、今後進め方において、しかしマスコミの皆さんが取材対象として、しっかりと対応できるように、従来どおり行っていきたいと考えております。

記者)
 セキュリティの面で、今年1月以降、何らかの変更を行ったことはあるのでしょうか。

大臣)
 セキュリティの面で、具体的に変更があったということはございませんが、もちろん、冒頭申し上げましたとおり、取材に対して何らかの規制をするということは考えておりませんが、日本の各省庁に対する立ち入りの状況であったり、個々の、例えば政務3役の動きに関しての動線確保、セキュリティ確保においても、諸外国に比べて日本は大分その面に関して関心が低かったということはあるかと思います。しかし、この事も極めて重要な話だと考えておりますので、常識的な範囲の中において、動線確保、セキュリティ確保というのも検討していかなければいけないと考えております。

記者)
 雪崩事故の件ですが、事故が起こった直後の時は、これまで出していた通知、緊急再通知だったと思うのですが、今回、こういった形で状況を調査するというのは、守られていない実態があるという認識からなのでしょうか。

大臣)
 今回の重大な事故の発生を受けて、今まで文科省として発出してきた通知に関しての確認ということでございますが、担当の方から経緯についてお話をさせていただきたいと思います。

事務方)
 緊急的に、27日付けで通知を出させていただきましたが、冬山・春山の登山の状況を把握して再発防止につなげてまいりたいということで、今回調査をするということです。

記者)
 学習指導要領の件で、聖徳太子の表記の仕方ですけれども、聖徳太子と厩戸王、ないし厩戸皇子、大臣はどれがいいと思われますか。

大臣)
 私個人の見解で、どれがいいと述べるべき性質のものではないと思いますが、今回、パブリックコメントも踏まえた検討の中において、小・中学校の学習の連続性などの観点から、小・中学校とも聖徳太子の表記に統一したということ、その上で、中学校においては日本書紀、古事記には厩戸王子などと表記され、のちに聖徳太子と称されたことに触れることを学習指導要領上に明記をしたと、この事に尽きると思います。

(了)

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大臣官房総務課広報室

-- 登録:平成29年03月 --