平成24年11月9日(金曜日)
教育、その他
大学認可関係
平成24年11月9日(金曜日)に行われた、田中眞紀子文部科学大臣の定例記者会見の映像です。
平成24年11月9日田中眞紀子文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)
大臣)
今朝の閣議では、総理大臣からの発言で、去る2日に会計検査院長から平成23年度の決算検査報告を受けたということに関しまして、件数は513件で、指摘されている金額は5,296億円であると。多くの不当事項等の指摘もなされているので、誠に遺憾でありますと。したがって、経理の適正な処理について、各省庁やるようにという御指示がございました。主なものはそんなところです。
記者)
ここしばらくの3大学の認可問題なんですけれども、大学設置認可の在り方について、一石を投じられたという部分もあったと評価される部分もあるんですが、その一方、大臣の不認可発言で、大学側や受験生に大きな混乱が生じたという側面もあります。これについて、野党からは罷免も含めた政治責任を問う声が上がっております。この状況、御自身の責任について、大臣いかがお考えでしょうか。
大臣)
今、おっしゃったとおりですね、設置認可制度のありようを見直したいということは私はずっと大臣になる前から、一議員として意識を強く持っておりました。
しかし、結果として、今回三つの大学の設置認可に関しまして、関係者の皆様に御心配、それから御迷惑をおかけしましたことについて、心からお詫びを申し上げます。
記者)
今の話に関連するんですけれども、大臣が、3大学のことを念頭に出していらっしゃるかどうかも含めてなんですが、「逆にいい宣伝」という御発言の真意を、ちょっとお聞かせいただきたいのですけれども。
大臣)
それは応援して頑張ってほしいなという思いがあったんですけれども、表現が適切でなければ、そこもまた今後、心していきたいというふうに思っております。
記者)
改めて、認可するわけにはいかないという発言から、認可に至ったその理由を、今一度説明いただけますでしょうか。
大臣)
もう国会で言ったことなので、また齟齬(そご)が生じるといけませんので、正確に一言一句国会答弁のようには申し上げられませんので、それはまた言葉尻を取られると困るんですけれど、要するに基本的な私の認識として、今のままこれだけ問題がたくさんある大学、もう毎日のように役所から上がってくるんですね、大学だけではなくて、不祥事、倒産、たくさんありますよ、想像していた以上です。学力の低下ということも言われていますし、財務省から検査院を通じて、大学数を減らしてほしいというものがペーパーでしっかり来ているんですね。ですから、なるほどねっていう思いもありましたし、そういう中でもって新しくつくる前に、私の基本的な面、今あるものの中でしっかりとよく見直しをして、しっかりとしたものにつくり変えていかなければならないという認識が非常にありまして、それが新たに新設をしているところよりも今ある方に問題がありすぎると、これにまたやったらそれ予備軍になったらいけないなという心配もあったのです。ですから、善意で、もちろん新設したいという思いがおありになっていることも分かっておりますけれども、ですから結果として3校をはねたから全てよしなんて思っているわけでもないですし、結果として16の学校に対しましても、昨日ですね、ずっと止めてあったわけですから、3校だけではありません。時系列を申しますと、7日の日、水曜日に委員会がございました。そして木曜日に検討会メンバー、昨日、だから早速もう、前から大体人選しておりましたので、具体的に折衝を始めておりまして、そして来週からでも検討会議を始められればいいと思っておりますし、そして今日午前中、昨日のうちにも電話をおかけしていたり、それから書類での郵送は16校に対しては今日だというふうに今確認いたしました。ですから、特定のところをどうこうしようといったことでは決してないので、もっと大きな枠組みというものが、日本は将来に向けてどういう制度をつくるべきかということを、もっと改めて、みんなの国民世論を喚起して、賛否を聞きながら新しくつくりかえていく。規制緩和で、もうどんどんできてしまって問題が起こっているのに、このまま放置したら困る。だから、誰かがやらなければいけないという言い方をした時は、随分、不遜(ふそん)だと思われたらしいですけど、委員会では。そうではなくて、このままずっと続けていっていいのかしらという思いが強かっただけでございます。
記者)
今、おっしゃられたように、大臣としてはその大学の設置認可の在り方を見直すというところに至ったということで、そこは満足しているところなんでしょうか。
大臣)
満足とか何かではなくてですね、あまりに不祥事が多くて、想像以上でした。私が大臣になる前から、いろんな地方にいった時にいろんな地元の方から声を聞いたり、それから議員仲間でありますとか、教育関係者なんかとかから具体的な話を聞いて、本当にそういうことがあるのかと思ったこともありましたが、満足をしているいないではなくて、これから更に緊張感を持って、より一般の学校関係者だけではなくて、生活者の視点でありますとか、学生さんを受け取る企業の方もそうでしょうし、あらゆる方の声をあまねく聞きながら、いい方向にかじを切りたいと、かように考えております。
記者)
大臣は、現在の設置認可の在り方に、具体的にどのような問題があるとお考えなのかと、見直しの方向性を改めて教えて下さい。
大臣)
第1番目と2番目は、共通のお答えになるというふうに思いますけれど、要するに形骸化とは申しませんけれども、あまりに大きな組織で、メンバーが多くて、そして中身は非常に集中的にされているやに伺っていますけれども、4か月に1回ぐらいの中で、本当に出席する先生もおられるし、そうでない方もおられるように聞いていますので、この辺で見直しをして、もっとより身近な、もっと生活者の、国民のニーズとか、それから同時に世間、そして外国に比べてですね、やっぱり自立した、優秀な、なるほどねと思われる、良い日本人をつくりたいと。教育の基本に返ると思います。
記者)
大学の設置認可は、参入規制の部分、既存の大学についての在り方は規制というか、政策的なところがあってもいいかと思うんですけれども、その参入規制に偏っているような気がするんですけれど、それについてはいかがでしょうか。
大臣)
偏っているかどうかというのは、ちょっともう一回分析しないとよく分かりません。軽々に発言できません。
記者)
「認可される」というふうにおっしゃった7日の後、ぶら下がり等でも文部科学省、これまでの文部科学省の行政とかが、抵抗勢力というか、改革を怠ってきたとような御発言があったと思うんですが、そこの辺りで認識は。
大臣)
ちょっとそれは言葉がまた正しいかどうか分かりませんが、文科省が抵抗勢力なんて言ったことは一度もありませんで、私は当選1年生の時から中国残留邦人帰国促進などの議員立法などを手がけてきています。教員免許法の特例法とか。そういう経験、国会議員っていうのは立法府の人間だと思って、それは私、最高に生きがいで、議員を今までやってきています。その中で議員立法をやる困難さというのは、例えば自民党の時にやると民主党、野党が反対する、逆もしかり。そして、必ず役所の方に伺うと、今までやってきたことの正当性があって、新しく変えるということについては、どの役所も、今まで私が関わった他の役所、文科省以外もあるんですが、結構かたくなですし、その役所の応援をする、族議員っていう表現がいいかどうか分かりませんが、そういう幹部の方がおられて、これはやらない方がいいとかですね、そういう力が相当働いていて、えらく難儀するんですよ。方向性が良くて周りの関係者がいいとなったら、役所はものすごく協力してくれます、見事に。ですから、それを例えば今回の大学の新設についても、議員立法でずっと、文科大臣になるとは思っていませんでしたから、それ以前にもやりたかったんですけれども、かなりのエネルギーと時間が要るもんなんですよ。ですから、いろいろ御迷惑もかけたし、混乱もあったと言われればそうかもしれませんが、やっぱり問題意識をこのポストで、そして権限を持っている中で発信をするということの方が、結果としては、私個人として、現段階でですよ、これはうまく着地しなければなりませんからね。だから、ハードランディングということを批判されるかもしれませんが、それを甘受しても、やっぱり見直さないと、このまま規制緩和されたまま、どんどんどんどん行っていいかなといったら、やっぱり自分は一議員として、議員辞めたときなんかに、何であれをやらなかったのかなというふうな思いに駆られたかもしれませんので、今は残念、つらくてもがんばらなくてはと。
記者)
検討会議を来週にも始めたいということですが、年内に一定の方向性を示されたいということを、昨日、副大臣も会見でおっしゃいました。その今後の大学のありようを規定するようなことにもなると思うんですが、それを年内に、1か月、2か月ぐらいのスパンで議論することが正しいのか、そこらあたりはどうお考えでしょうか。
大臣)
多様な意見を求めたいと思いますので、年内で、12月31日で切るというわけでもありませんので、それは生き物ですから、いろんな意見を聞きながら柔軟に発信できるような体制にしたいと、そういう人選もしたいと考えています。
記者)
大臣は、いつ頃をめどに結論とか。
大臣)
それも、集まった皆様と民主的に話をしてからというふうに思います。知恵者がたくさんいますから、世の中には。
記者)
野党の方から、一連の経緯を踏まえて、大臣の資質を問う声ですとか、罷免を求める声が出ているんですけれども、その辺りについて大臣どのようにお考えですか。
大臣)
それは国会の審議の中で進むと思います。
(了)
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