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松本大輔文部科学副大臣記者会見録(平成24年10月10日)

平成24年10月10日(水曜日)
科学技術・学術、その他

キーワード

神戸視察、ノーベル賞日本人受賞の感想と期待、就任10日目の感想、iPS細胞研究費助成、「もんじゅ」の研究計画、研究環境整備、はやぶさ2、予算配分のメリハリ、田中大臣の印象

松本大輔文部科学副大臣記者会見映像版

平成24年10月10日(水曜日)に行われた、松本文部科学副大臣の定例記者会見の映像です。

平成24年10月10日松本大輔文部科学副大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

松本大輔文部科学副大臣記者会見テキスト版

副大臣)
 先週金曜日に、神戸に参りまして、理研の神戸研究所、それから計算科学研究機構を視察してまいりました。先般、山中先生がノーベル賞を受賞されましたが、正にそのiPS細胞を用いた再生医療、具体的には網膜の色素上皮の研究をされていて、臨床への応用に近づいていると言われている高橋先生と意見交換をさせていただきました。また、センターの所長でもいらっしゃる竹市所長と意見交換をさせていただき、その後、9月28日に共用開始をしておりますスパコンの「京」を実際に拝見させていただきました。iPS細胞の研究の加速によって一日も早く実用化に近づけるように、文科省としても頑張っていきたいというふうに思っていますし、このスパコンは、精緻(せいち)なシミュレーションが可能になるということでありますので、様々な分野でこのシミュレーションが活用されてイノベーションが創出される、推進されるということを期待したいというふうに思います。私からの冒頭発言は以上です。

記者)
 今、お話にもありました京都大学の山中先生ノーベル医学・生理学賞受賞がありましたけれども、そちらの御感想と、それから他の賞もまだ残されているものがありますが、そちらに日本人研究者の受賞に対する期待などありましたらお聞かせください。

副大臣)
 率直にうれしいなと思いました。その後、夜テレビを見まして、山中先生をお写真で見るとすごい眼光鋭くて、すごいエリートの方かなと思っていたんですが、御自身が臨床に携わっていらっしゃった頃は、「ジャマナカ」と呼ばれて、不器用であったんですということを子どもたちにお話しされている御様子であるとか、しきりに周りの方への感謝の気持ちを述べられていたという謙虚なお人柄もあって、非常により一層うれしいなと思いました。臨床現場での経験を生かして患者を救うと、その一点で研究を進めてこられた方が偉業を成し遂げた、本当に素晴らしいことだというふうに思っています。今後、化学賞、それから文学賞等発表あると思いますが、更に日本人に誇り、夢、希望を与えていただけるように山中先生に続いて、受賞者の方が現れることを期待したいと思います。

記者)
 内閣改造ありまして、今日で10日ということになりますけど、率直に10日間御覧になっての御感想と、あと政務三役で最初の三役会議とかもあったと思うんですけど、その後、どういう意見交換をしているとかその辺りお伺いできますか。

副大臣)
 内閣改造から10日というお話でしたが、もうそんなにたつのかなというのが私の率直な感想です。ここでの省内での勤務、それから来訪される方への対応、会議等々で、現場にいる一人としては内閣全体というよりは本当にあっという間に過ぎた10日間だったなというふうに思っています。その間に、こういうノーベル賞受賞というお話もあって、非常にやりがいを改めて痛感しているところです。それから三役でどんな意見交換をということですが、それは三役会議の場という形もあるでしょうし、私で言えば科学技術、それから文化の担当を那谷屋政務官と御一緒させていただいていますので、二人でお話しすることもございますし、副大臣、政務官とで、そういうオフィシャルな会議という形だけではなくて、連携を取らせていただいて、一層強化していきたいと思っております。

記者)
 先ほどもちょっと触れられた再生医療の関係で、今日、日経新聞にiPS細胞の研究に今後10年間、その研究費を助成して総額で300億円ぐらいになると聞いたんですけれども、まず、そういう方針になった経緯と、あと具体的に10年間その研究を支援するというと、iPS細胞を使った再生医療いろいろ課題があると言われていますけれど、その中でもどういう分野を重点的にやっていくのかということを2点教えてください。

副大臣)
 iPS細胞の研究の加速というのは、日本再生戦略の中に、10年程度の間に集中的に支援を行うというふうに、実はもう定めてありまして、そういう意味ではどうして今日というタイミングだったのかは、ノーベル賞の受賞というような話もある中で、改めて記事にしていただけたのかなというふうにも思いますが、実は政府としては日本再生戦略を閣議決定した時に、そこに10年程度、集中的な支援ということを規定をしているということであります。また、具体的に何をやっていくかということの御質問いただきました。この臨床への応用を見据えた安全性、それから標準化についての研究、これは加速していきたいなということが1点です。もう1点は、これは山中教授ということには必ずしも該当しないかもしれませんけれども、iPSという分野で言えば、具体の疾患別、それから組織ごとに責任ある研究体制というものを構築をしていきたいということで、それぞれ来年度の新規事項として、概算にも合わせて58億だったと思いますが、要求させていただいているところであります。

記者)
 再生戦略で定めている中で、あと概算要求の資料にも、10年ぐらい支援するというのは明記されているんですけども、金額というのは大体今質問した最大300億ぐらいということでよろしいですか。

文科省)
 今、山中先生の研究上想定しておりますのが、大体概算要求27億で10年間。そうしますと、大体270億ぐらいかなということで、それ以外にも、今、副大臣が申し上げました疾患別の拠点に31億円の予算要求をしてございます。そういうものも、今後、予算の折衝の中で、どの程度確保できるかによります。300億というのは、山中先生の研究所に対してです。

記者)
 今のお話しですと、1年間で60億×10だと600億になりますけれど、そういうざくっとした計算が成り立つというふうに理解していいわけですか。

文科省)
 前者の方にだけ、掛かっていますね。10年程度。山中先生の拠点について、10年で集中的にしようというところが、再生戦略でございます。他の疾患別拠点にはこのあと5年やっていただきまして、また継続というような形になる、それはちょっと計算が複雑になりますが、200億プラス150になれば、私としては非常にうれしいなと思います。 

記者)
 「もんじゅ」についてお伺いします。今日は科学技術委員会で「もんじゅ」の研究計画を話し合う部会が設置されたということなんですけれども、その今後メンバーの構成であるとか、あとスケジュール感とかはあれば教えていただけますか。

副大臣)
 メンバーの選定は親部会といいますか、科学技術・学術審議会の親委員会の先生に一任をされているというふうに理解をしておりますので、早急に選任をしていただいて、できるだけ早く立ち上げていきたいというふうに思っています。年内をめどに、中間とりまとめということを目指しておりますので、その意味からも人選を早く進めていただいて、早期に立ち上げていきたいと。

記者)
 第2第3の山中教授を出すために、どういう手を打っていくのかということを。

副大臣)
 なかなか難しい御質問で、そうですね、一つには長期的にある程度研究環境に没頭できるような体制を整備していくことが必要ではないかと思っています。受賞の後でしたか、(山中教授の)奥様が疲れていても夫は走るので、これからはほどほどにしてくれと見かけたら言ってやってください、というようなことをおっしゃっていましたが、お金が足りないから寄附を募るためにマラソンされていたりとか、御趣味でマラソンされる分にはいいのかもしれませんが、資金難でなかなか思うような研究ができない、あるいは優秀な研究者が将来的な雇用の継続性というのが見通せないので海外に流出してしまう、というようなことにならないように、ある程度長期で、研究に専念していただけるような環境整備っていうのはやはり進めていきたいなというふうに考えています。答えになっているかどうか分かりませんが。
 あとは、これは山中教授ということではないかもしれませんが、今、この再生医療の分野で先日理研でお話伺った時には、基礎から実用化につなげるための応用研究っというものの着想といいますか、そこにつなげていくことが非常に重要だ、というふうにおっしゃってまして、私がお伺いした高橋先生も臨床現場にいらっしゃったので、これが具体のこれに使えるのではないかという、そういう着想を得たというような御発言もありました。その意味では基礎研究の方が現場の方と混ざり合うような、正に知の循環、基礎研究から応用、応用から実用化、実用化から臨床治験、産業化で、現場の気づきが基礎研究にまたフィードバックされていくような、そういう人材の知的循環と交流とを促進していくことで新たな展開というのが見えてくるのかなというふうにも思っているところです。

記者)
 はやぶさ2の予算についてですね、必要な額がなかなか出にくそうだという話を前から聞いているんですけれど、これについてですね、予算抑制求められると思うんですが、あくまで求めていくっていうのか、むしろその減額は仕方ないけれど、より小規模な何か他のものでやるとか、方向性がまだ定まらないと思いますが、お考えがもしあれば。

副大臣)
 はやぶさについては、私も渋谷のプラネタリウムでですね、映画ではないんですけれど、ちょっと編集をしたビデオみたいなものを見て、年がいもなくというか、ちょっとほろほろとするような体験もありました。多くの国民に夢や希望や感動を与えた偉業があったというふうに思っていますし、今回は有機物を含む、そういう前回とはまた違う目的で違う科学的知見が得られることが期待されていますし、それから今度の26年度の発射というか打上げを逃すと、この次は10年後になってしまうという意味で、やはり文科省としては、26年度の打上げというのは、着実に推進していきたいなというふうに思っております。

記者)
 再生医療の研究の件なんですけれど、一方で山中先生を始めとする研究に重点的に予算配分をするというのは分かるんですけれども、それ以外の研究でも大事な部分で、そこのめりはりっていうのをどうやってつけていくのかというところの、基準になるようなものというのはお考えはあるんでしょうか。

副大臣)
 今回は、やはり再生戦略でグリーンとライフというのは重点2分野といいますか、あと農業だと思いますが、省庁横断的に重点分野として位置付けられているというのが、非常に大きかったと思っています。おっしゃるとおり、前回の合同記者会見の際にも、実用化や研究開発をいかに促進していくかという御質問いただきましたけれども、あの時も申し上げましたが、特定の研究、あの時は勝ち組研究という言葉を使いましたが、実用化にかなり近いところの研究ばかりに予算を付ければ、逆にその裾野を狭めてしまうことにもなりかねないので、裾野を広げると同時にトップを更に引き上げていく、という両方の取組が多分必要なんだと思っていまして、政府全体方針に基づいて重点化していくということと合わせて、基礎研究も、裾野を広げる将来の基盤を広げていくということも、どちらも大事でありますので、そこは最適なバランスを、今後も考えていきたいというふうに思っています。

記者)
 最初の質問にもありましたが、就任から10日目ということで、田中眞紀子大臣に対する国民の関心というのは非常に高いと思うんですが、10日間一緒に仕事をされてみての大臣の印象を教えてください。

副大臣)
 合同記者会見の時には、風圧を感じる政治家だというふうに申し上げましたが、非常にエネルギッシュな方だと思います。いつお会いしてもとにかく元気で、活力をもらいますね。そばにいると背筋がぴんと伸びるといいますか、非常にエネルギッシュな先生でありますので、そのリーダーを全力でお支えして、文科省の力、チームの力を極大化できるようにしっかりお支えしていきたいなと改めて思っています。

(了)

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大臣官房総務課広報室

-- 登録:平成24年10月 --