平成24年11月16日(金曜日)
教育、その他
大学設置認可の在り方の見直しに関する検討会、衆院解散・民主党政権・民主党内現状の受け止め、朝鮮学校無償化
平成24年11月16日(金曜日)に行われた、田中眞紀子文部科学大臣の定例記者会見の映像です。
平成24年11月16日田中眞紀子文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)
大臣)
今日の閣議では特別ございませんでした。
私から、本省に関係して申し上げたいことは、大学設置認可の在り方に関する検討会議について、もうほぼ決まっておりまして、11月21日の午後から、13名の委員の方がお引き受けいただいておりまして、会議をいたします。それで、海外にお仕事に出ていらっしゃる方もおられますので、全員がその日は揃いませんけれども、かなりの方がお集まりくださる予定になっております。メンバーについてとか細かいことについては事務方から御説明いたしますけれども、まずは設置審の方も中にはいらっしゃいますし、それ以外いろいろな分野の方から幅広く意見を伺いたいという主旨はずっと申し上げてきておりますので、そういういろんな分野の方からおいでいただくようになっています。後ほど、細かいことは事務方がお話して具体的にどの方がお引き受けくださったとか、21日においでくださる方の名前とかを公表できます。大体そんなところでございますけれども、皆様から何かございますか。
記者)
今日午後、野田首相が衆議院を解散します。大臣は10月1日に就任されて、今日数えたら47日目ということで、率直にですね、時間が早いなという感想を持っているんですが、大臣はこの解散をどのように受け止めておられますか。
大臣)
まだ正式に発表されておりませんので、その御質問については官房長官から発言が今日あると思いますので、それを受けてからにさせていただきたいというふうに思います。
記者)
今回、16日解散だと、14日に野田首相が党首討論でおっしゃってから、民主党内が離党者や離党表明者が相次ぐなど、いわば溶解状態に陥っていることについて、民主党という政党は、以前は二大政党制を目指すということで始まった政党だと思うんですけども、このような立場になって、溶解状態に陥っていることについて、大臣、民主党の所属議員としてどのように感じていらっしゃいますか。
大臣)
私はかねて自由民主党にいる時から考えていたことがありまして、それは正式名称は考えていませんけれども、私が掲げたいと思っている議員立法のうちの一つ、たくさんあるんですけれど、その内の一つとして、政党法みたいなものを作らないと、立候補する時はA党であって、次のときはB党に行くというふうなことになるとですね、投票する方の人にとったらたまったものではなくて、その真意を測りかねるというようなことが、結構、私、自民党にいた頃からしょっちゅうありましたので、政党を渡り歩くなんていうのはちょっと考えられないことで、今の自由民主党の幹部の方でも、もう幾つも書類を、選挙に立候補って紙が来ますよね、各皆様から。それにたくさん書いてある方がいるのを見て、聞いて、驚いているんですけれども、これでは政治に信頼をつなぎとめられなくて、次の選挙が危ないからというそれなりの理由がまずあったりとか、こちらへ動いた方がポストを得られやすいからとかがあるんでしょうけれど、政党っていうのはそんなものであるはずないので、高度な民主化社会においては、今は混乱期だということは認識していますけれども、そういうものを確立しないと、政治不信をもっと惹起(じゃっき)していくし、促進することになるし、そういうふうな土壇場に今回なってから、民主党であれ、その他であれ、政党を変わるなんていうことは理念があって、それこそ税制の問題から、あらゆる面で理念が違うはずなのに、その理念が今見えない。14も15も政党がある今日のケースに、政党を移るということはもっと分かりづらくなることですから、投票行動が低くなると思いますよね。ですから、私はやっぱりずっと前から考えていたように、政党法のようものをしっかり作って、病気か引退でもない限りはこういうことは認めないように、国が法律の整備をしていくべきだというふうに考えています。
記者)
朝鮮学校の高校無償化の適用について、大臣は「そろそろ政治的な判断をこの内閣がするべき時期に来ている」ということをおっしゃっていましたが、それについて、まだ適用はされていませんが、どのようにお考えか教えていただけますか。
大臣)
47日前に、確か私が着任した時に、朝鮮学校の問題については、国民がなるほどねと思うような状況にならないと簡単には判断ができないということを申し上げたと、発言したというふうに思うんですけれど、47日経ってみて、実質、本当に議論をやっていないと思うんです、国会でも。世間からいろんなメールが来たり、投書が来たり、電話が来たり、賛成、反対、結構このポストについてからアクションありますけれども、現在、逆に言ってみたら、白紙だなという感じがしています。もっと、実質的に国会で議論をしてみて、それで自分の責任において、これはAの方向とBがあるとしたら、二者択一の場合に、これはAの方、自分の責任で一議員として説得ができる、そして6割か7割、何割か分かりませんけれども、なるほどねと、一般の国民の方も、みんながそうなのかもしれないなと思ってくださるような自信があったらば、私の責任においてAなりBなり決めます。残念ながら、今、47日でですね、討論もしていない段階で、やはり白紙に戻る方が誠実ではなかろうかなというふうに思っています。
記者)
総選挙の後に特別国会が召集されるまでは、野田内閣としては続くので、大臣の権限として適用は可能ではあるんですけれども、そういった権限の使い方はされるおつもりはあるんでしょうか。
大臣)
権限を使うよりも、今おっしゃったような期間の間中、選挙の間中、いろんな意見が入ってくると思いますから、心耳を澄ませてあらゆる意見をしっかり聞きたいというふうに思っています。権限を執行するというようなことはありません。
記者)
文科省としての審査は続くんでしょうか。
大臣)
どうでしょうか、事務方とも相談しておりますけれども、審査というのはほぼ終わりに近づいているのだろうと、ファイナルではないと聞いておりますけれども、終わりに近づいているというふうに理解しております。
記者)
3年前に、非常に高い期待の中でスタートした民主党政権だったと思うんですが、今回支持率の低迷とかがありまして、ちょっと言い方があれなんですけれども、何が失敗したのかという辺りですとか、今回の選挙で有権者の支持を得るにはどのようにしていったらいいのか、大臣のお考えがあればお聞かせいただきたいんですけれども。
大臣)
民主党が政権交代できたあの時点を振り返ってみますと、自民党の年金問題をきっかけとして、戦後ずっと政権の中枢にいて、国民・生活者の痛みを全然くみ上げられない、もう政治家の方々は盤踞(ばんきょ)して、既得権益で役所に丸投げしているというか、考える能力のない人たちが、そのまま自由民主党であるからということで、地方でも、都会はそれが崩壊してきていたと思いますが、地方に行けば行くほど、地域社会では自民党なら誰でも良かろうというような、そういう認識が地方議会、地方へ行ってすごく思いますよ。新潟だけではなくて、もう県会議員、市会議員その他村長さんなんかはみんなそうで、自民党なら間違いないだろうという。戦後の混乱期、あの時脱却したのは自由民主党ですよ、だけれども、その財産を食いつぶしているという言い方良くないですけれども、そういう自由民主党にあぐらをかいた、何もしない、何も考えないという人たちが自由民主党というバッジを付けていれば、地方でも中央でも議員当選してきていたと、し続けて、数十年もいたということの結果が、一般、我々生活者の権利が侵害され、守られていないということに気付いたから、それじゃばらばらでも、新しい人たちの固まりではあるけれども、民主党に変えようと、変えてみようという結果になったんです。その結果、御存じのとおり、民主党は議員経験も少ないし、多種多様な方たちが集まってきて、いろんな賢そうなことは言うけれども、実際の社会ではなかなかすぐには役立つかどうか分からない、ということは人の痛みも分からないかもしれないし、そういう経験の少ない方たちがとにかくたくさん勝ち上がってきて、量が増えちゃったと。質より量ですよ。そういう中でもって、なかなかコントロールも効かなくなってきているということが露呈して、じゃあ自民党がその分だけ良くなったということでもないと思うんです。他党が、その間にどんどん進化してきているかと思うと、そのまま固化して固まっちゃって、化石のようになっているというふうに思うんですけれども、そこが有権者のフラストレーションで、民主党が嫌だからじゃあ自民党にしようかということにはいかないと。どんな地方に行っても言われるのはそこのところなんですよ。そこに第三極の出番があると思うんです。したがって、これはなるべくして歴史の日本の政治史の中でいけばですよ、戦後ずっと自民党という堅いものがあって、全然動かなくて、時代の変化があって、そこへもって変化に対応できそうな人が来たけれども、それはまた風化していっちゃうようなとこでしょうね。ですから、それもまた困るということだから、必然であったと言えば必然かもしれません。
記者)
先ほどの朝鮮学校の件で確認なんですけれども、白紙という言い方なんですが、今行われている審査を白紙に戻すということでしょうか。
大臣)
違います、違います。言葉が稚拙で申し訳ありません。
記者)
現状を形容して、「白紙のようなものだ」ということでしょうか。
大臣)
そういう意味です。何か結論出せるように頑張ろうと思ったけれども、何しろそこまで行かないうちに、議論もしないうちに、一歩も踏み出すことができない状態でありますから、また元に戻ったというか、そういう意味で白紙という言葉は適切じゃないですね。どう言ったらいいですか。どう言ったらいいでしょうかね、こういう状態。
記者)
私立高校の非常勤講師の問題なんですけれども、非常勤講師の中で間接雇用が広がっているということで、教職員組合の方が実態を調査するように求めていると思いますが、それについてどう対応されるのかということと、非常勤講師の実態について、大臣としてどう受け止めていらっしゃいますでしょうか。
大臣)
これは、実際に塾みたいなところとか、大手のところなんかでも常態化しているところもあると思いますし、一般の企業でもこういう問題、特に不景気なんかになってきますとね、いろんなニーズもあるし、起こっていることなので、もっと文科省というよりも、学校の場合はもちろん文科省でございますが、厚労省ともっと綿密に連絡を取って、実態を把握して、どういうふうなレギュレーションを作ることがいいかということについて検討していくべきことで、今後の状況を見ながら良く考えていかなければいけないというふうに思っています。
記者)
調査の方は、厚労省とも連係してやられるということでしょうか。
大臣)
連係しないと無理でしょうね。
記者)
このまま午後解散になりますと、設置審での審議ですとか、あるいは予算編成で少人数学級を実現したいという文科省のいろんなものが止まってしまう、政治空白ができるという見方もあるかと思いますけれども、それをどう受け止められるかというのと、政治空白をつくらないために大臣はどのように対応されるのか教えていただけますか。
大臣)
私は、自分の責任がある当省に関してはつくらないように、是非、私からも指示もするし、事務方もその覚悟を持っておられるというふうに思っています。そして政治活動と両方ですね、できるだけエネルギッシュに意見交換もしながら、滞りがないようにというふうに思っております。他方、一般論として考えますと、これだけデフレで景気が悪くて、経済の面でも最悪の状態で、だからこういう法案を通さなければいけないと総理が決断なさって、あれだけメスを入れられたわけですからね、党首討論を御覧になっても分かるように。そういう状態で、しかもこういう時に尖閣の問題があって、オスプレイがあって、基地の問題が解決しなくてですよ、外交・防衛も、あらゆる面でたくさんの問題があって、各省庁、更にもっと細かい問題を抱えていますよ、現場で。そういうことの、この選挙というのはやっぱり1か月は空白になるけれど、プラス今度いろんな少数政党が出てきたり、15もあって、選挙自体も混乱しますよね。どの党が、どの候補者が、何を考えているのかさっぱり分からないという状態で、皆さんだって誰に投票しようかと、御自分の選挙区を考えた場合に大変だと思いますよ。難しいと思います。そういう中で、何が出来上がってくるのか、三角なのか丸なのか四角なのか分からないものが、予測がつかないと思うんです、今の段階ですと。そうすると、その中でどういうふうな連立なのか、すごい巨大政党がバーンと一党独裁で行くような感じにはなりそうもないですし、そうすると、そこでまたどういう形で政策協定をしながら、どこの誰が政権を担うのか、どのポストに就くのかということになると、また1か月かかりそうですから、それを考えると大変な空白というか、もう国家的なロスですよね。大変なロスでですね、私はこのことが一番頭痛いです。選挙はそれはベストを尽くしますし、常にそうやってやってきていますから、最善を尽くしますけれど、それは私個人の努力と有権者の話ですが、国家を考えた場合、世界を見た場合、今の日本が対応しなかったら、尖閣だってどんどん船が来られてどうするのかと。北方四島だってそうですし、オスプレイ、アメリカとの話もどうするのかと。また沖縄で事件が起こった場合にどういうふうにしようと思っているのかとか、経済に与えるインセンティブ、世界から見ているもの、これはもう耐え難い状態になると思うんですね。だから、これはすごくそのことが一番悩ましいです。本当に悲しむべきことだと思っています。
記者)
解散に関連して、大臣、この解散を命名するとするなら何と名付けますか。
大臣)
命名しない方がいいと思います。閣内にいるものですから。あんまり、ずばり言いそうなのでよろしくないと思うんですけれど。
記者)
大臣は、古くは「凡人、軍人、変人」とか、最近では「暴走老人」、ネーミングの天才だと言われていますが。
大臣)
いえいえ、天才ではありませんけれども、自分ではぴったりだなという言葉があるので、これがまた活字になったら、放送・報道されるとですね、閣僚でなかったら間違いなく言いますけれども。御容赦ください。自分でこれだなと思って言ったら、閣僚からも家族からも皆からも爆笑もされたし、わっと言われたんですけれども、やっぱりそれは言いません。少し成長したんです、私も。
記者)
朝鮮学校の無償化適用のことで、もう一回確認なんですけれども、この内閣で国会で議論、そのことについて十分時間を取って議論することは事実上もうないと思うんですけど、この内閣では、その適用の是非の判断は事実上できないという理解でよろしいでしょうか。
大臣)
どのスパンで言っておられますか。この内閣で終わるとすればということですか。
記者)
第三次改造野田内閣のうちにということです。
大臣)
そうですね、何が起こるか分かりませんからね。やっぱり副大臣とか政務官もおられますしね、皆さんとゆっくりもう少し話ができればいいですけれども、とにかく時間が短すぎてですよ、47日間ではちょっとね。
記者)
大学設置認可の検討会議の話で、大臣は、年内にある程度の結論を出して、3月の申請に間に合うようにというを以前もおっしゃっていましたが、やはり拙速であるといった批判はどうしても聞こえてくるんですけれども、この状況でも、まだある程度、次の認可申請に間に合わせるような結論をとお考えですか。
大臣)
ですからそういうことも含めて、拙速、アクションを起こせばリアクションですから、それも含めて多くのあまねくいろんな知識人といいますか、現場の方々の多様な声を聞きながら、どうだろうかといって一番よろしいところに軟着陸するように努めます。以上です。ありがとうございます。
(了)
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