平成24年10月5日(金曜日)
教育、科学技術・学術、スポーツ、その他
レスリング吉田選手・国民栄誉賞、京都STSフォーラム、いじめ・出席停止、少人数学級、官僚との関係、宇宙ステーション、与野党会談等
平成24年10月5日(金曜日)に行われた、田中眞紀子文部科学大臣の定例記者会見の映像です。
平成24年10月5日田中眞紀子文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)
大臣)
今日の閣議で、特別に当省に関する発言はございませんでした。ただ、新聞紙上を見ていまして、皆さんの関心事が那辺(なへん)であるか、どのように動いているかということは大体分かっているつもりですので、どうぞ御質問ください。
記者)
新聞で話題となっている、レスリングの吉田沙保里選手に国民栄誉賞が政府内で検討されているということですけれども、そのことについて大臣はどのようにお考えでしょうか。
大臣)
今までは王選手となでしこジャパンであると。そして、これだけメディアの皆さんも関心を持っておられるのに、決まらない理由は、側聞するところによると、国民的な広がりが前者二つに比べて、そうないんじゃないかというふうなことが言われているようですけれども、例えば、大体の了解があるのであれば、いいことですから速やかに決まるといいなと個人的には思っております。でも、内閣とか関係者の中で決められることです。私の決定事項ではないということは、申し上げておきます。
記者)
日曜日に、大臣も参加される予定の京都のSTSフォーラムなんですけれど、そこの場に前原国家戦略担当相もいらっしゃるようなんですけれども、何かお二人でお会いするような予定というのはございますでしょうか。
大臣)
御地元だからいらっしゃるんでしょう、今、初めて聞きましたけども。今の段階で決まっていることはありません。
記者)
間もなく就任一週間ということで、就任された時に、いわゆる官僚組織の方々と協調を取ってやっていきたいというようなお話をされていたと思うんですけれども、この一週間、実際に一緒に仕事をしてみられて、感想というとあれなんですけれど、その辺りをお聞かせいただければ。
大臣)
双方ともに自然体でですね、今日を迎えていると思います。メディアが心配なさっているような状態ではないということは、はっきり申し上げておきます。
記者)
いじめ問題について、いじめの対策としてですね、出席停止制度の活用を求めるということが上がっています。先月、前大臣が発表された総合的な取組方針でも、その制度の活用のために調査・検証すると位置付けています。大阪市ではですね、強制的な転校というような、転校をさせる制度というのも案に上っているようなんですけれど、こうした対策の有効性とかについて教えてください。
大臣)
それぞれの立場でいろいろな要望を、対症療法もあり、長期的な療法もあり、今まで諸先輩が考えてこられたことがあろうというふうに思います。いじめる側にしても、いじめられる側にしても、それから同時に、学校でのいじめだけではなくて、社会全体の中で、家庭内での子どもに対する、あるいは障がい者、弱者に対するいじめ、こういうものが減っていくためにはどうするかという視点も必要だと思います。したがいまして、学校の中だけではなくて、小さいうちからそういうこと、要するに他人の人権を侵害するようなことはしてはいけないのだということを、私個人の考えとしましては、小さいうちから分かるようにしつけておく必要がある。具体的に、アメリカのある州のケースを申し上げますけど、自分の家のお葬式ではなくてもお葬式に行って人の死というものを経験させるとか、どれだけ期待されていろんな難関を乗り越えて出産を迎えるものなのかということ。それから、逆に罰として、刑務所視察なんかをさせる州もあるんです。法に触れるとこういうことになりますよ、こういうところに行くんですよと、文字ではなくて現場を見せる。それが、社会のコミュニティーの人間としてのありようの基本ですよということを、小さいうちから、小学校、中学生ぐらいかもしれませんけれど、良くそういう経験をしている人間が増える社会というのをですね、学校でも、いじめはもとより言うまでもなく、社会全般であるいじめというものをですね、少しでも減らすことになるだろうと私は思っています。今、記者さんがおっしゃったような方法も一つだと思いますし、他にもたくさん知恵があると思います。出席停止、いじめる方もいじめない方も。でも、また繰り返される可能性は大いにあるわけですから、いろいろなことを複合的にやっていかなければいけないと思いますね。ただ人間改造ですよ、命というものに対してどう思うか、人の尊厳、目に見えないものどうするか、そういうことを一人一人がしっかり認識して、自立する人たちのたくさんいる社会を作ること、それが基本だと思います。
記者)
概算要求に関連して、少人数学級について、文科省は35人からの少人数学級を、小中学校の全学年に実施するために5か年計画を作って、来年度予算に計上されました。厳しい折衝も予想されると思うんですが、少人数学級の必要性と効果について、大臣はどのようにお考えでしょうか。
大臣)
財政的な負担は特別ないというふうに認識しております。なぜならば、少子化でありますし、それから先生方がリタイアしていかれるということもあるので。自然的に、そういう流れにいくであろうと。ただ、過渡期の状態をどうするかという問題はありますけれど、自然の流れとしてそれは実現していくんだろうというふうに思っていまして、特別、今の段階では感じておりません。
記者)
冒頭の、吉田選手と国民栄誉賞の関係なんですけれど、決めるのは官邸であると思うんですけれども、スポーツの分野を所管する大臣として、大臣から吉田選手の功績を御覧になって、やはりもう栄誉賞に値すると思われるか、その辺りの思いをちょっとお聞きかせいただきますでしょうか。
大臣)
それはなかなかちょっと、難しいところでしてですね、前にも柔ちゃんのケースもあるし。スポーツ選手が、どの分野でどの方がどれだけの功績を挙げておられるかということを、全部私の頭に入っているわけでもないんですけれども、差し上げるんだったら早い方がいいですよ。いいことはすぐに。マイナス・ファクターを見ておいて、マイナス・ファクターの可能性の声が大きいならやめればいいと思いますけれども、やっぱりムードが上がってそんなにマイナスがないんだったら、早くした方がいいです。いつまでも物を決めないでずるずるしているのは、やっぱり気の抜けたビールになっちゃいますからね。そういう判断をする時だというふうに思っています。
記者)
大臣は就任後、役人の皆さんと対決するつもりはさらさらないと、私にどんどん発言していってほしいというふうなことを、記者会見などでおっしゃってきましたけれども、例えば具体的に、田中大臣に物を言いやすい雰囲気を作るですとか、直接、物を申し上げる機会を設ける、例えば一緒に大臣室でお酒を飲むですとか、電話を掛けてきてくれとか、何か具体的な機会を設ける考えはありますでしょうか。
大臣)
特別にやらなくても、十二分に今交流ができているかどうかは、幹部の皆さんいかがでございましょうか。官房長代表して、自然体で言ってください。
文科省)
大臣室からは、笑い声が絶えないと。
大臣)
外務省のことにこだわって言われるようですけれども、今も外務省の、前官房長の木寺さんと官邸でお会いしましたけれど、あのことはあの時で終わったんですよと、本省費で機密費の問題があったのにと。今の若い記者さんたちは、まだそれを追っかけているけど、他に記事がないのかねと言って笑っていたんですけれど。外務省も、今、こちらに来てからも情報くださるし、在外公館も来られたりと、いろいろありますので、大丈夫ですよ。
記者)
先ほどのいじめに関連した話なんですが、現場教育が、体験学習といったようなものを今後とも推進していきたいというお考えでよろしいでしょうか。
大臣)
体験学習も、一つのプロポーザルと今伺って、なるほどねと思いました。それはどういう意味での体験学習かというと、今、思いついたことですけれど、尊厳ということばかり先ほど来申し上げていましたけれど、同時に自分が一人の人間として、人生をずっと送るに当たって、生きがいを見つけていく。自分が得意な分野が何か、こういうことは自分がすごく得手なんだと、大好きなんだということを早く発見できるような体験、いろいろな社会体験とか、企業に行くのもあるでしょうし、自然と触れ合うのもあるでしょうし、いろんなスポーツですごい選手に会ったり、あるいはまた、障がいのある方たちと接触をしてみて、自分はこういう方たちのバックアップができるんだとかね。そういうことを学ぶという体験学習も、結果としていじめだとかいう問題を減らす方に、大いに貢献するかもしれませんよね。要するに一人一人が自立していて、自分なりに生きがいがあるし、同時に人のことも思いやることができると。そして一緒に交流できるような国に日本がなれば、大分肩の力も抜けてくるんじゃないかなと。結構、日本の社会って緊張感が高いんじゃないですか。
記者)
科学技術の質問なんですけれど、昨日の夜から今日の未明にかけて、国際宇宙ステーションから小型の人工衛星を打ち出すということで、初めての試みで、今のところ成功しているということですけれど、コストを下げて衛星を浮かべられるというすばらしいことなんですが、それについて大臣の御感想、聞かせていただけますでしょうか。
大臣)
コストは結構掛かると思いますが、私が最初に科学技術庁長官を拝命した頃に比べると、随分コストもリデュース、削減されているというふうに思っていますし、国際協力も随分進んできているというふうに思います。当事の18~19年前に比べると、大変技術も進化しているしですね、情報交換等も人的交流も含めて進んでいるというふうに思いますので、期待したいというふうに思いますけれど。
記者)
田中法務大臣が、違法献金じゃないかという指摘を受けましたが、それについての受け止めと、もう1点、与野党党首会談について、やるやらないも含めて議論になっていると思うんですが、野田総理が従前からおっしゃっているように近いうちに解散すると、近いうちにって田中大臣としてはいつ頃を想定されていますか。
大臣)
それは答えは簡単でして、1点目、他の閣僚についてはコメントいたしません。2点目についても、政局絡みのことについてはコメントしようがありません。
記者)
与野党党首会談については、早めにやるということについてのお考えは。
大臣)
それは国対とか総理とか幹事長の御判断ですので、私はこちらの役所でもって誠心誠意ベストを尽くすという立場ですから、ちょっと考えが及んでおりません。
(了)
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