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世界経済フォーラムジャパンミーティング2014「東京オリンピック&スポーツ/文化ダボスの影響力」セッション[文部科学大臣冒頭発言]

平成26年6月2日(月曜日)
スポーツ、文化、その他

 6月2日(月曜日)、ニコファーレ東京において、世界経済フォーラムジャパンミーティング2014が開催され、「東京オリンピック&スポーツ/文化ダボスの影響力」セッションで下村文部科学大臣が冒頭発言しました。

「東京オリンピック&スポーツ/文化ダボスの影響力」セッション概要
 東京オリンピックは、グローバルコミュニティにおける日本のリーダーシップと同様に、日本の構造改革の重要な要素となる位置付である。オリンピックを通じて、日本がハイライトをあてるレガシーは何か。オリンピックの競技は、日本の経済、社会、そして人々をどう変革させていくのか。グローバル・スケールで、地球市民とスポーツと文化の認識は、どう変わっていくのか。

 おはようございます、ただいま紹介いただきました下村です。
 本日はお招きいただきありがとうございます。
 日本をリードする各界の皆様と、「東京オリンピック、そして、スポーツ/文化ダボスの影響力」というテーマでディスカッションできるということで、大変楽しみにして参りました。

 2020年東京大会における成果は、前回の1964年東京大会がそうであったように、人々の心の中にレガシー(遺産)として永続的に生き続け、人々の心の持ち方を変えて社会を変え、東京だけでなく、日本全体が、ひいては世界が、平和的で持続可能な発展に向かう原動力となることが期待されています。これまでのオリンピック・パラリンピックの歴史を変えるようチャレンジしたいと思います。
 今大会は、特に東日本大震災後、我が国が元気な日本へ変革していく大きなチャンスとして、国民に夢と希望を与える特別な意味を持った大会であり、世界がくださった大きなチャンスだと思います。我が国はこのチャンスを生かし、この大会に向けての準備の過程、大会そのもの、その後の様々な継続的取組を通じて、世界相互理解の増進、共生社会そして世界平和の実現に向けて日本が力強く前進しリードする姿を世界に示したいと思います。

 前回の東京大会は、高度経済成長を遂げつつある中での「発展途上国型」の大会でしたが、今大会は、成熟した社会・国家において行われるものとなります。先進国における少子高齢化、グローバル化に伴う環境問題や経済発展、世界平和追求の在り方など、一つの国では解決できない課題に世界の国々はさらされています。
 東京大会を大きな契機に、我が国がこれらの課題に対する成功モデルを世界に先んじて、そして世界と共に作り上げ、課題解決先進国として世界に向けて発信していくことが、我々に与えられた使命であると考えます。そのため、オールジャパンの体制で、大会に向けて様々な取組を進めることが重要であり、日本全体のムーブメントとしたいと思います。

 東京大会において、世界中の一流アスリートがベストの競技をできるようにすることは、言うまでもなく開催国である我が国の責任です。大会が円滑に運営できるよう、政府としても、新しい競技場の建設、交通インフラやバリアフリー環境の整備、セキュリティーの確保、オリンピックマーク等の知的財産保護、医療サービスの充実、地震・津波等に対する防災対策、都市の緑化などの都市環境の整備、ボランティアの育成・確保などを総合的に推進するために、内閣府にオリンピック・パラリンピック東京大会推進室を設置し、ここに平田室長もいらしておりますが、昨年10月から着実に準備に着手しております。
 これらの取組には、太陽光発電をはじめとした環境・エネルギー技術、ITを利用した高度な道路交通システムなど、我が国が誇る最先端の科学技術が駆使されます。この成果は一つの社会経済システムの先端モデルとして、世界に大きく貢献することになるでしょう。
 また、大会期間中を中心に、選手など大会関係者、観客など多数の外国人が日本を訪れることになります。公共交通機関等における多言語表記など訪日外国人の受入環境の整備に加え、日本文化・日本食などの対外的な情報発信、様々な観光プログラムの実施などに取り組み、日本人ならではの「おもてなし」の心をもって日本のすばらしさを世界へと発信していきます。

 次にスポーツを通じた国際相互理解の増進についても申し上げます。2020年東京大会に向けて、開発途上国をはじめ、100か国以上の国において1000万人を対象に「スポーツ・フォー・トゥモロー」プログラムを実施することを招致の時に表明しました。スポーツ指導者の派遣や施設の整備等を通じてスポーツの持つ様々な力とオリンピック・ムーブメントを世界に広げていくことについて、今年からでも着手したいと思います。また、今年にはスポーツ庁設置の準備をいたします。トップアスリートだけでなく、多くの人々が幅広くスポーツを楽しみ、健康社会を作っていきたいと思います。

 そして、私が強調したいのは、オリンピックは、「スポーツと文化」の祭典とすべきだということです。オリンピズムは人生哲学であり、肉体と意思と知性の資質を高めて融合させた、均衡のとれた総体としての人間を目指すものであること、そして、その精神を具体化する趣旨で、大会の開催に合わせて文化プログラムを実施することがオリンピック憲章に規定されています。
 私は、2020年には、アスリートだけではなく世界トップレベルのアーティストにも、できたら来年から日本中を訪問していただけるような魅力的な文化行事を日本中で開催したいと考えています。日本の伝統文化や現代芸術、ポップカルチャーはもちろんのこと、世界のあらゆる文化、世界中で活躍する多くのアーティストが来日し、多彩な文化プログラムの祭典を、東京だけでなく全国で幅広く展開していきます。
 昨年、シュワブ会長から、2017年に日本で「スポーツダボス会議」を開催したいので政府もバックアップしてほしい、とのすばらしい提案を頂きました。そして、先日、シュワブ会長から、2016年に実施したらどうかと言われました。私も是非やるべきだと思います。
 今申し上げたように、オリンピックはスポーツと文化の祭典であり、それではということで、2016年のリオ五輪直後に「スポーツ・文化ダボス会議」が開催できたらすばらしい、2020年に向けてのムーブメントをダボスによって進めよう、ということにもなるわけです。
 オリンピックそのものは東京で開催されますが、世界から訪れる選手たちのキャンプ地、日本観光にいらした方々の旅行先、各地での文化行事の開催など、オリンピックは、東京にとどまらず全国に活力と元気をもたらす一大行事です。それを後押しする取組を、官・民、様々なセクターが共に力を合わせて実現させる。この会場にいる皆様が力強くリードしてくださるとお願い申し上げます。
 そういう観点から、2016年の秋くらいに「スポーツ・文化ダボス会議」は東京だけでなく、日本を代表するもう一つの都市、大阪を中心として近畿で開催されたらどうかということを提案申し上げたいと思います。
 2020年東京大会が、我が国全体が活力を取り戻して世界におけるプレゼンスを高め、世界の平和と発展に寄与する大きな契機となるよう、皆様とともに、各界の英知を結集してまさにオールジャパンで2020年、新たなオリンピック・パラリンピックの歴史を作っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 ありがとうございました。

お問合せ先

大臣官房国際課国際戦略企画室

-- 登録:平成26年06月 --