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下村博文文部科学大臣記者会見録(平成26年2月14日)

平成26年2月14日(金曜日)
教育、スポーツ

キーワード

私たちの道徳、竹富町への教科書採択に係る是正要求、教育委員会制度改革、ソチオリンピック

下村博文文部科学大臣記者会見映像版

平成26年2月14日(金曜日)に行われた、下村博文文部科学大臣の定例記者会見の映像です。

平成26年2月14日下村博文文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

下村博文文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 今日は、1件あります。
 「私たちの道徳」、これは全面改訂版の「心のノート」の公表についてであります。
 文部科学省作成の道徳教育用教材である「私たちの道徳」について、このたび冊子が完成しましたので報告をいたします。
 「私たちの道徳」は、「道徳教育の充実に関する懇談会」での議論を踏まえ、「心のノート」の全面改訂をしたものであり、国内外の偉人や著名人の生き方に関する読み物や、明言・格言、我が国の伝統や文化、生命尊重、情報モラルに関する内容、また、いじめ問題に正面から向き合うような内容を盛り込むなど、質・量ともに改善・充実を図ったところであります。
 本冊子については、来年度から全国の小・中学校で使用できるよう配布することとしておりまして、各学校の道徳の時間をはじめとする授業はもちろんのこと、家庭や地域の活動においても適切に活用していただくことを期待したいと思います。この冊子の活用を通じ、子供たち一人一人が自分でしっかりと考え、また、友達や家族とも話し合いをしながら、社会のルールやマナー、規範意識を身に付けるとともに、人として良く生きることはどういうことかについて考えを深め、高い志や豊かな情操、更には人生を自ら切り開く力を養ってほしいと願っております。
 これが小学校1・2年生、それからこれが3・4年生、それからこれが5・6年生、これは中学校1年生から3年生までということで、ほかの教科書は学年ごとですけれども、これは教材ということで2学年及び中学校3学年全部で使う教材ということでつくったものであります。これは、「心のノート」と同じですけれども、内容は相当充実したものになっているというふうに思いますが、こういう教材です。

記者)
 今の「私たちの道徳」ですけれども、大臣、内容もじっくり御覧になったと思うのですが、その感想を改めて伺いたいのですが。

大臣)
 今回、まず「私たちの道徳」の作成に当たっては、児童生徒が道徳的価値や規範意識について自ら考え、実際に行動できるような、そういうことに資する内容にしようとしたということ、それから、道徳の時間をはじめ、授業でより活用しやすい内容・構成とするとともに、家庭・地域でも活用できるようなものにしたということで、具体的な改善事項としては、「心のノート」の特徴である書き込み部分の良さは生かしながらも、読み物や、先人等の明言、国内外の偉人や著名人の生き方、生命尊重などに関する資料を盛り込んだということ、また、児童生徒の発達段階を踏まえつつ、いじめの未然防止の観点や、礼儀やマナー、我が国の伝統文化に関する内容の充実、「情報モラル」をはじめ児童生徒を取り巻く環境の変化等に関する内容を盛り込んだことなどが挙げられると思います。また、全体を通じて、道徳的な価値や人としての在り方等について、児童生徒が多様な角度から考えたり、話し合いをしながら、自らの道徳性を高めていくことができるような資料を多く盛り込むように留意をいたしました。つまり、今までの「心のノート」は、内容が非常に薄いというか、表面的な部分で、そのことにおいて子供たち同士がそれぞれの角度から、あるべき道徳的なことは何なのかとか、また自ら考える道徳というのは、この物語からどう読み取れるのかということは、なかなか、既存の「心のノート」ではちょっと議論の材料になるようなものが十分に入っていなかったということですね。それから、かつての道徳のように教師が一方的に教えるということではなくて、子供同士が議論しながら道徳についてもいろいろな見方があるのだと、どれが正しいとか正しくないというよりは、いろいろな意見の中で最終的にあるべき道徳は何なのかということを、子供たち同士が多様な角度から考えられるような、そういう教材を意識したというところが、今までと違うところだと思います。

記者)
 先日、沖縄県の教育委員会が、竹富町教育委員会への是正要求について、また判断を先送りしまして、新年度が迫っているわけですが、文科省としての対応について、お考えがあればお聞かせください。

大臣)
 先日、沖縄県教育委員会の定例会が開催され、文部科学省からの是正の要求の指示を受けた今後の対応について議論が行われたということですが、結論が先送りされたというふうに聞いております。沖縄県教育委員会においては、竹富町に対して是正の要求を行う法律上の義務を負っているにもかかわらず、4か月近く経過してもなお、是正の要求が行われていないということは大変遺憾なことだと思います。竹富町への是正の要求については、引き続き沖縄県教育委員会がその責任を負っているというところでありますが、来年度に使用する教科書が配られるまでに違法状態が解消されるということが重要であり、沖縄県教育委員会における意思決定が停滞している現状を踏まえ、文部科学省としても対応を検討していく必要も、今、あるのではないかと思っております。
 竹富町に対しての直接是正の要求を行うことも選択肢の一つでありますが、現時点でそれを実施することやその時期について、まだ決めるという状況ではありませんので、もうちょっと沖縄県教委の状況を見て、最終的に判断をすべきというふうに思っています。

記者)
 道徳の関係で、大臣のお考えとしては、これまで道徳の教育、学校現場を中心とした教育で、どんな点がまだ改善する余地があったというお考えはありますか。そのお考えがどう反映されて、この「私たちの道徳」につながったのかというのが知りたいのですけれども。

大臣)
 ある広告の、新聞の記事を読んで、正確な表現ではないかもしれないけれども、「僕の父ちゃんは桃太郎というやつに殺された」という、その見出ししかない1面新聞広告記事があったのですね。私は、これは、これからの時代に必要な物事の考え方だというふうに思った。つまり、それ自体が良いとか悪いとかということではなくて、今までは桃太郎というのが正義であって、鬼は悪だということだけれども、しかし、鬼の子供の視点から鬼ケ島の退治を、つまり、桃太郎の物語を読んだときにどう思えるのかという、そういう、やはり多様性の国際社会の中で我々は生きているし、それから日本国内においてもそうだと思うのです。
 ですから、他者の意見を聞きながら、最終的にあるべき形は何なのかというところが、かつての道徳の中で、教師の指導書の中で、この物語はこういうふうに読み込むべきであるということが教師指導書に書かれてあって、それに沿って一方的に教師が子供たちに教えていたというところから、そういう指導書の解説ではなくて、その物語を通じて子供たちがいろいろな、自分の主観的な立場かもしれないけれども、しかし、意見を言い合うことによって、多様な道徳における物事の考え方を見ると。つまり、何が正義かということについては、絶対的な一つの価値観が、特に道徳の部分についてはあるわけではない。そういう視点から問題提起をするという意味で、今回の「私たちの道徳」というのは、今までの「心のノート」に比べると、はるかに使える教材になっているのではないかと思いますし、そういうところが留意点だというふうに思います。

記者)
 昨日、自民党の教育委員会改革について、見直し案が示されましたけれども、それを改めてどのように受けとめていらっしゃるか、評価していらっしゃるか。

大臣)
 今までの議論の中で、大方の方向性については共有できるというふうに思っております。あとは、総合教育施策会議と、それから教育委員会の位置付けを、法律上どう書き込めるかどうかと、それから、その両者の役割分担はどうなのかということがポイントになってくるのではないかと思いますが、これは、自民党で党内議論をし、それに沿って来週にでも与党協議をするということですから、自民党の協議と与党協議をまずは見守っていきたいというふうに思います。

記者)
 ソチ五輪に関してですけれども、JOC竹田会長の息子である作家の恒泰(つねやす)氏がツイッターなどで、日本は国費を使って選手を送り出しているから、成果が出なくて、いい思い出になったとか楽しかったとか、そういうことを言うのはあり得ないというふうにおっしゃって、賛否両論の物議を醸しているのですが、オリンピックは参加することに意義があるという一方で、莫大(ばくだい)な国費を投入しているのも確かで、今後、2020年に向けてスポーツ予算が増えていく中で、結果を出さなかった選手がどうあるべきか、どう振る舞うべきかというのを、お考えがもしあればお聞かせください。

大臣)
 個々の選手の言動については、周りの人が良い、悪いとかということを論評すべきことではないと思うのです。ですから、それはそういうふうに思ったことは率直な思いでしょうから、それをけしからぬとか、悪いとか、私は言うべきことではないというふうに思います。
 ただ、国としては、やはりそれだけ人類にとっても最大の祭典ですし、また、国にとっても、やはりその国の、日本でいえば日本の選手が活躍をしてメダルを獲得できるということは、国民にとってやはり勇気と感動を与えるということにはなりますから、是非、今後、選手強化はすることによって、より成果・効果がオリンピックに参加する以上は、出るような支援体制、バックアップは、やはりすべきだというふうに思います。

(了)

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大臣官房総務課広報室

-- 登録:平成26年02月 --