平成24年11月22日(木曜日)
教育、その他
大学設置認可の在り方の見直しに関する検討会、衆院選(鳩山元首相の引退・TPP)、ノーベル賞授賞式
平成24年11月22日(木曜日)に行われた、田中眞紀子文部科学大臣の定例記者会見の映像です。
平成24年11月22日田中眞紀子文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)
大臣)
今日は、特別、閣議ではこれっていうのございません。
記者)
昨日の大学設置認可の在り方を問う検討会で、大臣はじかに意見を聞かれたと思うんですが、意見を聞いた感想と、終了後、浦野座長の会見で、1か月という大変短い期間で幅広く議論をするんだけれども、一定の方向性はきちんと示したいんだけれども、その3月申請分に関しては、なかなかその新たな基準を作ってそれに当てはめる、適用するのはかなり難しいかなというような考え方を示されました。それについて、大臣はどのように受け止められますか。
大臣)
各分野の方々が、大変優れた方たちが、率直に意見を述べてくださって、大変勉強になりましたし、頭の整理がついたというか、永田町がおもちゃ箱をひっくり返したような状況が続いている中で、久しぶりに知的なリフレッシュメントを経験できたなという爽快感というのがありました。それから、基本的に皆さん思っているのは、自立した人間つくりをしたいんだということを、私は自分の経験とか日頃思っていることを、国会議員になってから、それ以前からもですが、そういうお話をして、そういう方向性については、皆様大体共有していらっしゃるというふうに思いました。より具体的な御指摘もいただけたことが本当に勉強になりまして、元気付けられましたし、慎重に、1か月間ということも含めまして、別に期限を区切っているわけでもございませんので、議論がしっかり煮詰まって、世間の皆様もなるほどねと思えるような方向性を打ち出せればと思っています。1か月以内に、急にというふうには言っておりません。昨日、事務方はその辺を期限としてという発言はしておりました。
記者)
火曜日の閣議後記者会見でも質問させていただいたんですけれども、このたび、田中大臣には次期衆院選の民主党からの公認が出ました。それに関連して、野田首相がカンボジアで、公認するときは党の方針に従ってもらうという誓約書を書いてもらうと、それに従わないと公認しないという主旨の発言をされて、田中大臣は公認申請された結果、公認を受けられたと思うんですけれども、誓約書にサインされたかどうかということの確認と、それについて何か考えること、思うことはなかったのか。
大臣)
公認申請をするに当たって、誓約書をしっかり読みました。そして読んだ上で、納得をして署名をいたしました。その結果、公認書を頂きました。そのプロセスの中で、前回の記者会見でも申し上げたとおり、TPPについて、内閣の方向性でありますとか、党として他党と十二分に議論をした結果、こうあるべきだという結論は、まだ導き出されていないということは皆様も御存じのとおりです。したがって、その中で野田総理が強いイニシアティブを発揮しようという覚悟をもって、あのようにおっしゃったんだというふうに思いますけれども、やはり昨日も一昨日も新潟に行っていますし、その他機会があるたびに、農業だけではありません、24品目の各分野の方にどう思うのかという話を聞いて、ヒアリングしています。私はやはり現場のあらゆる人の声を聞きながら、それを勘案して、政治家の責任で物事は決めていくべきというふうに常に思っています。ですから、例えば農業に絞っていうと、もう本当に自分で有機農業で何10ヘクタールもやっていて、機械化していて、しっかり自立してやっている、後継者もいるというような農業法人の人たちは大歓迎ですよと言っています。しかし、実体としてまだ7割以上の農家は零細で、自分と、それから庭先販売と言うんですけれど、新潟の場合なんかは自分の家の庭で、近隣から来る人に売るとか、あとは残った物は都会にいる家族に送るというようなお小遣い稼ぎみたいな形でやっている方たちは、後継者もいない方が多いので、不安を持っていて、そういう世界の嵐の中に巻き込まれたら困るということをおっしゃっていますが。じゃあ実際に後継者がなくて、このままで巻き込まれてつぶれてしまって農業を放棄していくのかと、やらないのかというとそんなことはないと、必ず近くの部落の若い人がやってくれることになっていますとか。ですから、それぞれの形態によりますし、分野別に、他の建設業もありますし、知的産業もあるし、その他にもたくさんあるわけですから、それぞれの方の声をしっかり聞いてみないといけなくて、自立してそういう方向性を持っているところは、極めて競争力のあるところは減っていくでしょうし、そうでないところを日本がどうやって守っていくのかと、正(まさ)しく自民党が言っていますけれども。そういうことについても、対応を立てていくっていうことが政治のやるべきこと、求められていることだと思いますので、そういうことについてはまだ党内でも閣内でも議論したことがないので、私はそういうことを自分の努力でしていくつもりで、総理の御意見と反対・賛成という単純なことではなくて、自分なりの形で意見を聞きながら方向性を見つけていって、それを政治家として発信していきたいし、総理がおっしゃっているのもどういうことか、あれだけでは分かりませんから、自分は自分のスタンスでやっていこうというふうに思っていますし、それをまた総理には御理解いただけると思います。ただ、総理からじかにどういうことをするか聞いたこともないし、今日の閣僚懇でも誰も質問しないし、そういう状態です。
記者)
今お答えになった内容の中で、総理の言っていることと違う違わない、そういう単純な話じゃないとおっしゃいましたけれども。
大臣)
ただ、総理は単純化しているということですか。
記者)
要するに総理、野田政権の方針というのは、基本的にはTPP推進、交渉に参加すべきであると。
大臣)
多分、そう思われているんでしょうね。
記者)
そういう立場だと思うんですけれど、誓約書にも、そういう野田政権の方針というのを認めるというか、従いますということでサインをされたのではないかと思うんです。
大臣)
そうです。
記者)
だったらば、今の説明と矛盾するのではないかというのが、私の印象なんですけれども。
大臣)
理屈からいったら矛盾するところはあります。ですけれども、そういう内閣の姿勢というか総理の姿勢を有権者に説明していく、生活者に説明していくということも必要ですし、また、一般の方たちの、この分野ではこういう意見ですよとか、こういう考えもありますよっていうことを総理に伝えるということも、閣僚としての義務ですから、完全にドアを開けるか閉めるかという話ではないと思うので、総理の御主旨は分かりました。そして多分、カンボジアで、アメリカにそういうシグナルをはっきり明確に出されたんだろうっていうことも大体想像がつきます。したがって、その方向に行くのか、行かないのか、それはやっぱり有権者、生活者、国民がやっぱり主体ですから、その方たちにしっかり説明もしていくという努力もしなければとは思っています。
記者)
今度の衆議院選挙では、全体として民主党の苦戦も予想されます。大臣の選挙区は、自民党の他に維新の会が出てきますが、現職閣僚としてどのように戦うかということと、それと現時点で展望というか、手応えについてどう感じていらっしゃるかお聞かせください。
大臣)
閣僚でなくても、一議員として、一候補者でもいいんですけれども、私はずっと常在戦場でありますし、それから大きな組織のようなものは持っていません、青年部だとか婦人部だとか、首長さんを頭にして三角形のピラミッド方式は意識的に持たないようにしています。要するに、一人一人の目を見て集会をしょっちゅうしょっちゅうしょっちゅうやっていますし、こんなにすごくやる人いないんじゃないかと思われるほど地元大好きですから、しょっちゅう行っています。心がけていることは、私がたまたま今、文部科学大臣であるから文教行政のこと、科学行政についてだけは答えられるというのではなくて、農業問題もそうですし、こないだも年金の問題で高齢者の年金が9兆6,000億でしたっけ、減額されるということについて質問が出ます。それはすぐ私が答えます。それから財政再建の問題、田中さんずっと1年生の時から「複数税率、複数税率」と言ってきて、随分動き出すようになってきたと。政治はやっぱり頑張って行けば動くんだねと、その裏にはどういう努力があったのかと。財務省ともものすごくそういう話続けて、ずっとコンスタントにやってきていますし、ついこのあいだも財務事務次官とそういう話をしましたし、ですから、そういうことを答えられるようにしています。それから年金の問題もそうですが、高齢者医療の福祉施設に行ったら、そこで介護保険が導入されて、今になったらば、あれは12年ですか、平成の。その時以降にこういうふうに変わってきて、お客がむしろ足りなくなって、入る人がいなくなってきてしまった。これも規制緩和の結果だと。学校のことをあなたは言っているけれども、今度、厚労大臣になって、この規制緩和はやめてくださいと、もうこれ特養が潰れそうになっているんですよ、いっぱいできてきて。そういう実態をどう思うかとか、いろんな農業の話も出ます、TPPだけではなくて、質の改良の問題、後継者不足の問題ですとか、たくさん出てきます。外交も、もちろんありますよ、尖閣の話はどうするかとか。自衛隊に息子が入っているんだけれども、本当にうちの子どもたちが、自民党が言うように集団的自衛権を認めて日本が戦争するようになるんだったら、うちの子どもや孫が死んでもらっちゃ困るから、自衛隊には入らない。景気が悪い時にたまたま入るんだけれども、景気が良かったら他の会社にいたりするんだということを言う人もいますので、自衛隊の実態はこうなんだなということも、ある程度は分かります。ですから、オールラウンドで日本中の人たちの声を聞くことができる、それを役所に言うなり、国会図書館に言うなり、メディアの皆さんに話をして、学ぶことができるというのが、私は政治家として、非常に自分でアドバンテージだと。政治家になってよかったと思うのは、非常に勉強ができるし、今度もアメリカ大使とブルガリア大使が来られるし、このあいだはフランスとインドの大使が来られたし、いろんな話が聞けるんですよね。昨日みたいな勉強会もあるし。ですから、質問へのお答えは簡単でして、どなたが出るとか、どこの党がどうだとか、そういうことは私の関心事ではなくて、皆様それぞれの立場でベストを尽くしておられるけれども、私も常時ベストを尽くしていますので、別に選挙になったからといって、変わるとか緊張するとかいうことは、全然ありません。
記者)
先ほどのTPPの質問とも重複するんですが、先日、鳩山元総理が、次の衆議院選挙に立候補しないと、政界を引退するということを表明されていましたが、それについての受け止めをお伺いしたいのと、その際に、特に鳩山元総理は、消費税増税ですとか、TPPというところに関しては、反対の立場だということを貫きたいということを一つの理由とされていました。TPPについての方針が総理と違うというところも含めて引退の理由になった、鳩山元総理の姿勢についてどのように思われるか。
大臣)
それは、元総理にお聞きになるのが一番気持ちがお分かりになるでしょうから、代弁はできませんけれども、そういう状態を拝見していて、「純化路線」と、よく皆さんも、メディアの方もおっしゃるけれども、政経塾やら旧労働組合を中心とした人々を中心としてやっていくことを純化だとすれば、そういうふうにそれに異を唱えるような、自分たちに異を唱えるような、多様な意見は組み込まないことが民主党という政党のレーゾンデートルになるという方たちがコアにいるんだなと、その影響を受けられたんだなというふうに見ております。
記者)
鳩山元総理が引退されること自体の受け止めというのは、いかがでしょうか。
大臣)
個人的にはいろいろ思いがありますし、御家族もよく存じ上げておりますし、御両親もそうだし、親の代からのお付き合いもありますしね、お家もそばですし、すごく思い入れはありますけれども、最初に安全保障の問題で御本人が引退するとおっしゃった、あの潔さにやっぱり戻られたんだろうなというふうに思います。いろいろと、いろんな経験も積まれたし、また違った展開を楽しみにしております。
記者)
あと2週間もするとノーベル賞の授賞式があると思うんですけれども、通常ですと日本人の受賞者が出た場合には大臣が現地に行かれると思うんですが、今回、大臣はどうされますでしょうか。
大臣)
最初から、あまり私熱心ではないんです。寒そうだなと思っていましたし、テレビでも見れると思うし、主人もついこのあいだスウェーデンに行ってきて、スウェーデン協会の会長もやっていますし、ヴァリエ大使とも、しょっちゅう食事に呼ばれたりとお付き合いをしていて、来週でしたかね、山中教授御夫妻と我々夫婦とあと何人か知りませんが、大使がまたスウェーデン大使館に呼んでくださるので、山中教授の奥様は初めてですが、ドクターからよくお手紙頂いたり、電話も目白に頂いて、「京都の山中です」と電話がかかってきて、うちの娘が出て「どちらの京都のどなたですか」と聞いて「間違えてないですか」と、名前を聞いて、ひゃっとびっくりするほど電話も下さっていますから、そういう機会があって、大使とも非常に仲良しですし、ですからそういう機会があれば、1,000人との御飯で、市庁舎で食事をしたりとか、王宮での食事とか、光栄なことですけれども、風邪も引きそうだし。それで行くよりも、個人的に親しくお話ができればそれをもって最大の光栄というふうに思っていますから、参りません。選挙という前からあまり熱心ではなかったので、すみません。
(了)
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