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下村博文文部科学大臣記者会見録(平成25年1月22日)

平成25年1月22日(火曜日)
教育、科学技術・学術、スポーツ、その他

キーワード

アルジェリアの邦人の問題、中教審「青少年の体験活動の推進」、大学センター試験、教育再生実行会議、大阪市立桜宮高校の入試、大学の設置認可の在り方

下村博文文部科学大臣記者会見映像版

平成25年1月22日(火曜日)に行われた、下村博文文部科学大臣の定例記者会見の映像です。

平成25年1月22日下村博文文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

下村博文文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 まず、冒頭、閣僚懇で総理からも発言がありましたが、アルジェリアの邦人の問題がありますが、世界の最前線で活躍する日本人、何の罪もない人々が犠牲となったことは本当に痛恨の極みでございます。残された御家族の方々の気持ちを思うと、言葉がございません。心より御冥福をお祈り申し上げたいと思います。また、無辜(むこ)の市民を巻き込んだ卑劣なテロ行為は決して許されるものではなく、断固として非難するとともに、我が国は引き続き国際社会と連携してテロと戦っていく、これが閣僚懇における閣僚の総意でございます。以上、私の方から冒頭御報告を申し上げました。

記者)
 昨日、答申を出されました「今後の青少年の体験活動の推進について」の答申について、大臣の受け止めをお伺いできますでしょうか。

大臣)
 昨日の中教審の答申「今後の青少年の体験活動の推進について」、この方策の中に具体的に、一つは、学校における体験活動の一層の充実、二つ目に、大学の秋季入学移行に伴う青少年の体験活動の推進、三つ目に、体験活動の評価・顕彰制度の創設や指導者資格を付与する仕組みの検討、四つ目に、震災を踏まえた体験的な防災教育の推進等が提言されております。私も子どものころは群馬の山の中に育ちまして、自然環境にあふれていて、その子どものときの体験がその後の情操教育において、人間形成において、随分プラスになったなと思っておりますが、今、選挙区は東京の板橋ですけども、地元の子どもたちを見ても、自然に触れる機会がなくて本当にかわいそうだなと思いますが、同時にふるさとの群馬に行っても、子どもたちが外で遊んでいない、自然体験を享受していない、これは都市だけではなく地方も含めて、今、日本全国における子どもたちの状況であるというふうに思います。是非、この答申における提言の具体化を各関係機関と連携しながら、積極的に図っていくことによって、こういう点からも教育再生の実現に向けて、資するようにフォローアップをしっかりとやっていきたいと思います。

記者)
 もう1点は、19日のセンター試験で、受験生の一人が試験途中に問題冊子を持ち出して予備校関係者に渡すという事態が起きましたけれども、その点について大臣のお考えをお聞かせ願えますでしょうか。

大臣)
 今年の大学入試センター試験では、昨年のように多くの受験生に再試験の機会が必要となるようなトラブルは発生しなかったと聞いておりますが、今、御指摘のように、所持品の確認を怠ったまま、試験時間中に受験生の退出を許可し、問題冊子が持ち出されるという重大な事案が発生しました。試験終了前に、他の受験生に問題の内容や回答が漏れた可能性については、大学入試センターが大学や警察等とも相談しながら確認を行い、そのような可能性は極めて低いと聞いておりまして、引き続き実態の究明をさらに、求めていきたいというふうに思います。試験会場となった大学が、必要な監督業務を怠り、このような事態を招来したことは、誠に遺憾であります。また、複数の試験場で、問題訂正を板書する際の転記ミスにより試験時間の延長等が発生したこと等のトラブルも発生しており、大学入試センター及び参加大学において事態を真摯に受け止め、今後の改善に努めていただきたいと思います。

記者)
 センター試験の問題持ち出しの件で、インターネットなどでわずかな時間でも問題冊子が外に漏らされるようなことがあれば、その情報拡散の可能性っていうのは昔に比べて非常に高まっていると、そういう意味で改めて、文科省としてはセンターに対して、大学に対して、再発防止をする必要性等があると思うんですが、その辺を含めて受け止めをお願いします。

大臣)
 御指摘のように、この件はそういう危惧もあると思います。警察が既に入って調査をしているということでもございますから、引き続き、実態究明を明らかにしながら、それぞれの入試試験会場等において、しっかりとした緊張感を持った対応を、より万全な態勢で取るように、文部科学省としても改めて指導をしていきたいと思います。

記者)
 教育再生実行会議ですが、原則非公開にされるということを聞いております。この理由は何でしょうか。

大臣)
 今までの官邸の会議と同様の対応を考えておりますので、これだけ非公開ということではなくて、官邸で行われている会議も、総理出席のところまではフルオープンですし、あと、個々のそれぞれの有識者の方々の発言等々について、これまでも他の同様の会議でも基本的にはフルオープンにしていないということでありますので、それにのっとってやっていくということで、この会議だけ特別な位置付けということではありません。ただ、終わった後、座長と私の方で改めてこの場所で記者会見をして、詳細については報告を申し上げたいと思います。

記者)
 中央教育審議会は全て公開されておりますし、教育に関しては、多くの国民に関わることですし、関心は非常に高いと。官邸の会議だから非公開という前例踏襲ではなくて、改めて早期の全面公開を宣言される御予定は。

大臣)
 そもそも、会議の内容は隠すような内容ではなくて、国民の皆さんが聞いていただく内容であることは事実ですが、ただ、官邸の今までのルールはルールとしてあると思いますので、それが文部科学省でやるということであれば、中教審のようなフルオープンということも当然あっていいと思いますが、別に隠す隠さないという問題ではなくて、官邸のルールは官邸のルールとして官邸でやる会議で、これは私の主管ではなくて、総理主管ということでございますので、我々も官邸のルールにのっとったということでございます。

記者)
 非公開であれば、最後、大臣と座長が会見されるということですが、必ずしもそこで全てを紹介されるということは難しいと思うんですね。議事要旨の公開ですとか、議事録の公開ですね。それはどのような形で。

大臣)
 議事要旨の公開をいたします。

記者)
 どのぐらいのスパンで。

大臣)
 そのための対策室もできましたし、事務所スタッフも10人以上いるわけですから、できるだけ早めに要旨が公開できるように、事務方には、鋭意、努力をしていただきたいと思います。

記者)
 昨日の、大阪の桜宮高校に関して、橋下大阪市長は、試験を、体育科を普通科にすると、それについての受け止めはいかがでしょうか。

大臣)
 高等学校の入学者選抜については、設置者の教育委員会の判断、昨日、臨時教育委員会を開いて判断したところでありますから、大阪市の教育委員会の判断を尊重したいと思います。しかし、引き続き、受験生への影響ができるだけ少なくなるよう、十分な配慮をしていただきたいと思っておりますが、ほぼ現行どおりの体育科と同じような入学試験を普通科においても行うということを聞いておりますので、その辺は体育科を希望している受験生に対する配慮がされているんであろうというふうに思いますが、その後のことについては、まだはっきり決めておられないということでありますけれども、入学後の子どもたちに対する対応についても、希望してきた子どもたちに対しては、引き続きそれに沿うようなカリキュラム等考えていただきたいと思います。

記者)
 抜本的な改革、対応策になっていないとか、生徒の方からも、看板をすげ替えただけじゃないかみたいな発言もあって、この前の総理及び義家政務官も含めて報告を受けたと思うんですが、そこの中の政府としての対応と今回の大阪市の対応というのは、相違とか考え方の違いはないんでしょうか。

大臣)
 第一義的に、体罰をした教員に対する処分、それから学校長等含めた監督責任はあると思いますね。これについては、早く明らかにする必要があると思います。このことを受け止めて、桜宮高校の先生を全部入れ替えれば済むという話ではなくて、そもそも大阪市の教育委員会として他の調査もされたでしょうから、他の教員による体罰があったのか、どうだったのか。また、それに対して、今後、市教委としてどんな対応をするのか、これも早めに出していただきたいと思います。この入学試験を中止して、普通科として生徒を受け入れるだけで解決することではないと思いますし、もちろんそれだけで解決だとは考えていないでしょうけれど、できるだけ早めに、今、申し上げた対応も是非していただきたいと思います。

記者)
 本日朝、一部の新聞社の方で、政府が地上を監視できる衛星を、平成25年度から5年から10年かけて倍増させる計画を策定したことが分かったと。これは、アルジェリアの外国人人質事件をめぐって、衛星分野でも日本の情報収集体制が不十分なことが浮き彫りとなったという問題意識の下、政府がそういうことをすると。策定したことが分かったという書き方なんですけれども、その根拠が、文部科学省が来年度の予算案で衛星開発費として146億円を計上したということになっているんですけれども、事実関係について、文科大臣としてどのように考えていらっしゃるのかとか、そういうことを説明してもらえますでしょうか。

大臣)
 現在、来年度から5年間の宇宙基本計画を策定するための議論が内閣府を中心に進められているところでありますが、ただ、今、御指摘の報道の内容については、承知しておりません。ただ、文部科学省は、今、御指摘がありましたが、平成25年度概算要求として陸域観測技術衛星「だいち」後継機について146億円を要求しているところでございます。文科省としては、引き続き災害対策や、地球環境問題の解決に資する地球観測衛星の開発を着実に進めてきていきたいと考えております。

記者)
 入試中止に関連して、昨日判断を受けた上で、元運動部のキャプテンらが会見をして、納得できないとか、不満の声が上がっているんですが、確かにほぼ現行どおり、体育科と同じではあるんですけれど、飽くまでも体育科というのは中止という事実は変わらない。そのことに対して、実際、今、そこで勉強している子どもたちから不満の声が上がっているということについて、大臣はどのように捉えるかというところをお聞きしたいのと、あと、教育再生実行会議ですが、改めて明後日に迫りましたので、これを官邸に設けてやる意義と、あと人選、もちろん有識者の方で選ばれたと思うんですけれども、特にどういった能力とか、どういった経歴を期待して今回の有識者を選ばれたかというのを、改めて伺えませんか。

大臣)
 まず、桜宮高校の件でありますけれども、この体育科及びスポーツ健康科学科から普通科に変更すると、定員は同じ120人であると。選抜試験は、体育科と同じように、全く同様に府内全域から募集をして、そして前期選抜により実施、つまり体育科とスポーツ健康科学科が前期で、普通科は後期なわけです。しかし、普通科と別に、前期という位置付けで実際は普通科という受験コースになるわけですけれども、前期試験選抜を実施して、そして試験科目、配点もですね、今までと同様に普通科と違って、ここは国語・数学・英語が各50点と、それから運動・実技が150点だそうですけれど、つまり今までの受験と全く同じ条件でされるということですから、一部の教育委員が看板の掛け替えだという発言をされたということですが、実態的には、今までと同様の試験の中で選抜をされるということですので、事実上は受験生の思いが100パーセント受け入れられた中での入学試験だというふうに思います。その後の高校におけるカリキュラム等はまだはっきり分かっておりませんが、それも恐らく尊重した中でやれるということだというふうに好意的に理解をして、そういう生徒たちの危惧が杞憂(きゆう)として終わるような体制を、是非、市教委としてつくっていただきたいと、私の方からも思います。それから、教育再生会議については、今回あらゆる分野の方々に参加をしていただき、社会総がかり的な形で、今の喫緊(きっきん)の課題について、対処能力を持った提言をしていただきたいというふうに思っております。ただの議論ということではなく、それぞれ期限を区切って、それぞれのニーズにおいて、的確に国会に資する議論のための取りまとめ、あるいは中教審に資するための取りまとめ等含めて、機能的にやっていただきたいと思っておりますので、そういう意味ではあらゆる分野の方々に英知を出してもらって、対応できるような人選になっているというふうに思っておりますし、またそういうことを、是非、期待したいと思います。

記者)
 大学の設置認可の在り方の会議が、昨日開かれました。そこで基本的な方向性を出されましたけれども、今後の運用での改善に関しては、私としてはそんなに厳格になったと、審査を厳格にするという印象は受けなかったんですが、大臣の受け止めはどうかということと、そして、今後の検討課題ということで幾つか挙げられていましたが、これをどのような形で検討して、いつ頃までに審査基準・審査対象を見直しに向けた結論を出すのか、そのあたりを。

大臣)
 私も昨日、大学設置認可の在り方の見直しに関する検討会、第4回会議が開催されまして、全部、最初から最後まで聞かせていただきました。各委員の皆様方が、熱心な発言が全員からありましたし、改めて浦野座長はじめ委員の皆様方に感謝申し上げたいと思います。この検討会では、大学設置認可の見直しの方向性について、今後、論点を整理し、近く提言として取りまとめていただけるということでございますので、改めて昨日の検討会の議論を基に、私に対して提言として取りまとめていただけるということでありますから、その提言を頂いてから、改めて何がすぐできるかということについては検討したいというふうに思います。ただ、この検討会の真摯な結果が、今後の大学改革や大学教育の充実に生かしていくような、そういうことを私としてもしていきたいと思います。

記者)
 大学教育の充実という、昨日出された論点整理の内容で、資するものであると大臣はお考えになりますか。

大臣)
 これは、最終的にはどんな提言として取りまとめるかということにもなると思いますが、お聞きした昨日の印象の中で、確かに、例えば審査スケジュールがちょっとタイトではないかと。これをきちっと見直す必要が、見直す時間を設ける必要があるのではないかとか、それから新たに大学を設置するには地方自治体の声を聞く必要があるのではないかというようなことについては、私もそのとおりだと思って聞いていたところがございますので、今後、提言の中でどんなことが入ってくるかは分かりませんが、できるだけ尊重できる部分についてはしっかり尊重して、それを設置審とか、場合によっては中教審、そういうところで検討していただくということも事項として出てくるというふうに思いました。

記者)
 桜宮高校の件なんですけれども、先ほど大臣も実態としては体育科と同じような入試をして定員も増やすと。カリキュラムについても、体育科と同じようなことを、今後、検討されるんではないかということであれば、今回、何のために体育科の入試を中止したと大臣は考えていらっしゃるんでしょうか。

大臣)
 それを明らかにするのが、橋下市長なり、市の教育委員会、大阪の教育委員会の役目ではないでしょうか。恐らくそういう苦言を持っている国民の方々も大勢いらっしゃると思いますし、それを、入試を中止ということの中で、普通科に振替ということであれば、そのことによって、今後、桜宮高校、どんなふうに改革をしていくということを具体的にこれは是非、大阪市教育委員会、市長も含めてですけれど、提示をしていただいて、受験者だけでなく、大阪市民の皆様方に納得してもらえるようなものを出していただきたいと思います。

記者)
 現時点では、まだその説明が足りないというふうな認識でいらっしゃるんですか。

大臣)
 これは、今後、検討するということでもありますから、既に答えが出ているというふうに教育委員会も市長も言っているわけではありませんから、早めに是非、出していただきたいと思います。

(了)

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大臣官房総務課広報室