平成24年10月16日(火曜日)
教育、科学技術・学術、その他
復興予算、森口氏研究虚偽報道、仏国営放送揶揄(やゆ)報道、いじめ調査・いじめ件数の受け止め、地震予知
平成24年10月16日(火曜日)に行われた、田中眞紀子文部科学大臣の定例記者会見の映像です。
平成24年10月16日田中眞紀子文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)
大臣)
今日は、閣議で、特別のことはなかったんですが、閣議後の懇談で、私からこのようなことを提案いたしました。先週、ノーベル賞が決定した京都大学の山中教授に対して、この内閣の閣僚から洗濯機をお祝いに贈りませんか、と申しました。例の最初の時に、お家で洗濯機がガタガタしているので、それの修理をしていたら電話が入ったとおっしゃって、当省にいらっしゃったお食事の時にも「直りましたか、どうですか」と言ったら、それどころじゃないと。お祝いやら何やら連絡があってということなので、さぞ生活者としてはお困りだろうと思うので、閣僚の頭数で数えて、一人5,000円から1万円以内の寄付で、私が見てもいろいろなタイプの洗濯機があるけれども、買えるんじゃないかと言いましたら、全員が賛成してくださったんですが、やはり、閣僚の寄付となりますと、法律違反といいますか、そういうことがありますので、前原大臣なんかは京都ですから御遠慮した方がよかろうかと、これはちゃんともう一回検討して、ということになりました。その現物でお届けではなくても、私は目録でお上げすれば各閣僚の署名があるのも記念になるし、また、御迷惑でない時期に御本人が必要なものを買われればいいなと思いました。
枝野大臣では、皆さんお尋ねもあるかもしれませんけれども、今日は復興推進委員会があったわけですけれど、それの前段で事業仕分け、民主党というと事業仕分と言われるけれども、復興に関するものは仕分けしたわけではないので、誤解がないようにという御発言がありました。
以上で閣議は終わって、復興推進会議、これがえらく長かったんですね。五百旗頭(いおきべ)先生から、非常に微に入り細に入り御説明がありまして、各大臣から発言がありました。私も、子どもの心のケアという面で発言をいたしました。大体そんなところでございます。発言後に、いろんな意見が出たりしましたけれども、以上です。
記者)
復興推進会議の方で、来年度の復興予算は被災地に限定するという方針が示されていると思いますが、これを受けて文科省としては、どのように対応されるんでしょうか。
大臣)
いわゆる3県だけに限定ということではなくてですね、当省でも当然、例の地震に関係して予算を使わなければいけないことがありますので、そういうことだと思います。ただし、最後にこの会議の時に総理があえて手を挙げておっしゃったことは、やはり被災地にできるだけ優先的に、限定とはおっしゃっていません、優先的に使われるように各省庁もよく目配り・心配りをするようにというお話がありました。
記者)
アメリカで虚偽の研究成果を報告した森口尚史さんがいるんですけれども、関係していた大学も調査を実施するなど波紋が広がっています。今回の問題で、論文の共著者として研究者が内容を良く知らないままに、いわば名義貸しのような形が見受けられるということもありました。森口氏本人も含めてですね、研究者のコンプライアンスということについてどのようにお考えか、またそのために文科省がどのような政策を取ることができるか、お答えをお願いします。
大臣)
これは名前が、まず森口さんっていうのは前も申し上げたように当省幹部と同じ名前で、どうも森口って書くと字を見るたびに大変どきっとするんですけど、それは別として、やっぱり、研究者のモラルということが問われていると思いますね。それから、文科省との関係でいきますと、先ほどちょっと資料をもらったんですけれども、科研費は受けていなかったのかな、この先生が研究をなさっている三原誠先生という東大医学部の先生がグループで研究をなさっていて、それに予算が当然付いているということと、それから約3年間で、この森口なる人が人件費として967万円、総額受け取っておられたということですから、この件、今、記者会見に先立って、私、詳しく事務方から聞いたんですけれど、まず、その人物の選定をする時に、どういう研究をする人なのか、それからどういう進捗状況であるのか、結果はどうか、信ぴょう性はもちろんですけれどね。そういうことをやっぱりチェックしていかないと、このようなことがですね、他のフィールドでも、また起こるかもしれないし起こっているかもしれないわけですから、やっぱり厳格な管理というものが大事だということを感じています。
記者)
先日、日本対フランスのサッカーの試合がありましたけれど、その試合後にですね、フランスの国営放送が、日本の川島選手、ゴールキーパーの腕を4本に合成してですね、いいゴールキーパーがいたけれども、それは腕が4本あって福島の原発のせいなんじゃないかというような、国営放送が揶揄(やゆ)したというような状況があったというふうに報道が出ているんですが、そういうことを国営放送が放送したということについてですね、大臣としてお気持ちとかいかがでしょうか。
大臣)
その報道は見ておりませんし、聞いてもいません。その報道自体が事実であるとすれば、極めてスポーツマンにあるまじきことですし、何でそういうことになるんですかね。原子力の問題については傷付いている人がたくさんいるわけですしね、そういう誠に配慮に欠けた行為だというふうに思います。
記者)
いじめの認知件数の緊急調査で、鹿児島県が、4月から半年間の認知件数が約3万件だということを発表しました。昨年度分の鹿児島県の認知件数は約340件で、全国でも約7万件だったんですが、鹿児島県の半年の3万件は突出していると言えると思うんですけど、まずこの数字をどう受け止めるかということと、それと認知件数のばらつきというのは以前から指摘されていまして、調査方式とか基準を統一すべきではという指摘もありますけれど、それについてはどうでしょうか。
大臣)
教育とか教育現場の問題っていうのはですね、国は総枠、大きなことについては方向性といいますか、指針的なことは言えると思いますけれど、現場に一番近いのは各都道府県でありますしね、そういうところでやっぱり自分たちの問題としてしっかり受け止めている県と、そうでないところの差が数字として出てきているんだと思うんですね。認識の低いところは、どんどん数が増えているのかもしれません。それといじめ自体に、質問とは外れますけど、平仮名で「いじめ」というのと、常に私が思っていたことなんですけれど、実態は結構犯罪に近いようなことも起こっているようですし、事実起こっていますし、そういうことについて、いじめだ、いじめだといって本当は恐喝的なことがあったりとかですね、刑事事件に類することが行われていたり、結果的に殺人、自殺になったりということですから、まずこの「いじめ」と平仮名でいっていることが、何かことを軽く捉えがちみたいな印象を常々、私個人としては受けているんですよね。
記者)
今日、北海道で日本地震学会が開催されて、地震の予知の研究の是非についてというシンポジウムがあります。それに関連してお伺いしたいんですが、大臣はかねがね科学技術についてめりはりを付けるべきとおっしゃっていますが、地震の予知に関してはどのような見解をお持ちですか。
大臣)
最近の報道を見ていると、大変な速さで、地震予知が皆さんのおかげでされていますね。したがって、対応も速やかにできるようになっているので、結果は非常に速やかになっていて、予知の成果が現れているというふうに思います。それにはいろいろな方策が講じられてきて、予算も投入された結果だというふうに思いますけれども、ただし、確実にリアルタイムで、どういう形の何が起こる、どこでということは、世界中、まだそこまで具体的にはいっておりませんから、そこのところはより詳しくなれば有り難いと思います。
(了)
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