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田中眞紀子文部科学大臣記者会見録(平成24年12月25日)

平成24年12月25日(火曜日)
教育、科学技術・学術、文化、その他

キーワード

在任期間中の感想、次期政権の文部科学行政への期待

田中眞紀子文部科学大臣記者会見映像版

平成24年12月25日(火曜日)に行われた、田中眞紀子文部科学大臣の定例記者会見の映像です。

平成24年12月25日田中眞紀子文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

田中眞紀子文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 今日は、閣議では署名が2件ぐらいしかありませんで、淡々とすぐに終了いたしました。

記者)
 定例の閣議の後の会見としてはこれが最後になるかと思うんですけれども、改めまして3か月間を振り返っての感想をいただけますでしょうか。

大臣)
 それを今、私の記憶だけではなくて、秘書官やら事務方の皆さんからどんなことがあったかしらっていうことを相談していろいろ記憶を喚起していたのでちょっと会見が遅れましたけれども、メジャーなことは前回申し上げましたとおり、文化庁では、建築資料館、これは私が大変思いいれが強くて、改修費が3億9,000万円掛かったようでございますけれども、湯島にできましたのを是非皆さんにも関心を持っていただきたいと思いますが、12月7日に完成の記者会見をいたしまして、中身を早く決めなければいけないわけでして、仏作って魂が入らないといけないので、これを是非引き続き、事務方にも最終的にお願いしておきたいと思いますし、これは長年の私のずっと個人的な、文科省に関係なく思いでしたので、それが完成して本当に本当に文化庁関係で良かったというふうに思っています。
 科学関係では、やはり再生医療ですけれども、これも文部科学委員長の時に、平成21年の秋に京都大学、京都の国立博物館も参りました。文部科学委員会全体、かなり大勢で。その時に、是非、再生医療というものに関心があったので、iPS細胞で初めて山中先生に、前にもお見えになったこともありましたけれども、研究室に行ってよく見せていただいて、これを予算をつけようと思って、文科省に言ってもなかなか厳しいかと思いまして、財務省にも京都からじかに電話をかけて絶対、絶対、絶対、これは人類の医学の進歩、幸せのために必要だからということで、ずっとずっと継続的に予算をとお願いしてきておりまして、これも本当にノーベル賞という形で実を結んで、素晴らしいことだというふうに思います。
 それから、文部省関係では、皆さんの一番関心おありの大学設置審の問題がありますけれど、これは私が本年10月1日に着任、26日に高等局長からそういうことがあるという話を初めて聞いて、しかもその認可が30日であるというふうに聞きました。26日に聞いて27の日ですか、皇太子殿下のお供で徳島県に出張が入っていましたし、週末なので、こんな1日2日では駄目なので、「本来は着任の時に懸案事項として言っていただけることではなかったのですか」と言ったのですが、その議論が、あの当事は皆様見えなかったと思いますので、突然、私がまた騒ぎ立てて外務省以来じゃないかみたいなことを。外務省も癖がたくさん、前の内閣のときもあったんですけれども、そこで急に、皆様から相当批判を浴びて、今も突然やったのではないかと言われていますが、26日に聞いて30日の週末挟んでということは、何という言い方をするのかは知りませんけれども、上がってくるものは歴代の大臣も役所もOKせざるを得ないというような形できていた。そういう悪弊の中で、当然私も承認するであろうという前提で来たということ、正確に皆様に認識していただきたいというふうに思います。これは、私は、文部科学行政、大臣になる前に、委員長の頃からずっと大学の設置認可の問題には極めて疑問を持っておりましたので、私も確信犯ですよということは後で次官に申し上げたんですが、こんなことをやっていたら、教育の問題、2002年からのこういうことは決してよろしくないということで、規制緩和が教育にあるということはよくないと、ずっと問題意識としてあったので、そういうことを言うと、もちろんメディアも騒ぐであろうし、相手の学校もあるし、23校は既存の学校で、中でも大学院をつくるとか、学部を減らすとかという話だけれども、残りの3校については政治的に面白おかしく言われて、相当、大臣自身が傷付きますよと言われたのですが、あえてそうであっても、この問題は委員会で、議員立法でやるといっても何年もかかる問題ですから、これを在職中に、中から、内部からブレークスルーを作れるのであれば、また、似たような人格攻撃をされるであろうことを承知の上で、これをやっぱり見直しするいいきっかけだというふうに思ったわけです。結果として、御案内のとおり、3回ですね、設置審の在り方、大学の設置の在り方についての検討会が3回もなされまして、選挙を挟んで。全部出席をして、素晴らしいアドバイスを多岐にわたっていろんな方から伺えて、これも大変なメリットであったというふうに、私としてみれば。ですから、文部省と旧科技庁、文化庁、全ての面で濃密な仕事ができたというふうに私は思っております。その他に、秘書官の方からいろいろ聞いたら、結構忙しかったけれども、就任する時にSTSフォーラムが、やはりこれも偶然京都であって、科学技術の光と影、原子力事故最大の問題、民主党がなかなかうまくさばけずに、野党もいいアドバイスがなかったわけですが、そういう中でもって、今現在の一番心残りは、被災者の問題、がれきの処理の問題、プラス一番は日本のエネルギーがどうあるべきかと、このことについての議論が本当に前向きになかなか収れんされていかないっていうことに、非常にもどかしさを感じております。したがって、科学技術の光の部分と影について、STSフォーラムで参加できたということ、これは本当に象徴的なタイミングであったと思っています。
 もう一つは、IMF(国際通貨基金)の総会で、これも個人的に、うちの父が大蔵大臣であったときに、私はまだ若くて、IMFの総会、ケネディ大統領の時代ですけれども、2回行きまして、東京で初めて日本でのIMF総会に出ました。まあ、ホステス役といいますか。そして、2回目の日本での大会の時に閣僚として伺えて、これも非常に日本の経済が、あの時は非常に池田内閣でよかったと。今は、経済が疲弊しているという状況の中で、国際通貨基金及び世銀の総会、世界の経済がどうなっていくかという、極めて時代の大きな変化の中で経験できたということも、もちろん科学技術や教育の予算にも関連することもありますので、興味深くありました。
 もう一つは、外交団がたくさん、アメリカ大使を含めて、インド、トルコ、そのほか大勢、短い期間に、まだ他にもたくさん要望があったんですが、会えきれませんでしたけれども、国際情勢の中での教育がどうであるかとか、若い世代は何を考えているかとか、科学技術の交流とか、エネルギー問題とか、外交とか、特にアメリカ大使とは日米地位協定の話も実はできて、外務大臣には、そんな話を何でしたの、と言われましたけれども、私の最大の関心事の一つでもありますので、大臣であるという立場で来られる各国の代表大使といろいろな話をできたということも大変な財産であったし、将来のこの役所にプラスに必ずなると思っています。
 あと、大江戸高校、定時制高校ですが、昔のように学校に行けない人たちが働きながら行くのではなくて、今、引きこもりとかいじめとか、教育のいじめの問題はずっと私の着任以前から言われてきて久しいんですが、そういう方たちに会って、現場で見て、本当に現場がどんなものか、現場第一主義っていう選挙をやってきているんですが、よく実体が、痛みが分かったというか、喜びがあって、たまたま一人のお嬢さんが、「部活は何をやっていますか」と聞いたら、「トランペットです」と。ただ、ぼうぼう鳴らしているだけだとおっしゃったので、私は主人が防衛大臣であったこともあるし、私自身も結構、防衛庁のタッチアンドゴーに実は乗ったことも昔あって、相模湾にいた当事のキティホークですけれども、エアークラフト・キャリア、空母に着艦の練習に中谷元ちゃんと一緒に行ったことがあってですね。御殿場の自衛隊音楽祭をいつも支援しに行っているんですけれども、武道館で。トランペットのお嬢さんに、「あなたは自衛隊音楽祭に行ったことがありますか」、「ない」、「じゃあ招待しましょうか」と言ったら、「えっ、行けるんですか」と。トランペット吹いてみているけれど、将来どういうことにつながるか分からないと言ったので、自衛隊には音楽、吹奏部もあるし、マーチングバンドもあるし、米軍との交流もあるし、いろんなことが世の中あるので、行ってみませんかと言っったら、是非にと言われたので、金澤防衛次官に主人から話をして切符を頂いて、彼女とお友達が行ってきたと。一昨日ですかね、天皇誕生日の時に、宮中で金澤次官と会った時にその話をしたら、次官がわざわざ来られて、席まで案内してもらって、とっても大江戸高校の高校生が喜んでおられたという話をしたら、いや、ああいう人たちがまた自衛隊に関心を持ってくれたり、音楽を通じてコミュニケーションを取れるといいと思いましたよ、ということを言ってくださったんですよね。ですから、そういうこともこの文科省との関係でもありますし、その時に、言ったらきりがないほど。南極「しらせ」の話も防衛次官としましたし、防衛省の職員と文科省が行って、南極で喧嘩(けんか)していないかしらと笑ったんですが。たくさんありますが、主にそんなところです。主にがいっぱいあってすみません。

記者)
 今は、この3か月を振り返っていただいたんですけれども、文科行政としてまだこういうことをやりたかった、特に着任の時には、朝鮮学校の無償化の話などもされていたんですけれども、今ノーベル賞の話とかできた話もあったんですけれど、もうちょっとこういうことを時間をかけてやりたかったとかですね、そういったのはどういうところがあるかを。

大臣)
 あります。今言っても何の効果もないから、皆様が次の方に問題意識を聞かれた方がいいと思います。私が思うのは、すぐなんかは結論が出ませんが、次の大臣がどうであれ、私が続けていようが、その後であっても、あと少し、2、3年のスパンで、高校・大学の秋入学、これは世界と同じ仕組みをつくっていくということは、日本のためにいいんですよ。すぐに簡単に、移行はできませんよ。ですから、私はそうせっかちではないんです。じっくり時間をかけて、いろんな大学、現場の声とか、生徒さんの希望だとか、企業だとか、海外の方だとか、議員の意見も聞いて、今度新しくそれは与党になられた方々が中心となって、どういう経験のある方が来られるのか知りませんが、国会でそういう議論をしてほしいなというふうに思います。それから、今日のお尋ねになかったですけれども、たまたま三菱電機の過大請求、JAXA(宇宙航空研究開発機)の問題がありますが、やっぱり税金の無駄遣いで、議員定数を減らす、役所の役人の数を減らすうんぬんも言われているけれども、契約というものが、文科省だけじゃないですよ、あらゆるところで、契約、国と民間業者とか契約の在り方がいろいろあって、今回、大学の問題でも枚挙に暇(いとま)がないほど、皆さんの方が御存じなほど、学校が倒産している。その中でもって、東専各(東京都専修学校各種学校協会)の問題や、途中でもって文科省に対する請求額が100倍になっていた問題とか、いろいろとたくさんあるので、そういう国との契約に税金の無駄遣いがされるようなシステム、これではされるに違いないというようなやり方がいっぱいあるわけですよ。学校に関しては、公認会計士の先生が、行政の方が、もっともっとその資産、どういうことを担保にされて、大学を申請するのかとか、チェックしていかなければいけないし、今までもしていたけれども、見切れなかったことがあると。怪しいところからお金を借りたりしながら、将来は学校を造りますというふうなこともあったということです。それは文科省に関してですが、それ以外のところでも、他の役所を見ていましても、ずさんというか、抜け穴だらけで水増し請求をそのまま認めているようなやり方なので、民間ではそんな契約はしません。まず競争入札をして、掛かるコストをきちっと出して、それの半分ぐらいをまず支払って、出来高払いで、あとは払っていくということが、民間の常識です。そういうことが、政治家が、分からない人が議員になっているのか役人になっているのか知らないけれども、多分、分かっていても、今回の三菱でも、上限付きの概算払契約ということを防衛省・文科省は、最近JAXAが確定契約にしているそうですけれども、内閣官房の支払についても、役所全体、国家全体が契約の仕方が極めてずさん。親方日の丸、どうせ税金で払うだろうみたいな意識があって、そのシステムを変えればいいんですよ。それを政治の意思として変えようとしない、それで十年一日のごとく、定数削減すればいいとか、じゃあ削減すればいいのに、自分は辞めたくないみたいな話が前に出ていて、非常に内向きで、もたれあって分かりにくい、外国人が見ると。だから、そういう面で、制度ですよ、やっぱり。制度、システムをもう完全に変えちゃうということを、是非この次期内閣ですか、是非やってほしいし、権限がある人が勉強してやらないと変わらない。是非、そのことを次の内閣に期待したいというふうに思いますけれど。

記者)
 今後の政治活動なんですけれども、拠点といいますか、どちらで。

大臣)
 新潟県の第5区でございます、御存じのとおり。粛々と、しっかりと仕事をしていきたいと思います。

記者)
 この後、民主党の代表選挙が行われますけれども、海江田氏と馬淵氏の2人が出ていますけれども、次の代表、どちらかがいいかと大臣は思われるかということと、どういった再建に向けての道筋を示してくれるかということを期待するかということをお伺いしたいのと、今後、大臣としては、どのように政治活動を続けていかれるか、今後の御自身についてもう少しお伺いしたいです。

大臣)
 お二人の候補についてはコメントしません、あんまりよく知りませんので、お二人のこと。それから見通しとかそういうふうなことも、投票する方たちの御判断ですから、何とも、投票に参加しない者が、できないものが言うことはできないというふうに、言うべきでもないと思います。
 今後については、とりあえず片付けは結構速やかにやってありますので、本を書くというかですね、それを集中的にすることと、やっぱり地元にもう一回しっかり行って、大雪ですけれども、ずっと新潟県人ですので、それを見たい。ただし、日本の社会が、政界が、どう変わるか分からないので、どういうことが起こるかも予測つきませんから、アンテナを高くして、そして肩の力を抜いて、自分のできることをやっていく。何かタイミングがあった時には、それを逃さずというふうには思っています。
 ありがとうございました、お世話になりました。

(了)

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大臣官房総務課広報室

-- 登録:平成24年12月 --