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平野博文文部科学大臣記者会見録(平成24年8月17日)

平成24年8月17日(金曜日)
教育、スポーツ、その他

キーワード

ロンドンオリンピック、石巻市大川小学校訪問、竹島・尖閣諸島問題、大津市教育長に対する暴行事件

平野博文文部科学大臣記者会見映像版

平成24年8月17日(金曜日)に行われた、平野博文文部科学大臣の定例記者会見の映像です。

平成24年8月17日平野博文文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

平野博文文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 私の方から何点か申し上げたいと思います。
 まず、ロンドンオリンピックの総括についてでございますが、国民の皆さんの大きな応援の下に、7月の27日から8月の12日までの17日間にわたるロンドンオリンピック競技大会におきまして、全力で取り組まれた日本選手団の皆さんにまず敬意を表したいと思っています。日本選手の皆さんが自らの限界に挑戦をし、全力で競技に取り組んでいる姿に感動をおぼえております。私も競技期間中、できる限り競技を夜遅くまで応援しておりました。また、現地の開会式を訪れましたし、7月の27日にはスポーツ大臣のためのオリンピック開会式等々あるいはレセプションに出席をし、広くIOC委員や各国のスポーツ大臣に2020年の東京におけるオリンピック・パラリンピック競技大会の開催の理解と協力を求めていたところでございます。
 また、三役としても奥村副大臣や城井政務官にも現地で東京におけるオリンピック・パラリンピックの開催についてのアピールをいただくとともに、マルチサポートハウスやジャパンハウスを視察いただき、日本選手の皆さんへの激励をいただいたところでございますし、また、文科省の次官をはじめ幹部の方々にも現地に入っていただきまして、いろんなアピール支援をしていただいたところでございます。
 今回の大会では、金メダル7個を含む合計38個のメダルを獲得をし、合計80種目で入賞を果たすことに対しまして、お祝いを申し上げたいと思います。また、選手の皆さんの活躍を全面的に支援された指導者、御家族、所属企業、学校関係者、地域の皆さんにもお祝いを申し上げたいと思います。そして、多くの温かい御支援を寄せていただいた国民の皆さん、まして選手の熱演を報道いただきましたメディアの皆さん方にも感謝を申し上げたいと思っております。残念ながら今回惜しくも好成績を上げられなかった選手の皆さんにもオリンピックを目指して努力を重ねてこられた体験、またオリンピックに出場したという貴重な体験を誇りにしていただきたいと思っております。今回の大会のメダルの獲得数、入賞数はこれまでのオリンピックの中では過去最高の成績であり、非常に高く評価できる結果だと思っております。今回の大会では、競泳チームが戦後最多の11個のメダルを取っていただきました。レスリング女子が金メダル3個に輝き、そのうち伊調、吉田の両選手が女子で初のオリンピック3連覇を果たしました。また、サッカー女子、ウェイトリフティング女子、卓球女子、フェンシング男子団体、バトミントン女子、アーチェリー女子においても史上初のメダル獲得、ボクシング男子では史上初の2階級以上の同時メダルの獲得など歴史に残る記録が多く見られました。これらは未来への希望が広がるものであり、誠に喜ばしい限りでございます。また、被災地の皆さん方にも本当に日本は頑張っている、こういうことも私はアピールをできたのではないかと、希望を与えたのではないかと、私はそう感じております。今回のオリンピックはナショナルトレーニングセンターの設置後、4年間かけてアスリートの育成・強化が行われて臨んだ大会でもございます。また、選手村の多くに試合直前までの選手のリカバリー・コンディショニング調整等を行うことのできるマルチサポートハウスを設置した初めての大会でもございました。こうした取組も今回のメダル獲得に大きく高めたものと思います。今回のメダル獲得により、スポーツ基本計画の過去最多を超えるメダル数の獲得の目標を達成することができましたが、今後はこれまでの取組を更に進めて、多くのメダルを獲得できる力をいかに維持し高めていくか、そして国際競争力を更に向上させ、金メダル獲得にいかにつなげていくかが課題だと思っております。今後、JOCや各競技団体において、今回の結果について具体的な分析検証が行われているというふうに聞いておりますが、それを踏まえつつ、早速にも次の2016年リオデジャネイロ大会、東京が立候補している2020年大会に向けて新たな強化策を検討し、更なる競技力の向上に取り組んでいくことが必要であると考えます。合わせて、競技種目の視野を広げることも重要であり、生涯スポーツ、学校体育の振興にも積極的に取り組んでまいりたいと考えております。また、このたび文部科学省ではオリンピック競技大会優秀者等の顕彰・表彰の式典を行うこととしております。式典は8月の20日(月曜日)、15時から東海大学校友会館において今行う予定でございます。ちなみに金メダルの数は全体で11位というふうに聞いております。メダル総数は6位ということでございます。なお、このあとに8月の29日から9月の9日に行われますパラリンピックの開催・競技等々につきましても各選手諸君の素晴らしい活躍を心から期待をし、また応援をしてまいりたいと考えております。これが第1点の私からの御報告でございます。
 2点目は、8月の19日(日曜日)でございますが、宮城県を訪問予定にしております。東日本大震災の津波で犠牲となった石巻市立大川小学校の児童・教員の慰霊、及び東北大学研究施設の視察・大学総長との懇談を行うために宮城県を訪問したいと考えております。まず、石巻市でありますが、東日本震災の津波により大川小学校の学校管理下で84名もの児童・教員の尊い命が失われたことは痛恨の極みであります。改めて犠牲者の御冥福をお祈り致すとともに、御遺族にお悔みを申し上げたいと思っています。1月の文部科学大臣就任以来、事案の重大性に鑑み、できるだけ早く犠牲者の霊にお伺いしたいと、こういうふうに考えておりましたが、今回の宮城県訪問を機会に私自身大川小学校に直接慰霊に訪れると、こういうことに致しました。合わせて事故後の対応状況等々につきまして県・市の教育長等々との意見交換を行い、今後の事故検証作業の円滑化を図るとともに、その教訓を踏まえて、全国の学校の防災教育・防災管理の在り方の見直しに役立てをして行きたいと考えております。次の東北大学では総長等々と懇談をし、復興アクションプランの東北メディカルメガバンク機構、災害科学国際研究所等々の取組について聴取し、意見交換を行いたいと思っています。加齢学研究所、金属材料研究所等の各研究施設を視察をさせていただく予定でございます。最後の訪問先であります宮城スタジアムにつきましては、FIFAU-20、女子ワールドカップジャパン2012が19日から国内5会場で開催をされます。同スタジアムで開催されます日本・メキシコ戦には、日本チームの初戦でございますので、会場に駆けつけて声援をしてまいりたいと、かように思っております。ロンドン五輪では、「なでしこジャパン」の銀メダルを始め日本選手は素晴らしい活躍をしてくれました。五輪の熱気が続く中、本大会を通じて2020年東京五輪を始め国際競技大会の招致に向けた機運が高まることを期待を致しているところでございます。
 私としては、東北の復興が日本の復興でもございます。被災地に元気と勇気を与えることが重要であり、今回の訪問も一つの契機として被災地の1日も早い復興に向けて引き続き全力で取り組んでまいりたいと考えております。私から冒頭、2点でございます。以上です。

記者)
 ロンドン五輪について若干お聞きします。メダルを獲得した競技数が13増えたという一方で、金メダルが今一つ奮わなかったということと、それからお家芸と言われる競技が奮わなかったというふうに言われております。冒頭大臣がですね、これから金メダルの獲得にどういうふうにつなげていくかというのが一つの課題と挙げられましたが、先ほどの結果を踏まえて、どういったスポーツ振興策があるのか、御所見ありましたらお聞かせください。

大臣)
 メダルという考え方は、いろいろあると思います。しかしやっぱり金メダルを目指して頑張っておられるわけでございますから、特に今回、本当は取れるだろうと思っておったところが惜しくも取れなかったというところについては、しっかりと検証をしていただくということが大事だと思いますし、新たなる次の大会に向けてのメダル獲得に向けて頑張っていただきたいと思います。しかし、金なのか銀なのかっていうのはほんの勝負の一瞬でございますし、これについては取れなかったことは残念でありますが、ここまでやっぱり努力をしてきて一つの方向性、オリンピックに出場する結果メダルを目指す、金を目指すということでございますが、これはこれとしてしっかりとなぜ取れなかったのかと、コンディションの問題なのか、練習の問題なのかということはそれぞれの競技団体で検証していただきまして更なる研鑽を積んでいただき、次の大きなステップに私はしていただけたら結構かと思っております。

記者)
 ナショナルトレーニングセンターをもう一つほしいという要望もあるようですが、その点についてはいかがでしょうか。

大臣)
 ですから冒頭も申し上げましたが、スポーツの基本計画・基本法等々ございますし、特に東京オリンピックに向けての部分、次の16年に向けての大会等々ございますので、そういう強化策をやっぱり取って行かなきゃいけない、こういうふうには考えております。今回、特にマルチサポートハウスというのは、非常に私はある意味ではメダルの獲得に貢献したと思っております。私も現地に行きましたが、かなり選手諸君の日本での環境をいかに持続させるか、コンディショニングをいかにそこに維持をさせていくかということでは非常に効果があったんだろうと私自身もそれは感じたところでございます。特にメダルを取った種目においては、そこでサポートしておったところがかなりございますから、かなり大きな成果があったのかなというふうに思います。

記者)
 今日、閣議で概算要求組替え基準が決定されましたが、文科省としてどのような方向性をお持ちかを伺えれば。

大臣)
 今日、平成25年度概算要求の組替え基準に関する閣議の中で決定をされました。特にこの組替え基準については、文部科学省関係、義務的経費等を除き10パーセントを削減するという厳しい内容になってございます。一方、特別重点要求としては日本再生戦略に適合する施策のうち、グリーン分野なら見直し額の4倍、ライフ・農林漁業分野なら2倍というふうに、要は重点メリハリをつけると、こういう考え方でございます。重点要求としては、再生戦略に関連する施策についての見直し額については1.5倍までの要求を認めていくと、こういうことでございます。さらに東日本の大震災についての復興対策に係る経費については必要な額を要求することが可能と、こういうメリハリをつけておられます。文科省としては、現下の厳しい状況においてこそ、約4点、私は重点的にその中に要求をしていきたいと思っております。一つには少人数学級の推進など教職員定数の改善をやっぱり文科省として引き続き求めていく、これが一つ。二つ目は、「大学改革実行プラン」を踏まえた社会の変革のエンジンとなる大学づくりの強力な推進を進めていきたい。3点目、革新的エネルギー・環境社会の実現に向けた研究開発、これも大きな部分であります。4点目は、世界最高水準の医療・福祉の実現に向けた研究開発等々推進をしていきたいという大きく四つを柱に、文科省としては厳しい状況ではあるけれども、そういうポイントに絞って求めていきたいと考えておりますが、短い時間での検討ということになりますが、日本再生戦略を踏まえて予算要求とするために、政務三役と精査を重ねてまいりたいと、かように考えております。

記者)
 明後日の宮城県の訪問についてお聞きします。大川小学校についてはですね、これまで遺族に対しての説明会等で教育長が人災の側面もあると、自然災害だけのせいではなくて人の力によって起こされた災害であるということを認めています。また当事の校長は保護者を前に何度も謝罪の言葉を繰り返しています。現時点の情報に基づきまして、大臣は大川小学校の今回の事態についてどのように評価されますでしょうか。

大臣)
 評価うんぬんということよりも、やっぱりしっかりと原因究明も含めて教育委員会と学校現場、保護者の方々との関係っていうのは非常に信頼関係の下になきゃならんわけでありますが、まず私は今回尊い命、子どもさんの命を亡くしている、こういうことに対して文科大臣としてはまず学校現場に行って慰霊をするということが主たる目的でございまして、その上で関係者と短い時間ではありますが、どういう格好になるかはまだ調整しておりませんが、私のまず一番の大きな目的はお亡くなりになった子どもさん、学校教員の慰霊に参るというのが一番の趣旨であります。一般論としては、やっぱりしっかり学校現場、教育委員会、保護者の皆さん方との信頼関係を早く取り戻して正常な姿にやっぱりして行かなければならないというふうには思っておりますが、今回の第1目的は慰霊をさせていただくと、こういうことでございます。

記者)
 竹島問題で、年内にも韓国政府が竹島を国の国家地質公園に指定するという動きがあるというような現地報道がなされていますけれども、その件についてはいかがでしょうか。

大臣)
 そこまでは、私現時点で承知を致しておりませんが、竹島につきましては我が国の固有の領土であるということは今日までもずっと一貫して主張しているわけでございますから、その点については毅然と、そのことについては対韓国に対しても国際社会に対してもしっかりと訴えていかなければならないと、私はかように思っております。しかし、この領土問題っていうのは、対韓国との間でいろいろありますが、もっと冷静に大局的にやっぱり判断をしてもらうと、我が国の主張としては一貫しているわけでありますから、その考え方の下に対応しなきゃならないと、こういうことでございます。

記者)
 それの関連なんですけれど、またさらにその報道とかで、世界ジオパークへの登録も進める方針というような話もあるんですが、竹島が日本の領土という政府の見解がある中で、日本が世界ジオパークに申請するべきではないのかというのもあると思うんですが、その件に関してはいかがでしょうか。

大臣)
 ですから先ほど言いましたように、これは今韓国が結果的には実効支配しているわけですが、これについては我が国の領土であるということはやっぱり言い続けなければ駄目だと思っていますから、その部分がはっきりしない中でいろんな議論をしても根本は解決しないわけですから、我々としては一貫して竹島は我が国の領土であるということを言い続けて強くアピールすると、また韓国の取ってこられる行動に対してはそういうことが我々の考え方と違うならば強く抗議をしていくということの姿勢は崩すことはできないと、我々としてはきちっと主張すると、こういうことに尽きると思います。

記者)
 大津のいじめ問題に関して教育長が殴打されるという事件があったんですけれども、これに関して文科省として何らかの対策なり、あるいは通知等を出して対応するというようなお考えはあるんでしょうか。

大臣)
 通知を出すとは。

記者)
 つまり他の恐らく全国の教育委員会も同じようにですね、いじめ問題等で不信感を持たれている部分があると思うんですけれど、こういった実際の事件があった中で何らかの対応なりですね、見解なりのところでちょっとお伺いできれば。

大臣)
 通知するうんぬんというのは、今回の事件の中身については今捜査をしておられるわけですから、詳細は承知をしておりません。しかし、いかなる状況においても暴力というのはやっぱり許されるものではないということで、今回の事件っていうのは極めて遺憾、こんなことあってはならないと私は強く思っています。したがいまして、この大津のいじめ問題を始め自殺に発展した関係についても、国民の皆さんには冷静にやっぱり対応していただきたいと、こういうふうに願っております。また、教育長におかれては一日も早く回復されるように、私もお見舞いを申し上げたいと、かように思っております。なお、大津の現場におきましては、脅迫等の部分が相次いでいるというふうに聞いておりますので、文科省としては特に部活動等を行っている子どもたちや教職員等の安全の確保に全力をやっぱり尽くしていただきたいということを大津市の方にも強く願っている、こういうところでございます。

記者)
 先ほど竹島の話がありましたが、尖閣への中国が活動を進めておるというものがありました。その点で所管ではないんですけれども、大臣の御感想というか、そういうものが。尖閣は竹島と同じようなところかもしれないんですけれど、領土問題としてですね、「領土問題はない」という立場だと思うんですけれども、どのように対応すべきか、もしくは政府の対応について裁判にかけるべきなんじゃないかという声もありますけれど、その点についてどのようにお考えか。

大臣)
 これは私、所管ではないのであまり軽々なことは言っちゃいけませんが、尖閣の問題につきましては、これ領土問題という考え方には立ちません。これは元々領土問題は発生しないと、こういう立場であるわけでありまして、そこに対する領海内さらには不法潜入と、こういう行為に対して毅然たる態度でやっぱり臨むというのが私は基本であるというふうに思っております。そういう中で、どういう事案が現場で起こっているのか深く承知しておりませんから、所管の担当大臣並びに所管の行政機関が毅然たる態度で処していただけるものと私は確信を致しております。

(了)

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大臣官房総務課広報室