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平野博文文部科学大臣記者会見録(平成24年9月11日)

平成24年9月11日(火曜日)
教育、科学技術・学術、その他

キーワード

閣僚死去、愛媛県(小中学校等)視察、民主代表選、熊本県八代市のいじめ問題、北海道教職員の勤務実態調査、震災から一年半経過、エネルギー政策

平野博文文部科学大臣記者会見映像版

平成24年9月11日(火曜日)に行われた、平野博文文部科学大臣の定例記者会見の映像です。

平成24年9月11日平野博文文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

平野博文文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 皆様方御案内のとおりかも分かりませんが、松下大臣がお亡くなりになったということで、びっくり致しておりますが、改めて同じ閣僚の一人として一緒にやってきたわけでございますし、このお亡くなりになったということに対しては大変残念に思いますし、改めて松下大臣に対して心からお悔やみを申し上げたいと思っております。
 私の方からまず冒頭ございます。昨日、愛媛県の方に出張してまいりまして、松山市立の小学校、中学校、及び愛媛大学のプロテオ医学研究センターなどを視察をしてまいりました。特に松山市立の八坂小学校、東雲小学校、東中学校の3校と大学の方と行ってまいりました。特に小学校での部分で、今後やっぱり文科省として非常に参考になる部分がございました。特にICTを使った教育現場を見てまいりましたし、子どもさんがタブレットを使って流ちょうに操作をしながら先生とのコミュニケーションをしっかりそれを使ってやっておられたということで、非常に先進的な授業であったと、こういうふうに思っております。私自身もそのタブレットを使ってやりましたが、なかなか手の込んだソフトが盛り込まれているように思いました。また、東雲小学校ですが、日赤病院と連携をしてやっていると、これは非常にユニークな部分でございました。子どもたちのコミュニケーション能力を高めていくという医学的見地から、それをボランティアでやっていただいているわけでありまして、成育コミュニティ・ボランティアということでそこの日赤の副院長さんが指導しながら、その指導の講座を受けられた方々が順次ボランティアで学校の方に入ってきて、子どもたちと一緒にコミュニケーションツールをしているということでございます。これは非常に私は教育活動の支援と言う立場で、医学的な立場で生徒の子どもの兆候を見ているということですから、医療的な効果を含めて良い事例だと思っていますし、何とか良い効果を早く出していただきたい、もう既に効果が出ているという部分も事例として貼っていただきましたけど、私は非常に良いことをやっておられるということでございます。近々、その日赤の先生にも文科省の方に来ていただこうと私は思っていますし、特にアスペルガーという早く子どもさんの兆候を掴めれば、いじめの問題であるとか、そういうところにものすごく効果が出てくるなというふうに思っておりまして、近々にまた東京にお越しをいただいて、我々にも御意見を賜ろうと、こういうふうに思った次第でございます。
 もう一つは小中一貫校にしようという、こういう流れもこのエリアでございますので、これも私自身注視をしております。特に松山市というところは相対的にずっと見させてもらいましたが、教育熱心な市でもあるなということを、非常に強く私自身認識を致したところであります。その後に中村知事にも出会いを致しました。その趣旨は、先般こちらに来られたということもあるんですが、特に私はいじめの問題について、教育長ももちろん同席でございますが、いじめの問題についてもしっかりやっていただきたいと、文科省としても積極的にこの問題については捉まえておりますので、一緒に連携をしたいということ。知事の方からも、コミュニティの部分がやっぱり希薄になっている、そういうところからこういう問題が出てくるんであって、もっとコミュニティの充実、即ち地域社会がもっと学校現場に関わっていくことが大事だということで、私も全く同感であるということで是非御協力をいただきたいと、こういうお話をさせていただいたところでございます。
 その後、愛媛大学にまいりまして、プロテオ医学研究センターという最先端の生命科学の研究をやっている部分に私は視察させてもらいました。非常にユニークな研究をやっておられると同時に、特に地域医療支援センター、これ私初めて見ましたが、いろんな機器を使ってシミュレーションをしておりまして、いわゆる若手医師の育成の中に臨床的機能をシミュレーションということでありましたけれども、非常に活発にやられていると、こういう医療系の大学では珍しい大学かなと思って、非常に私は良くやっておられると、こういうふうに思ったところでございます。特に愛媛大学の取組っていうのは、医療を地域貢献の中核と、こういうところを目指しておられると同時に世界の最先端の研究の中核、特にタンパクの関係についての世界的権威もおられるということでございますので、非常に私は両輪で是非進めていただきたいということでお願いをしてきたところでございます。
 私の方から特に小中学校のICTにおける事例、更には医療的立場から子どものコミュニケーションツールを探っていこうとする成育コミュニティ・ボランティアという先生方がやっておられる対応、これはいじめに非常に効果がありそうだという新しい私発見をしてきたところでございます。私の方から以上でございます。

記者)
 冒頭発現の中にもありました松下大臣がお亡くなりになった件で、自殺というような話もありましたが、思い入れであったりだとか、もしくは心当たり等ありましたらお願いします。

大臣)
 心当たりは分かりませんが、松下大臣とは古いお付き合いをしてございました。特に日本・スリランカとの議連の関係で、松下さんは自民党時代、私は民主党の時代からずっと同じ思いでスリランカ議連の活動として活発にやっておられた人でございますし、その時代から松下さんとはお付き合いしておりまして、非常に真面目な方でございますし、日本の受けた恩というのは忘れない、こういう思いで今私自身日本・スリランカ議連の会長としてそういうふうに松下さんに本当にお世話になったと、こういう強い思い入れがございます。非常に残念です。原因はちょっと私は分かっておりません。

記者)
 報道の中で、遺書が室内から3通見つかったと。うち1通に関しては閣僚に宛てたものだというような報道が出されていますが、そういった内容の部分であったりだとかは閣議の中でお話とかはありましたでしょうか。

大臣)
 全くございませんでした。総理の方からも御発言あって、非常に国を含めて郵政含めて一生懸命やっておられたということで極めて残念であるということを総理は冒頭述べられましたが、今御指摘のそういう中身についての話は全くありません。私、閣議が終わってから議員のお部屋に弔問にすぐ行ってまいりました。

記者)
 政治関係の質問なんですが、民主党の代表選が告示されまして、4人の候補が出馬、野田総理含めなさいましたけれども、野田総理の再選が最有力ですが、支持の関係含めて何か所見等ありましたらよろしくお願いします。

大臣)
 昨日、民主党の代表選挙の告示ということで4名の方が出られたということは私、松山で知りました。これは党のルールでございますから、代表選挙やられるということについてはしっかりやっていただくということは結構かと思います。私自身は今野田内閣の一員であります。閣僚の一人として今日まで総理のリーダーシップの下にいろんな課題を対応してきたわけでございますし、これで終わったということではない、まだいろんな課題が山積をしている、こういうことですから引続きこの問題にしっかり閣内一致結束して当たるということが今一番大事なことだというふうに認識をしております。その認識の下に私もこの代表選挙、さらには私は今行政の一員、閣僚の一人として全力で対処したい、かように考えております。

記者)
 昨日ですね、医学部の定員について一部の大学で今上限とされている125人を超える定員を増員もできるようなものも含めて今後の医師確保の在り方を示されましたが、そのねらいも含めて今後の医師偏在の問題の解消に向けた大臣の考えをお聞かせください。

大臣)
 これは元々民主党が政権交代をして以来、医師不足、いわゆる偏在している医療の充実ということで掲げて参りました。そういう中でやっぱりまだ偏在をしている、そういうことに対する医師不足をどうやって解消するのかと、こういうことで今までも地域枠という枠を作りながら、より地域に厚くなるような体制を今日まで敷いてきたことは事実でございます。東日本大震災の状態も含めて、ただむやみに定員を拡大するということは、質の問題を含めてそこは慎重にしなきゃなりませんが、それぞれの大学における設備・教授陣等々の内容が、可能なところ並びに地域におけるそういう偏在を解消できるというところについては定員の枠を広げて対処すると、こういうことを文科省としては基本に考えての対応であるというふうに御理解をいただきたいと思います。これはもちろん教育機関担当としての文科省の使命とそれ以降の部分は厚生労働省でもありますから、文科省と厚生労働省で十分協議をしてそのことに一致を見たと、こういうことでございますので、これから具体的にどの大学にどういう枠が可能なのかということはこれから大学の中でもその御議論が必要でございますから、そういうプロセスを経て決定していくというふうに御理解をいただいたらいいと思います。

記者)
 一方でこれまではですね、医学部新設っていう話もありますけれども、医学部新設以外のところで定員増なりでカバーしていくという流れが続いていますが、新設ということについてはどうお考えですか。

大臣)
 新設というお声もあります。一方で新設をするなというお声もあります。しかしそういう御議論ありますけれども、当面今ある現状でその医師不足、地域偏在をどういうふうに規模の問題として解決するかという判断をしたときに今私申し上げたように、十分に可能な設備・教授陣が整っている、あるいは病院機能が整っているところについて定員を少し拡大することによってその問題が対処できるのではないかと、こういう判断でございます。
 加えてもう一つは、よく「たんすドクター」ということでございますが、医師の資格を持っておられる女性のお医者さんがたくさんおられるわけですが、そういう方々にもより働きやすい、こういう環境を作ることによって医師不足の医療への復帰を促すということも大事ではないかと、かように思っています。それも合わせて対応していかなきゃならないと思っています。

記者)
 熊本県八代市の中学3年生が昨年4月に自殺していたとの発表がありましたが、この件について国の方に報告があったのはいつかということと、それと遺族の意向を受けて市教委が公表しなかったという説明があったのですが、その対応についてはどのように。

大臣)
 ここは何とも言えません。私は知りましたのは昨日、新聞報道で知りました。極めて残念なことで、毎回こういうことに触れるわけでありますが、極めて残念なことだと思っております。今、現場の方に問合せをいたしておりますけれども、どういう状況でということについては確認をしてございますが、報道によりますと遺族の御希望でということございましたが、その気持ちをやっぱり大切にしながらも再発を防ぐということからもしっかりと私は文科省の方にもそういう報告をいただきたいと思いますし、更に原因究明もしてもらいたいと、ただ私報道でしか承知しておりませんが、いじめが原因であったというようなことも聞き及んでおりますので、しっかり私はそれはつかみたいと、こういうふうに思っております。極めて残念なことでお悔みを本当に申し上げたいと。知ったのは私は昨日で、文科省自身はいつ知ったかというのはちょっと承知しておりませんが。

記者)
 この件のように、遺族の意向で例えば市教委レベルで止めているという話は他にももしかしたらあるような。

大臣)
 かもしれません、そこはおっしゃるとおりかも分かりません。

記者)
 北海道の公立校の教職員の不適切な勤務実態の問題で、会計検査院の指摘を受けた道教委が調査をして中間報告が昨日発表されました。5年間に291人ということなんですが、これの受け止めと今後文科省として対応を考えておられるかということを御願いします。

大臣)
 この問題については今御案内のとおりでございまして、中間報告が発表されました。元々私共8月中には何とか調査をし終えて対処するように強く求めてきたところでございます。まだ残っている課題があるようでございますので、その中間報告が文科省に来た時に改めて早く全体を掌握するようにと、こういうことは強く求めたところでございまして、早く終えた上でどういうふうに対処するか、あるいは処分ということになりうるのか、まだ中間報告ですから、どういう状態になるかということは承知しておりませんが、私はこれはスピード感を持ってやっていただきたいと、元々この3月に退職されるということで、一部退職される方についての処分ということを下しておりましたけれども、早くやっていただきたいということをこれからも強く求めてまいります。

記者)
 今日でですね、東日本大震災から1年半でありますけれども、先日大川小学校の訪問など被災地に何度も足を運ばれていますけれども、1年半、特に教育現場とか子供のケア含めてですね、今後どのように対処していきたいか改めてお伺いしたいのと、二つ目はエネルギー政策に関してなんですが、政府としては今週中にその中長期のエネルギー政策を決定するというような話も出ていますが、先日党が出した2030年以内に原発ゼロという意見に対して経済界含め批判も出ていますけれども、改めて大臣として今後のエネルギー政策についてどのようにお考えか。

大臣)
 1点目の3.11の発災以来1年半ということで、私の文科省の立場に限って申し上げますならば、多くの児童・生徒の命を亡くしたということは痛恨の極みでございますし、また多くの学校現場においても仮設・仮校舎を含めてそういう良い環境でない状態での教育現場であるということは余儀なくされている、このことについては1日も早く教育環境を整えてあげたいという気持ちでいっぱいでございますし、そういう思いで今日まで文科省としてもそれぞれの被災県含めて取組みをしてきたところであります。しかしまだ学校のグランドにはですね、仮設住宅があったり、学び舎のところについては確保しているけれども、運動機能の空間が確保できていないとかいう問題があり、これは私は復興大臣にも何とかしてもらいたいということを強く求めてきましたし、そういう運動場の運動機能を活発にさせる空間をなんとしても確保しなきゃならない、等々を強く関係部署に訴えてきたところであります。子どもさんが現場に行きますと、大人以上に元気に振る舞っておられますが、その元気さを見れば見るほど、もっとやっぱり精神的なサポートをしていくことが大事であろうと、かように思っております。加えて長期化すればするほど県外に避難をされている方々が今後福島に戻っていく時の教育行政上の手続の煩雑さ、難しさ、これはなんとしても簡便に配慮をすることも原局には指示をいたしておりまして、この被災したことによるハンディをいかに少ない環境に整えてやるかというのも文科大臣としての私の仕事であると、こういうふうに思っております。いずれにしましても、大川小学校で70名まだ行方不明の方が4名の児童がおられる、一生懸命今捜索をされているわけでございますので、文科省の立場で言えば1日も早く見つかることが大事なんだろうと、関係者に捜索をお願いを致しているところでございますし、その方以外にもまだ行方不明者がたくさんおられるわけでございます。この問題についてもしっかりと対応しなきゃならない、こういうふうに思っています。子どもについては早く何とかしたい、この気持ちには変わりございませんし、その大川小学校でのこの事案はやっぱり防災教育の、なぜ起こったのか、二度と起こさない、こういうためにはやっぱり防災教育の一番の教訓として残しておかなきゃならない、また教育に生かさなきゃならない、こういうふうに思っております。
 2点目、エネルギーの問題については私の所掌で申し上げますと核燃サイクル「もんじゅ」の担当でございます。これ政府全体としてエネルギー政策についての方向性をエネルギー・環境会議で近々にも決めていこうという流れの中で、今までの核燃料サイクルという中で「もんじゅ」の果たす役割というのは一つの使命としてございました。したがいまして、長い間研究開発してきたわけでございますので、どういう方向性を導くかということによっては自ずと「もんじゅ」の在り方も検討しなきゃならないわけでございます。そういう中にあって、やっぱりお世話になっている福井県知事さんはじめ行政の皆様方、県民の皆様方の御理解を得て今日まで進めてきているわけでありますから、そういう方向性の中での説明をしっかりした上で方向性・対処を考えていきたいと、かように思っております。

(了)

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大臣官房総務課広報室